以前、美容bizでは「美容業界で注目の集まる『予防美容』とは?注目すべき点について解説」で予防美容について解説しました。
今回は、予防美容として美容クリニックで人気の施術について解説していきます。
予防美容とは
医学の界隈において、『予防医学』という言葉があります。
これは病気になる前から病気にならない身体を作っていくという意味であり、10年ほど前から多くの医療業界で取り入れられるようになった考え方です。
美容業界でも同様に『予防美容』という考え方が、近年で頻繁に取り入れられるようになりました。
シミやシワ、たるみなどのエイジングサインが気になる前に、ケアしてできる限り老化を遅らせようという考え方が『予防美容』です。
シミやシワ、たるみなどのエイジングサインが現れてしまってからケアをして戻すのは大変ですが、肌の老化が出る前から対処し、老化を遅らせるほうがはるかに簡単なのです。
予防美容として人気の美容医療施術
予防美容として、どのような点に重きを置いてケアするのが効果的なのでしょうか。
年齢を重ねても若々しく見えるようにするには、以下の点に注目すべきです。
●肌の美しさ
●顔のライン
これらの点に着目して予防美容を取り入れると、将来的に若々しく、見た目年齢が若く見えます。
肌の美しさを保つ予防美容
予防美容として肌を美しく保つために、美容医療ではどのような施術が人気なのでしょうか。
ピーリング
ピーリングを定期的におこなうことにより、肌細胞が活発に働くようになり、ターンオーバーのリズムが整います。
シミやシワなどの予防、くすみの改善、ハリ・ツヤを出し、ニキビや毛穴の詰まり、肌のキメを整え、肌の油分と水分のバランスを整えることができます。
家庭でできるスクラブケアとの違いは、スクラブは細かな粒子が入ったクリームなどで擦り、肌の汚れを物理的な摩擦で落とすため、粒子が粗いほど肌を傷つけてしまいます。
一方、ピーリングは薬剤に含まれる成分を利用し、肌の内側から古い角質や汚れを落とすことができます。
ピーリングによって、バリア機能が高く凹凸のないツルツルで明るい美白にすることができるため、継続しておこなうと予防美容として効果的です。
メソポレーション
メソポレーションとは、針を使わずに皮膚の内部へ薬剤を導入する施術です。
美容成分のたっぷり入った医療用薬剤と、期待する効果に応じでプラスしていく医療症の薬剤との施術があります。
イオン導入や超音波などでも導入できなかった分子の大きい美容成分でも、針を使用せずに短時間で大量に導入することが可能になりました。
痛みもなく、針を使わないので痕が残る心配もありません。
ヒアルロン酸も肌表面から導入していくことにより、肌内部からの保湿をおこなうことができます。
多くの美容成分を肌の深部まで浸透させることができるため、肌細胞の活性化や新陳代謝の促進をおこなうことができます。
美白効果、毛穴ケア、ハリ・ツヤをアップさせるため、美容予防として人気の施術です。
ジェネシス
ジェネシスは、皮膚の表面から肌の新陳代謝を促し、毛穴の開きや皮膚疾患にも活用できるレーザーです。
レーザーによって熱ダメージを加え、コラーゲンの生成や毛穴の引き締め、ターンオーバーの乱れを整えることができます。
ニキビの改善、シミの除去・予防、赤ら顔の改善、シワ予防や毛穴の引き締めにも効果があり、脱毛効果もあるため化粧ノリが良くなります。
コラーゲンの生成に効果があるためハリツヤのある若々しい肌にすることができるため、予防美容として人気の施術となっています。
顔のラインを保つ予防美容
年齢と共に、肌のコラーゲンやエラスチンなどの繊維細胞が減少していきます。
そのため、肌が重力にさらに引っ張られるようになるため、たるみやほうれい線などが出てきます。
これらを予防するために予防美容として人気の施術には、以下のものがあります。
サーマクール
サーマクールとは、高周波の熱によって真皮層や皮下組織のコラーゲンを収縮させる施術です。
コラーゲン細胞を収縮させることにより、たるみを引き締め、ハリのある肌にすることができます。
美肌効果、たるみの改善などにも効果があります。
また高周波の刺激により、コラーゲンの生成・増加が期待できます。
定期的に施術を続けることにより、コラーゲンの生成の生成能力が高まり、シワやたるみを改善させるだけでなく、予防をおこなうこともできます。
リードファインリフト
東洋医学と西洋医学のメリットを合わせた、切らないフェイスリフトがリードファインリフトです。
鍼治療に使用される細い針と、医療用の吸収糸をたるみを引き上げながら挿入し、リフトアップさせることができます。
東洋医学の鍼でツボを刺激することによりリンパの流れを促進させ、肌の新陳代謝や血行促進、コラーゲンの生成を助けます。
さらに、医療用の糸を皮下筋膜のSMAS筋に挿入することにより、置き鍼と同じ効果を期待することができます。
そのため、血液やリンパの循環が良い状態を保つことできます。
また西洋医学の効果としてV字型の糸を挿入することにより、生体反応で入れた方向にコラーゲンやエラスチンが増え、糸が身体に吸収される約8カ月という長期間にわたりコラーゲンが生成されます。
また糸が吸収された後も、糸の形状にコラーゲンが置き換わっていくため、半永久的にリフトアップ効果が期待できます。
これらの効果があるリードファインリフトは、予防美容としてとても効果的な施術であるといえます。
ビスタシェイプ
深いシワやくぼんだ皮膚に注入し、シワ改善としてお馴染みのヒアルロン酸注射と、目尻やおでこ、眉間のシワなど、表情筋を動かすことによってできるシワの原因となる筋肉を緩和・麻痺させることにより表情シワを目立たなくさせるボトックス注射を組み合わせた施術が、ビスタシェイプです。
ヒアルロン酸とボトックスを組み合わせることにより顔全体の黄金比に対して、足りない部分を引き上げ、ピンポイントでヒアルロン酸を注入します。
リフトアップした状態で固定することができるため、ほうれい線やマリオネットラインを引き上げ、リフトアップ効果によって目立たなくし自然に顔を若返らせることのできる施術となっています。
この最新施術は予防美容として効果的です。
BNLS注射
たるみによって顔の脂肪が下に引きずられ、ブルドッグ顔になり老けている印象になってしまいます。
その脂肪を減らす効果があるのが、BNLS注射です。
BNLS注射は、顔の脂肪溶解注射であり、脂肪の分解・排出を促す成分を注入し、メスを使わず顔を引き締めることができます。
従来の脂肪誘拐注射より身体に優しく、ダウンタイムもほとんどありません。
肌の引き締め効果もあり、皮膚が伸びることなく小顔にする効果があります。
ほうれい線の予防にも効果があり、予防美容として人気の施術となっています。
身体の内側からの予防美容医療
「身体は食べたものでできている」といわれるほど、食生活は予防美容と大きく関わりがあります。
口から摂取した栄養素が吸収され、血液に取り込まれ全身に運ばれますが、もともと体質的に吸収率の悪い人や、年齢と共に吸収能力が落ちていきます。
ここで美容医療が予防医学に効果的な方法として、点滴や注射により栄養素を注入するという方法です。
吸収効率の悪い人でも、点滴や注射によって栄養素をダイレクトに血液に送り込むことができるため、余すことなく栄養素が全身に送られ、経口摂取で栄養を摂るより効果的に栄養素を取り込むことができます。
皮膚は生死にかかわるほど重要な臓器ではないため、栄養不足になると一番にダメージを受けます。
ビタミンCや白玉点滴など、定期的に美容点滴をおこなっている人は、明らかに見た目年齢に差が出ています。
肌だけでなく全身の臓器に栄養が行渡るため、内臓や筋肉など、身体の中から予防美容をおこなうことができます。
まとめ
今回は、美容医療でおこなわれている予防美容に効果的な施術について解説してきました。
今回の記事を参考に、皆さんの予防美容に役立ててみてください。