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食事制限も辛い運動もなし?!『GLP-1ダイエット』について

この記事は約6分で読めます。

前回の記事「ダイエットとホルモンの関係性とは?食欲ホルモンを徹底解説! 」でダイエットとホルモンの関係について解説しました。

その中で『GLP-1』というホルモンは食欲や血糖値の上昇に関係するホルモンです。

最近、美容クリニックなどで「GLP-1ダイエット」という、メディカルダイエットを指導しているところもあります。

医師の監修を受けながらできる食事制限や運動もいらないメディカルダイエットとして、人気を集めています。

アメリカでは肥満症の薬として広く使用されているものですが、いったいどのような効果があるのでしょうか。

今回はGLP-1ダイエットについて詳しく解説していきます。

GLP-1ダイエットとは?

GLP-1とは小腸から分泌される消化ホルモンの一種であり、血糖値の上昇を抑えるインスリンを分泌したり、血糖値を上げるグルカゴンの分泌を抑える働きがあります。

またGLP-1は胃の中にある食べたものの排出を抑えるため、食欲を抑える効果がありダイエットに効果的なホルモンであるとわかっており、ダイエット薬として使用されるようになりました。

GLP-1ダイエットとは1日1回、 GLP-1をおなかに自分で注射し、食欲や血糖値のコントロールすることが可能になるという仕組みです。

アメリカ・韓国では抗肥満薬として認可されており、体重をコントロールするメディカルダイエットとして広く知られています。

メディカルダイエットとはきちんとした臨床実験を行い、痩せることができる薬としてアメリカのFDAに認められている薬剤であるため、GLP-1ダイエットは信頼のおけるダイエット法です。

海外ではGLP-1ダイエットはメディカルダイエットの代表格であり、医学的根拠の元、体質改善などの指導をしてもらうことができ、健康的に痩せられると人気を集めています。

自然に空腹感や食欲が減るため、食事制限を無理なくおこなうことができます。

GLP-1ダイエットはメディカルダイエットであるため、GLP-1ダイエットをおこなうには医師の診察を受ける必要があります。

診察、注射指導を医師から受け、自分で1日一回自己注射し、定期的にクリニックを受診して副作用や合併症の確認をして、問題がなければ継続するという仕組みです。

自分で注射を打つのが怖い、痛そうと思っている人もいますが、GLP-1ダイエットの注射針は採血などで使用される針よりもかなり細く短いため、個人差はありますが痛みをほぼ感じないという人も多いのです。

GLP-1ダイエットの効果

GLP-1は元々ヒトの身体に存在するホルモンであり、食欲の抑制や血糖値をコントロールすることができます。

そのため食欲を抑えることができるので食べ過ぎの防止、消化がゆっくりになることで空腹感を感じにくく、基礎代謝が上がることにより脂肪が燃焼されるため、特に運動をしなくても自然に痩せることができます。

GLP-1を摂取すると脳の使用下部に働き、満腹感を得ることができ食欲を抑えることができます。

食欲を抑えることができるため、自然と食べる量が減って痩せることができます。

GLP-1を摂取すると、胃から腸に食べたものを送るスピードがゆっくりになります。

胃の中に食べ物が長く残っているため、空腹感を感じにくく、腹持ちが良くなるため満腹感が長時間続きます。

空腹感を感じにくくなると、間食などが減るため、摂取カロリーが減るので体重減少を期待することができます。

さらに消化に時間をかけることによって血糖値の急上昇を抑え、脂肪をため込みにくい身体になります。

そして、GLP-1には基礎代謝を上げる効果があります。

基礎代謝が高まることがによって、消費カロリーが増えるため、自然に痩せやすくなります。

またGLP-1には内臓脂肪の燃焼を促すことができるため、これも基礎代謝を上げる要因の一つです。

GLP-1ダイエットのメリット

GLP-1ダイエットには、多くのメリットがあります。

まず無理な運動や食事制限をしなくていい、という点です。

GLP-1ダイエットは自然に食欲を減らすことができるため、ダイエット効果が得られます。

自然と摂取カロリーが減るため、ストレスを感じず、無理な食事制限や激しい運動をする必要はありません。

ダイエットが続かない原因は「我慢しなければならない」という点です。

GLP-1の効果で自然に食欲が落ちるため、限りなくダイエットを成功させることができます。

またGLP-1ダイエットはメディカルダイエットであるため、医師の診察が必要です。

医師の診察を受けるというのは少しハードルが高いように感じますが、安心してダイエットをおこなうことができます。

新型コロナウイルスの影響もあり、最近ではオンライン診察も可能となっているところも多く、全国どこからでもGLP-1ダイエットを始めることができます。

そしてGLP-1ダイエットの注射は自分自身でおこないます。

注射といっても痛みの感じ差に個人差はありますが、針の太さは髪の毛程度の細さであり、痛みをほとんど感じないという人も多くいます。

1日一回、決まった時間に注射を打つだけなので、手軽に始めることができます。

また一般的にGLP-1ダイエットは自己注射でおこないますが、最近では『リベルサス』という経口薬も出ているため、一度医師に相談することもできます。

GLP-1ダイエットのデメリット

これまでの解説で、食事制限も厳しい運動もいらないということで、とても魅力的なダイエット法であると感じた人も多いのではないでしょうか。

しかしGLP-1ダイエットは医薬品を使用したダイエットであるため、デメリットもあります。

GLP-1ダイエットは血糖値を下げることによって体重減少を期待できるダイエット法です。

しかし、吐き気や胃のムカつき、めまいや便秘などの副作用が出る場合があります。

副作用が必ず起きるわけではありませんが、これらの副作用が出ることがあるというのを知っておくことは大切です。

これらの副作用は5~1%の確率で出るという研究結果も出ていますが、数週間で収まるケースがほとんどです。

またGLP-1ダイエットはメディカルダイエットであるため、医療行為として普及しています。

韓国などの通販サイトでは安く手に入れられることもできるようですが、個人輸入によって購入したものは安全性が保障されていません。

またこれらの個人輸入で入手した場合、副作用などの症状が出ても医師の診断を受けることができない場合があります。

安いからとクリニックを受診せず、個人輸入で購入するのはリスクしかありません。

GLP-1ダイエットで使用されるのは『GLP-1受容体作動薬』といわれる医薬品であり、原則として輸入確認証を取得、申請する手続きが必要です。

個人輸入が認められているのは個人で使用する場合のみ認められていますが、その安全性に保障はありません。

また、楽天やAmazonでもGLP-1と名の付くものが販売されていますが、GLP-1受容体作動薬は医薬品であり、医師の処方箋なしに販売することがのできないものです。

通販などで販売されているGLP-1はサプリメントのようなものであり、医薬品とは異なります。

医薬品とは効果や有能性が医学的・科学的に認められたものであり、ヒトに使用しても安全債が確認されているものです。

またGLP-1ダイエットは保険適応外です。

海外では肥満治療薬として承認されていますが、日本ではダイエット目的での使用は承認されていません。

糖尿病の治療薬としてのみ、保険が適応されています。

日本では自由診療となるため、保険がきかず割高になっていますが、医師の診察の元で安全におこなうことができます。

まとめ

副作用も少なく、食事制限や激しい運動などもいらないGLP-1ダイエットは、メディカルダイエットであるため、医師の診察や経過観察を受けることのできる、効率的なダイエット法です。

しかし、どんな人にも効果的であったり、また誰でもできるダイエット法ではありません。

次回はGLP-1ダイエットが向いている人や、GLP-1ダイエットをおこなう際の注意点などについて詳しく解説していきます。

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