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乾燥肌のシーズン到来!乾燥肌の起こるメカニズムと原因について

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これから冬に向けて「乾燥肌」に悩む人が増えてくるのがこの季節です。

季節の変わり目になると、うるおいバランスが崩れ、顔だけでなく脚や全身の乾燥や乾燥によって引き起こされるかゆみに悩まされている人も多いものです。

10~11月は1年で肌がもっとも乾燥しやすい季節なのですが、乾燥の原因は季節によるものだけではありません。

「保湿ケアをしっかりしているつもりなのに、気づいたら乾燥して粉を吹いていた……」なんて人もいます。

今回は、肌が乾燥している状態とはどういうことなのか、乾燥した肌の中ではどのようなことが起こっているのかついて詳しく解説していきます。

「これ実は乾燥が原因だったの?!」と驚くこともあるかもしれません。

乾燥肌に悩む方は、参考にしてみてください。

乾燥肌とは?

乾燥肌は『ドライスキン』とも言われています。

表皮の角質層の水分が失われ皮膚の水分量が減少し、皮膚の表面が乾燥して滑らかさがなくざらザラザラした肌の状態を乾燥肌といいます。

乾燥肌をそのままにしておくと、皮膚に本来備わっている皮膚のバリア機能が失われ、さまざまな肌トラブルの原因となります。

肌が潤っていて健康な肌の状態とは、自分自身の肌の働きにより表皮と角質内の成分によって乾燥から肌が守られている状態です。

乾燥だけでなく、紫外線や花粉などの外部刺激から肌を守り、肌内部の水分を十分に保つことができます。

健康な肌の角質の水分量は20~30%程度であり、健康でしっかりと保湿された肌はこの程度の水分量を保っています。

乾燥肌とは角質の水分が20%を下回った状態であり、それが続いていたり常態化している状態を指します。

乾燥肌の原因は、肌の3大要素といわれる『皮脂膜』『天然保湿因子』『角質細胞間脂質』のいずれか、またはこれらの複数にトラブルが起き、バリア機能が低下したりターンオーバーが乱れることによって引き起こされます。

乾燥肌に悩む人で「スキンケアを乾燥肌専用のものに変えたけど、一向に乾燥肌が改善しない」という人は、乾燥肌の本当の原因に気づいていないのかもしれません。

乾燥肌を改善するには、なぜ自分の肌が乾燥しているのかその原因を突き止めることが大切です。

乾燥肌の原因

乾燥肌の原因には、肌内部に原因のある内部的な問題と外部環境による外部的な問題によって引き起こされます。

肌内部の問題による乾燥肌は、以下のような原因があります

加齢や肌の質
●女性ホルモンの減少やホルモンバランスの乱れ
●食生活・運動不足・睡眠不足・喫煙などの肌に悪い生活習慣
●アトピーなどの皮膚の病気
●間違ったスキンケア
●ストレス

外的要因により乾燥肌になってしまう人は、以下のような原因が考えられます。

紫外線による肌の酸化・ダメージ
●外気の乾燥、急激な湿度や気温の変化
●PM2.5や花粉などのアレルギーを引き起こすもの

皮膚には細菌や汚れ、紫外線などの外的要因から肌を守ったり、身体の内部から水分を外へ逃がさないように防ぐ役割を担っています。

このバリア機能が低下することにより、乾燥が引き起こされ肌荒れや赤み、痒みの原因となってしまいます。

これらにより「表皮の皮脂や皮脂膜」「角層の細胞内の天然保湿因子」「角質細胞間脂質」のいずれか、またはすべてが減少し、乾燥肌が引き起こされ刺激に敏感になってしまいます。

また角質細胞を包む膜「コーニファインドエンベロープ」や、細胞同士を密着させる働きのある「タイトジャンクション」で加齢により衰え、乾燥肌の原因の一つでもあります。

肌の乾燥はターンオーバーの乱れや肌のバリア機能に悪影響を与え、乾燥だけでなくその他の肌トラブルの原因ともなってしまいます。

「皮脂膜」「天然保湿因子」「角質細胞間脂質」の3大保湿要因の減少により、肌のバリア機能が崩れ、水分を肌に閉じ込めておけない状態になってしまいます。

そのため肌の乾燥の原因を早めに突き止め、すぐにケアすることが大切です。

この3つの要因について詳しく解説していきます。

皮脂・皮脂膜の減少

皮脂膜は肌の表面で油膜を張り、私たちの身体から作り出される保湿クリームとして、水分の蒸発を防いでいます。

皮脂膜には必要な角質がはがれるのを防ぎ、肌の滑らかさや柔らかさを保つ働きもしています。

皮脂膜は皮脂や汗腺から出る汗などによってできていますが、加齢などさまざまな要因によって皮脂腺から分泌される皮脂の量が減ることにより皮脂膜も減ってしまいます。

その結果、乾燥肌の原因となってしまいます。

目元や口元には皮脂腺が少なく、そのため目元・口元は乾燥しやすくなっています。

また男性よりも女性の方が皮脂腺が少ないため乾燥しやすくなっています。

天然保湿因子の減少

角質の細胞内の天然保湿因子(NMF)はグリシン、アラニン、グルタミン酸、トレオニン、アルギニンなどのアミノ酸で半分以上構成されており、それ以外には乳酸、尿酸、クエン酸塩などにより乾燥を防いでくれています。

そして肌の柔軟性と弾力をサポートしています。

これらの保湿因子は表皮の顆粒状の細胞内にあるタンパク質が角質層に押し上げられていく過程で作られます。

加齢や外的要因などにより保湿因子が減ってしまうことにより、乾燥肌の原因の一つとなっています。

角質細胞間脂質の減少

角質細胞の中では、油分と水分が交互に何層にも重なり合い水分を保持しており、その構造を「ラメラ構造」といいます。

油分と水分が重なり合うことにより、バリア機能を維持しています。

角質細胞内の油分の多くは「セラミド」でできており、そのほかには「遊離脂肪酸」「コレステロール」などによって構成されています。

ターンオーバーによって一番肌の奥の基底層で新しい表皮細胞が生まれ、それが形を変えながら表皮へと上がっていきます。

ターンオーバーによって表皮細胞は核を捨てて死に角層となりますが、同時にセラミドを生成します。

セラミドを含む細胞間脂質は、肌の潤いを保つ80%の要因があり、乾燥肌を防ぐ一番のポイントとなっています。

細胞間脂質が加齢や紫外線などの内的要因・外的要因によって減少することも、乾燥肌の原因の一つです。

乾燥肌を防ぐのに大切な “保湿”

スキンケアの基本は『保湿』であり、肌にとってもっとも大切なケアです。

乾燥肌によって、多くの肌トラブルの原因になってしまいます。

乾燥によるカサツキだけでなく、小じわ、毛穴の開きや乱れ、肌荒れなども乾燥によって引き起こされます。

キメの乱れ、肌のくすみ、ツヤやハリが失われるのもすべて “乾燥” が原因で起こってしまい、肌の老化までも引き起こしてしまいます。

特に年齢を重ねると肌は一層乾燥してしまいやすい状態になるため、アンチエイジングとしても保湿ケアは重要です。

まとめ

乾燥肌とは、肌のバリア機能の低下とターンオーバーの乱れによって引き起こされます。

それらが引き起こされる原因は加齢などの内部的要因や、紫外線などによる外部的要因がありその原因は様々です。

乾燥によってバリア機能が失われ敏感になった肌は、他のさまざまな肌トラブルの原因となるため、早めにケアすることが大切です。

肌が乾燥してしまう原因をしっかりと理解し、適切なケアをすることが重要になってきます。

次回は乾燥肌によって引き起こされる肌トラブルについて解説していきます。

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