前回の記事「切らない脂肪吸引？！クールスカルプティングとは？効果を徹底解説 」では、クールスカルプティングの原理やメリット・デメリットについて解説しました。
脂肪吸引のようにメスを使わず脂肪細胞の数を減らすことのできるクールスカルプティングを魅力的に感じる人も多いと思いますが、施術を受ける際に気を付けるべき点がいくつかあります。
副作用の少ない施術といわれていますが、今回はどのような点に気を付けるべきなのかについて解説していきます。
また、効果的な施術回数や期間についても解説していきます。
クールスカルプティングの注意点
副作用
クールスカルプティングは厚生労働省でも安全性・効果が認められるほど安全な施術となっています。
しかし美容医療である限り、副作用が絶対に出ないという訳ではありません。
一時的に赤みや内出血、腫れ、痛み、しびれなどの症状が出る場合があります。
これは施術中にアプリケーターを装着し、吸引圧で施術部位が引っ張られるために起こります。
また施術後、施術部位のマッサージをおこなうため、痛みを感じることがありますが一過性であることが多いです。
あご下に施術を行った場合には、のどが詰まったような感覚が出る場合があります。
通常は施術直後から１週間以内に、これらの症状はなくなる場合がほとんどです。
その他にも一時的な強い痛みやストレスなどによって神経反射が起こり急激に血圧や心拍数が下がり、脳の血液の量が不足して失神やめまいなどが起こる『血管瞑想神経反射』、主にふくらはぎや大殿部、骨盤の深部静脈の血液が固まり、血栓ができて血管が詰まる『深部静脈血栓症』、色素沈着、凍傷、輪郭異常などが、ごくまれに起こる場合があります。
しかし、今のところ日本国内でのこれらの事故例はありません。
クールスカルプティングで事故を起こす可能性がないとは言い切れませんが、基本的に事故や失敗は起こりにくいといわれています。
そして一番のリスクが、奇異性脂肪過形成（PHA）という副作用があります。
これはアメリカで2021年にクールスカルプティングを受けた女性が起こした副作用であり、クールスカルプティングをおこなうことでかえって皮下脂肪が部分的に増加してしまう症状です。
発症頻度は0.0014％と非常に稀な現象ですが、重篤な副作用といえます。
この症状が出る原因ははっきりとまだわかっていません。
この症状は一度発生してしまうと永続的な症状であり、施術を中止して脂肪吸引などで脂肪を取り除く施術に切り替える必要があります。
これらの副作用が絶対に起こらないという訳ではないので、副作用やリスクを理解したうえで、カウンセリングを受け、信頼のおけるドクターの元で施術を受けるようにします。
体重減少や全身痩せには効果が薄い
クールスカルプティングの施術は、施術箇所の脂肪をピンポイントで破壊し排出する施術となるため、体重そのものは大きく減らないことが多い施術です。
施術箇所や回数にもよりますが、施術部位の脂肪の重みは軽く、体重変化が少ない場合が多いです。
しかし大切なのは体重の数字ではなく、実際の見た目です。
クールスカルプティングは体型に影響を与えている脂肪のみを減らす施術になります。
そのため体重自体を減らしたいのであれば、食事制限や運動などによっておこなうダイエットの方が効果的です。
しかし運動や食事制限によるダイエットでは、見た目に変化の出づらい内臓脂肪や筋肉が一番に減少してしまいます。
体重が大きく減るダイエットはむしろ効率が悪く、見た目重視のダイエットであればクールスカルプティングの方が効率的といえます。
クールスカルプティングは、部分痩せをしたい人に向いている施術です。
アプリケーターの種類が豊富なクリニックであれば、ほぼ全身の施術が可能となっていますが、１部位につき３～15万円程度の費用が掛かるため、全身の施術を受けようとするとかなり高額な施術になってしまいます。
費用が掛かってでも全体的に楽して痩せたいという人は、アプリケーターの種類が充実しているクリニックを選ぶのがオススメです。
またクールスカルプティングの効果を高めるために、効果的な併称施術もあります。
クールスカルプティングと相性がいいのは、脂肪を柔らかくしたり、肌の引き締め効果のある施術が効果的です。
高周波を利用して身体の芯から温め新陳代謝を活性化させるRF（高周波）、高密度超音波を用いて肌をリフトアップさせるハイフ、セルライトに効果のある衝撃波などを併用しておこなうことにより、より痩身効果を発揮します。
詳しくは、施術をおこなうクリニックで相談してみてください。
クールスカルプティングの効果的な回数と期間
クールスカルプティングによるダイエットをおこなう場合の最適な施術回数と施術期間は、施術の部位や脂肪量、なりたいボディラインによって異なります。
１回の施術で満足な結果を得れる場合もありますが、希望の仕上がりまでに複数回施術を重ねなければならない場合もあります。
平均して２～６回程度施術をおこなう人が多いようですが、１０回以上施術を繰り返す人もいるようです。
継続して同じ個所に施術をおこなう場合、最低２カ月は開けたほうがいいといわれています。
骨格や脂肪の付き方によって一人ひとりプランが違うため、自身に合ったプランを相談してみるのがオススメです。
また男性でも施術は可能ですが、クリニックによっては女性のみのクリニックもあるので、一度問い合わせてみる必要があります。
まとめ
クールスカルプティングは、唯一厚生労働省に効果や安全性を認められた冷却による脂肪細胞を破壊する効果のある施術です。
一方で美容医療行為であるため、絶対にリスクがないとは言い切れません。
少なからず、副作用が出る人もいます。
納得のいく施術にするためにも、施術前にしっかりとカウンセリングを受けることをオススメします。
美容医療に関する様々な情報を発信している「痩身エステNavi」でも
クールスカルプティングについて情報を発信されています。
是非一度チェックしてみてください。