以前に「補整下着の効果は?メリット・デメリット、種類について解説」で補正下着について解説しましたが、今回は補正下着を販売する販売員について解説していきます。
補正下着は一般のランジェリーよりも高額であることが多く、インターネットで検索すると「マルチ商法」「クーリングオフ」など、不安になるような言葉を見かけることもありますが、最近では大手補正下着メーカーが人気俳優を採用するなど馴染みのあるものとなりました。
実際に補正下着メーカーの仕事内容や、求められるスキル、メリット・デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
補正下着の販売員には訪問販売員もいるようですが、今回は店舗の販売員について解説していきます。
補正下着メーカーの販売員とは?
補正下着メーカーは、補正下着を扱うメーカーです。
補正下着だけでなく、インナーやルームウエア、ボディケア商品やサプリメントの販売をおこなっているところもあります。
店員もお客様も、女性が大半を占めていのが特徴です。
補正下着メーカーで働く人は「補整下着のプロフェッショナル」であるため、通常のアパレルショップなどに比べて、専門的な知識や技術を身に付ける必要があります。
体型にコンプレックスを持っている人やサイズがわからないなど、悩みを抱えたお客様が来店されるため、親身になってアドバイスすることが求められます。
補正下着販売員の仕事内容
補正下着販売員の仕事は、補正下着・自社製品について正しい知識と技術を取得し、接客、販売、フィッティングやディスプレイ、事務作業など、様々な業務をこなす必要があります。
接客・販売
補正下着のお店に来られるお客様は、体型に悩んでいたりデリケートな部分であるため、接客には失礼がないように気を付ける必要があります。
販売員の仕事は、お客様の補正下着選びをお手伝いすることが基本です。
サイズ選びや下着や体型の悩みの相談にのり、お客様の体型に関する悩みを解決することが理想的な接客といえます。
フィッティング
補正下着のフィッテングは、補正下着の機能性の熟知、加齢による身体の変化や衰え方、ボディサイズの正しい測り方、補正下着の正しい着せ方を知り、フィッテングのサポートまで行うことが求められます。
採寸やフィッテングのサポートではお客様の肌に直接触れることになるため、お客様によっては緊張されたり警戒心を抱いてしまうことも多いため、できるだけリラックスしてもらうような空気感を作り出すことも大切です。
補正下着はお客様に合ったサイズのものをきちんと着用すれば、どんな体型の方でもある程度スタイルアップできます。
しかし、補整下着を全く使ったことないお客様が、自分に合ったサイズをきちんと着用するのは難しいのです。
また、一人で黙々とダイエットやボディラインづくりに取り組める人も少ないのです。
そのため、多くの補正下着メーカーではボディチェックでお店に通っていただき、その都度下着への知識やボディメイク方法を伝えたり、サイズの変化を数値で見せたりすることによりお客様のモチベーションを上げるのも、販売員の仕事です。
品出し・ディスプレイ
一般のランジェリーショップと同様、品出しやディスプレイも仕事の一つです。
納品された商品を店頭に出したり、売れた商品の補充をおこなうなど、接客の合間やタイミングをみて手際よくやる必要があります。
補正下着の場合、豊富なサイズ展開や、細やかなレースやシルク素材などの繊細な商品が多いため、丁寧に取り扱う必要があります。
トルソーに下着をつけ、店頭のディスプレイなどもおこないます。
全体のバランスや色合いをみて、目に留まるようなディスプレイにするセンスが求められます。
事務作業
接客や販売だけでなく、顧客管理や商品管理などの事務的な作業も業務の一つです。
客注商品の入荷連絡や商品の発注、備品管理など、スタッフ間で分担してやることが多いです。
事務作業はパソコンを使用するため、最低限のPCスキルはあったった方がいいといえます。
未経験でも補正下着販売員になれる?
たいていの補正下着メーカーでは、しっかりとした研修制度があります。
下着の知識やフィッテイングの技術を学ぶことができるため、補正下着販売員の勤務経験がなくても安心です。
研修はアルバイトであっても受ける必要があり、責任を持って学ぶようにします。
研修では実際の接客を想定したロールプレイングをおこなうことが多いため、自身を付けてからお客様の前に立つことができます。
またアルバイトから正社員を目指すことも可能です。
補正下着販売員は女性スタッフが多いため、女性が働きやすい環境が整っています。
福利厚生もそうですが、キャリアアップを積極的にサポートしてくれる企業が多く、アルバイトから正社員を目指すこともできます。
店長やマネージャーになったり、本社勤務希望を出せば商品開発に関わることも夢ではありません。
未経験でもやる気次第で自分のキャリアを気付いていけるため、どのような働き方を明確にしておくことも、就職する前には必要であるといえます。
補正下着販売員のメリット・デメリット
メリット
補正下着販売員の最大のメリットは、女性の身体について詳しくなれることです。
「女性は花」と言う言葉があるように、内面から輝きいつまでも若々しくいることが健康にも繋がるので、体の変化・衰え方を学ぶことにより、自らも常に高いポテンシャルを持ち続けることができ、実際に美しくなれます。
下着の目利きができるようになるので、補正下着のように高いものでなくても、「この下着は安いけど良さそう」と通販雑誌を見ただけでもわかるようになります。
そして幅広い年齢層の女性と楽しい会話をすることにより、たくさんの知識が身につくことです。
こちらから身体への専門的なアドバイスをしつつも、購入者からは「これまでの人生で学んだこと」を教えて頂けますので、勉強になることが多いです。
収入面に関しては、補正下着は価格が高額なものが多いため、バックマージンが付くことが多いです。
努力次第で年収1000万円を超えることもあるようです。
また、社員価格で補正下着などの取り扱い製品が買えるメーカーもあるため、その点もメリットといえます。
デメリット
デメリットは、補正下着なので一般の下着よりも金額が高いことです。
一般的に量販店で販売されている下着とは、繊維や縫製の技術、そしてデザインなど全てにおいてグレードが高いので、高額になりがちです。
支払方法も、購入者の負担にならないよう一括払いや分割払いなどを設けています。
補正下着の説明と試着を済ませた段階で「この下着は着心地が抜群ですね!」と納得して喜んでは頂いても、いざ購入するかどうかの決断がスムーズにいかないケースが少なくありません。
更にそこから話がこじれてしまうと、最終的には「高級品を売りつけられそうになった。ショックだった。」というような悲しい噂が広まってしまい、お客様との関係が壊れてしまうことに繋がる可能性があります。
そして販売員として一番ネックになるのが、月間目標の売り上げ達成の「額」と「スピード」を求められることです。
さらに完全歩合の場合もあるため、売れなければ一円も収入にならないということもあり得ます。
女性専用の補正下着の販売ですので、上層部の上司を除いて周りのメンバーはみんな女性ばかりになります。
常に高いポテンシャルを抱き続けられることは素晴らしいですが、ときにそれが正しいライバル心ではなく、嫉妬心の固まりになるため、メンタルの面でも気を付けておきたいところです。
まとめ
補正下着の販売員は、お客様のデリケートな悩みを解決し、お客様の魅力を引き出す下着を販売するやりがいのある職業です。
専門的な知識やフィッテイング技術が必要ですが、未経験でも研修があるため安心して仕事を始めることができます。
仕事を通して自分自身もキレイになれ、女性として輝くことができる職業です。