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2022年の成人式、新型コロナウイルスによる美容室の影響は?

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2021年年末には落ち着きを見せていた新型コロナウイルスですが、2022年に入り1週間前の感染者数が約10倍になるなど、再び猛威を振るっています。

正月明けのイベントといえば「成人式」ですが、今年は新型コロナウイルスの影響によって急遽中止になった都道府県もありました。

新成人の方々にとっては一生に一度の晴れ舞台であるため、中止になってしまった地域の方々はやり切れない事でしょう。

そして新成人と同じくらい成人式があるのか、ないのかに困惑したのが、着付けやヘアメイクをおこなう美容室の方々です。

2022年度の成人式はどのような状況だったのでしょうか。

今回はコロナ禍の成人式について、美容業界の影響について解説していきます。

コロナ禍の成人式、美容業界の影響は?

新型コロナウイルスの影響で、急遽成人式を中止している自治体が相次ぎましたが、美容業界にはどのような影響が出ているのでしょうか。

美容室と写真館を合わせた全体の数字で見ると、30%以上の店舗で成人の日の予約状況は「例年よりも減った」と答えています。

また式典を延期にするのか、中止にするのか、オンラインにするのか、自治体の方針自体が未定の部分も多く、わからないと答えた店舗も35%を超えました。

一方で、例年通りの予約状況であるのが30%弱あるのも事実です。

那覇市では市内の前17中学校区で予定していた成人式が延期・中止になっており、「すべて予約がキャンセルになった」など、コロナの影響を受けたサロンもありました。

またわずか4%の店舗では「例年より予約が増えた」という店舗もありました。

その理由として「コロナ禍で着付けのサービスをやめた多店舗の予約が集中した」という回答もありました。

2021年12月頭の時点で「わからない」という店舗が約40%もありました。

自治体の方針が定まらず、着付けやヘアメイクなどの予約の見通しが立たないサロンも多いようです。

フォトスタジオ・写真館の影響

成人の日の記念写真を行う写真館やフォトスタジオでは、例年通りに予約の入った店舗は3割を切り、コロナ前より6割減というスタジオもあるなど、大きく影響を受けているようです。

その理由として年明けの帰省を控えたり、写真館で家族との記念写真を控える新成人が多いことが推測されています。

成人式前後の予約

成人式前後の前撮り・後撮りに関しても、予約は激減しているようです。

コロナ禍の三つを避けるため、成人の日当日ではなく、前後の日程で予約が分散されることも予想されますが、成人の日前後の予約状況についても、全体の6割以上のサロンや店舗で例年より減っているという回答があります。

成人式関連の予約に関しては、美容業界以外にも前後の日を含めて減少傾向が見受けられます。

新成人の成人式への参加

成人式の着付け・ヘアメイクをおこなっているサロンの話によると、式自体への参加の見送りも多いそうです。

地域で新成人が一堂に集まり、式典での自治体の首長や著名人の話を聞いたり、会場で数年ぶりに合う同級生との近状報告をしたり、式典の後には同窓会を開催するなど、人と接する機会が多くなるため、コロナ禍の成人式では式自体への参加を控える人が増えているそうです。

コロナ禍における成人式にまつわる美容室の取り組み

「感染拡大地域からの帰省した方の来店を控えてほしい」という地方のヘアサロンの声が上がる一方で、「一生に一度の成人式でせめて写真だけでもと思い、着付けに必要な振袖のセットを数セット用意し、写真スタジオと提携して写真を残せるような特別メニューを作った」という美容室もありました。

コロナ禍で成人式が中止になるからこその対応・対策を取って用意するサロンもあります。

またキャンセル料に関しても、「予約がキャンセルになってもキャンセル料は取らない」というサロンもありました。

前例のない事態に、それぞれのサロンが方針を考え、対策を取っているのが現状でした。

成人式が中止・延期になった地域では……

新型コロナウイルスの影響で、2022年に入って特に感染拡大が大きかった沖縄県内各地では、着付けやヘアメイクなどの美容室が対応に追われているようです。

とある沖縄県のサロンでは「キャンセル料はどうなるのか?」という問い合わせが約20件ほど寄せられているようです。

この店舗では事前に払ってもらった料金に関しては返金しているようで、店舗側もどう対応していいのかわからず対応に困っているという声も聞こえてきます。

新型コロナウイルスの「第5波」が収束し始めた2021年9月頃から一気に30件ほどの予約が入り、コロナの影響で仕事が減り、社員が足りていないという状況だったそうです。

そんな中急遽アルバイトスタッフを4人雇用し、準備を進めていた中での延期であったようです。

美容室にとっても成人式は一台のメインイベントであり、日程も決まっていない中での成人式中止のため、お客様とのやり取りも進まないというのが現状です。

中止・延期が相次ぐ中、問い合わせの電話が鳴りっぱなしであることも多く、式典がなくても振袖を着たいという新成人も多く、それぞれの状況に合わせた対応に頭を悩ませている美容室・サロンも多くあります。

まとめ

新型コロナウイルスの影響は美容室にとって、普段の影響だけでなく、年に1度の成人式による影響も大きく出ていることが伺えます。

中止や延期になった地域ではそれぞれが対応に困っているサロンも多く、頭を悩ませているサロンが多いのが現状です。

1日も早く新型コロナウイルスの影響のない世の中に戻ってほしいものです。

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