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マッサージに国家資格が必要?!マッサージの国家資格と職種

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「マッサージが受けられる場所」と聞かれて、一番に思いつく場所はどこでしょうか?

街にはいたる所にマッサージ屋さんあふれています。

●接骨院
●整体
●リフレクソロジー
●アロマセラピー etc…

これだけたくさんの種類があるとマッサージの種類や区別もつかなくなります。

これらの店舗ではいずれも何らかの資格を持っている場合が多いのですが、それぞれどのような資格であり、どのように差があるのでしょうか。

国家資格と民間資格の差

『マッサージ』と聞くと友達同士やカップルでお互いにやり合ったことのある人もいると思いますが、実は日本の法律において、法的に『マッサージ』ができるのは医師とあん摩マッサージ指圧師、その他医師の許可のもとでリハビリを担当する理学療法士のみです。病院の画像

いずれの資格も国家資格であり、国が指定する教育カリキュラムを3年以上履修し、国家資格に合格する必要があります。

厚生労働省では、あん摩とはの病的状況や疲労の回復という生理的効果の現実を目的として行われ、もむ、おす、たたく、摩擦するなどの行為の総称であると定めており、これらに類似する行為を無資格で行った場合処罰の対象になると定めてきます。

そのため医師、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士、鍼灸師、柔道整復師以外の、国家資格を必要としない整体師やセラピストなどは民間の資格しか存在せず、厳密には『マッサージ』を行うことができず『トリートメント』として施術を行う場合が多くあります。

国家資格

医師になるには6年間の履修期間と国家資格の合格、5~6年間の研修医期間を経てなることができます。

あん摩マッサージ指圧師の資格も、実技を含む3年以上厚生労働省認定の専門学校や大学、盲学校や特別支援学校でカリキュラムを履修し、国家試験に合格する必要があります。

厚生労働省による職業の分類では『柔道整復師』『あん摩マッサージ指圧師』『鍼灸師』は「その他の保健医療の職業」として分類されています。

そのうち法的に医療行為としてのマッサージができるのは『あん摩マッサージ指圧師』のみであり、『柔道整復師』『鍼灸師』は国家資格保有者でも行うことができません。

あん摩マッサージ指圧師

あん摩マッサージ指圧師とは……

●筋麻痺や関節拘縮など、医療上マッサージを必要とする症例についての施術を行うことができる国家資格保有者

●マッサージ店を開業する権利を持ち、国から認められた専門の医療機関として店舗を持つことができる

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民間資格

厚生労働省の職業分類において、「カイロプラクティック・アロマセラピー等従事人」はサービス業であり、『その他のサービスの職業』に分類されます。

日本国内において、あん摩マッサージ指圧師ではない人が行う施術は医療分野の職業ではないことは明らかであり、『トリートメント』として施術をしているところも多くあります。

アロマセラピスト、リフレクソロジストなどは国家資格はなく、保健所に申請をすれば無資格でも開業することは可能です。

勘違いされやすいのは『整体師』であり整体師に国家資格はなく、あくまで『もみほぐし』『リラクセーション』を目的としたサービス業としての施術です。

そのため整体師のおこなうマッサージ類似行為に保険は適用されません。

整体師、アロマセラピスト、リフレクソロジストなどサービス業としてマッサージに類似した『トリートメント』ができる人を養成する民間の資格や講座がたくさんあります。

費用も国家資格に比べて安く取得できるものも多く、数万円~数十万円で済むものが多いのが特徴です。

国家資格に比べて学習期間も短く、短いもので1か月、長いものでも半年程度で取得可能な資格が多いです。

医療行為ではないマッサージ(ここでは ”トリートメント” として記述します)を行う人々の職業は、『セラピスト』『整体師』などと呼ばれる職業です。

整体師・セラピスト

整体師・セラピストと呼ばれる人たちは前述の通り、リラクゼーションの一環として無資格でも開業・従事することはできます。

しかしヒトの身体に直接触れ健康に関わる職業になるため、セラピストとして筋肉や関節の動き方などの『運動学』、ヒトの身体のしくみについての『解剖生理学』、これらに基づいた『整体やセラピーの手技』は一通り学んでおく必要があります。

整体師やセラピストの民間の講座や資格は数多くありますが、日本の教育基準法・基本法に則っていないため教育水準や内容には多きな差があるのが現状です。

そのため取得する資格や受講する講座、学校選びは慎重に行うべきです。

ここからは整体師・セラピストと呼ばれる職業をもう少し細かく説明していきます。

整体師

整体師とは指や手を主に使う手技により骨格の歪みを調整することで身体の不調を改善させる職業です。

整体師はお客様から身体の不調や症状をヒアリングし、それぞれの症状にあった施術を実施して身体の調子を整えるのが主な仕事内容です。

アロマセラピスト

アロマセラピストとは、天然の植物から抽出したエッセンシャルオイルを使用し、アロマテラピーを行う施術者のことを指します。エステの画像

アロマオイルの香りによるヒーリング効果により、身体と心をリラックスさせ、ストレス解消や身体の不調を改善します。

主に美容サロンやアロマトリートメントサロンの他、治療院や心療内科などの医療施設でアロマアドバイザーとして従事する人もいます。

リフレクソロジスト

リフレクソロジストとは、アメリカ発祥のリフレクソロジーという民間の反射療法の施術をする職業です。

リフレクソロジーとは主に足の裏や手のひらの反射区といわれるツボのような部分を刺激し、連動して内臓の自然治癒力や血行促進、新陳代謝の活性化を目的に行われる施術です。

整体院や美容サロンなどが主な勤務先となっています。

身体の不調や悩みなどをカウンセリングし、それに応じた反射区を指で刺激したり、指を滑られることによりリンパの流れを促進したり、老廃物の排泄や心身のバランスを整えたり、ストレスの軽減も期待されています。

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まとめ

医療行為におけるマッサージの施術には『あん摩マッサージ指圧師』の資格が必要です。

その他『トリートメント』として民間の資格もありますが、公共性の高い資格を目指すなら民間の資格を取るよりも時間もお金もかかりますが国家資格を目指すのが一番信頼性・就職において有利といえます。

トリートメント系の民間の資格は、ないよりはあった方が就職やお客様の安心感として有利に働きます。

民間の資格を取るなら学校選びや講座は慎重に行うべきであるといえます。

またお客としてお店を訪れる際の参考にもしてみてくださいね!

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