暖かく過ごしやすい日が続きますが、暖かくなってくると気になるのが紫外線です。
日焼け止めを塗っていても黒くなる、美白ケアをしているつもりなのに白くならない……など、美白ケアに悩んでいる人も多いと思います。
白くて透明感のある肌に憧れている人も多いと思いますが、今回は美白ケアの方法について解説していきます。
白くて美しい透明感のある肌を目指すなら、美白ケアとくすみやメラニンの沈着について知る必要があります。
効率よく白くて美しい肌にするために、肌が黒く見える原因や、どこまで白くなれるのか、美白に効果的なケア方法について解説していくので、美白ケアに悩んでいる人は参考にしてみてください。
肌が黒く見える原因とは?
美白について解説する前に、まずは肌が黒く見えてしまう原因について説明していきます。
肌が黒く見えてしまう原因には、以下のような理由があります。
紫外線
肌を黒く見せる一番の原因は、紫外線による日焼けです。
紫外線を浴びれば浴びるほど皮膚の奥にあるメラノサイトからメラニン色素が生成され、肌を黒くしていきます。
メラニン色素は紫外線を吸収し肌を守る役割があり、ターンオーバーによって本来排出されますが、紫外線を浴びる量が多いと、メラニンの生成が追い付かなくなり、肌に沈着します。
これが肌を黒く見せる原因となってしまいます。
紫外線には『UV-A』『UV-B』『UV-C』の3種類がありますが、地上まで届くのが『UV-A』と『UV-B』です。
UV⁻Aはシミ・シワ・たるみなどの原因となり、肌を黒くします。
日焼け止めでよく見かかるPAとは、UV-Aを防ぐ指標のことです。
一方、UV-Bは肌に浴びると赤みを引き起こし、数日経つと黒く変化します。
日焼け止めで記載されているSPFとは、UV⁻Bを防ぐ指標です。
UV-A、UV-B共に5~9月の春・夏にピークを迎えますが、紫外線は1年中降り注いでいるため、1年を通して日焼け止めを塗ることが望ましく、肌質や季節、利用するシーンによって適切なものを選ぶ必要があります。
また肌を部分的に黒くするシミやソバカスなどは、紫外線や摩擦などの影響により、メラニンが肌に沈着したものです。
本来メラニンはターンオーバーと共に少しずつ排出されるのですが、肌に沈着したメラニンはすぐには排出できません。
ターンオーバーにより少しずつ排出され元に戻りますが、加齢とともにターンオーバーが送れるため、40代以降になるとシミやソバカスの改善に時間がかかるようになります。
自黒
肌の色は人によって個人差があります。
これは皮膚に含まれるメラニン色素の種類と量によって決まります。
もともとメラニン色素が多い人は肌の色が黒く見えてしまいます。
生まれ持った肌の色を変えるのは難しいですが、対策を取らないと更に黒くなってしまうことがあります。
くすみ
紫外線以外にも、くすみが原因で肌が黒く見えてしまうことがあります。
血行不良や乾燥、古い角質が厚くなることによって、肌のトーンが暗く見え、透明感のない状態です。
キメの整った潤いのある肌には凹凸がありませんが、肌が乾燥するとバリア機能が低下し、角質層の水分が不足することによってキメが乱れ凹凸ができます。
肌に凹凸ができる事によって影ができるため、暗く見えてしまいます。
これが乾燥によるくすみです。
また肌のバリア機能が低下すると、肌荒れの原因となります。
肌荒れが起きるとメラニンが生成され、シミやくすみの原因となります。
健康な肌であれば問題にならないような小さな刺激でも、肌荒れの起きている肌にはメラニンが生成されるようになり、シミやくすみができやすくなってしまいます。
強すぎる洗顔料でゴシゴシ洗ったり、エアコンによる空気の乾燥などにより、くすみが強く出ることがあります。
また紫外線を浴びる期間が長くなるため、年齢を重ねることによってくすみがす良くなる場合もあります。
血行不良や貧血によるくすみでは、肌に充分な栄養と酸素が行き渡らず、血色が悪くなり肌が暗く見えるために起こります。
月経や出産による出血、赤血球の材料不足や病気などによって、くすむことがあります。
どこまで白くなれる?
美白と聞くとどこまでも白くなれると思いがちですが、白くなるには限界があります。
どれだけ美白ケアをしても、もともとの自分の肌より白くすることはできません。
美白ケアとはメラニンの生成を抑え、沈着したメラニンの排出を促すことであり、元の肌の色を白くすることではありません。
美白の限界となる肌の色は、紫外線の影響を受けにくい腕の内側やお腹などの色を参考にしてみてください。
肌を白くする方法
美白ケアの基本は、内側・外側からのアプローチが大切です。
外側からのアプローチ
美白化粧品の使用
美白化粧品には、メラニンの生成を抑制するものや、ターンオーバーの促進をするものが美白成分が含まれているといえます。
化粧品などに含まれる成分に以下のような成分が入っていれば、美白効果があるといえます。
シミができる肌の状態を防ぎ、ターンオーバーの乱れを整え肌に溜まったメラニンを排出する
●トラネキサム酸
シミの炎症に作用し、メラノサイトの活性化を抑制しは肌荒れを防ぐ
●アルブチン
メラニンの生成に必要なチロシナーゼの働きを抑制し、過剰なメラニンの生成を抑える
●安定型ビタミンC誘導体
メラニンの生成を遅らせる
●ビタミンCエチル
ビタミンCの美白効果を引き出す有効成分であり、角質層にじわじわ浸透し効果を長く発揮する
●コウジ酸
チロシナーゼを抑制し、メラニンの生成を抑える
●新安定型ハイドロキノン
活性酸素の発生を抑制し、シミの発生を防ぐ
紫外線対策
日焼けは美白の一番の敵です。
日焼け止めクリームや帽子、日傘などで紫外線を防ぐようにします。
特に春から夏にかけて紫外線量が増えるため、より入念な対策が必要です。
外出時には日焼け止めを塗り、汗をかいたらこまめに塗り直すし、なるべく均一になるように塗ると部分日焼けを防ぐことができます。
曇りや雨の日は油断しがちですが、太陽が見えていなくても紫外線は降り注いでいます。
天気に関わらず、しっかりと紫外線対策をおこなうようにします。
保湿ケア
肌が乾燥するとターンオーバーが乱れてメラニンが排出しくくなり、肌のくすみやシミの原因となります。
効率よく美白ケアをするなら、美白化粧品に合わせてしっかりと保湿ケアをするようにします。
ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン、セラミドなどの成分が入っている化粧品は、保湿効果が高いので、化粧品を選ぶ際の参考にしてみてください。
正しいスキンケア
スキンケアの基本は洗顔です。
間違った方法で洗ってしまうと乾燥やシミ、くすみの原因となります。
洗顔は清潔な手でおこない、たっぷりと泡立てた洗顔料やボディソープで洗うようにします。
泡立てたらゴシゴシと擦らず、時間をかけずに手早く丁寧に優しく洗います。
泡を落とすときには肌に負担をかけないように、ぬるま湯ですすぎ、特にフェイスラインなどの洗い残しに注意してしっかりとすすぎます。
タオルで拭くときは優しく押し当てるように水気を拭き取り、化粧水などで保湿をしかりとおこないます。
またピーリングなどを使用して古い角質を落とし、肌のターンオーバーを促すことも大切です。
古い角質を取り除くことにより、美白成分の浸透も良くなります。
内側からのアプローチ
美白にはビタミンCやリコピン、ビタミンEなどが効果的です。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑える効果があり、できてしまったシミを薄くするコラーゲンの生成を促します。
レモン、ブロッコリー、キウイやいちごに多く含まれています。
ビタミンCは一定量を身体に貯めておくことができないため、できれば3食の食事にこまめに取り入れて摂取したい栄養素です。
リコピンはトマトや赤ピーマンに含まれる赤い色素で抗酸化作用が高く、過酸化脂質の発生を抑えメラニンの生成を抑制します。
ビタミンEにもリコピンと同様の効果があり、ピーナッツやアボカド、植物性オイルに多く含まれています。
まとめ
美白ケアとしておこなえるのは自分の肌本来の白さまでですが、くすみや乾燥、紫外線やターンオーバーなどの改善をおこなうことにより改善することができます。
美白ケアや紫外線対策はもちろんのこと、ストレスや寝不足や食生活なども美白に影響するので、ケアと一緒に生活習慣も見直してみてください。