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夏は『隠れ脱水』に注意!セルフチェックと対策法についても解説

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夏の暑い時期には、熱中症になる人が増えてきます。

近年の異常気象に加え、ここ数年は新型コロナウイルスの影響もあり熱くてもマスクを着用しなければならなかったり、救急搬送される人も増えてきています。

熱中症は身体の脱水症状が進行した状態で起こりますが、自分が脱水状態にあるかどうか気づきにくい場合も多いです。

また、近年のマスク着用によりのどが渇いていることに気づきにくかったり、汗をかきたくないという女性は特に水分不足になりがちです。

救急搬送されるような場合以外でも、気づかぬうちに脱水状態を引き起こしている場合もあり、美容にも影響を与えます。

今回は、この夏気を付けたい熱中症について解説していきます。

また女性が夏に起こしやすい『隠れ脱水』と、これらが肌に与える影響についても説明していきます。

熱中症とは

熱中症とは、暑さによって引き起こされる身体の障害の総称のことです。

以前は熱射病、日射病などといわれていましたが、現在は熱中症と一くくりにされています。

室内外問わず、気温の高く厚い場所に滞在することにより、汗をかいて体内の水分や塩分、その他ミネラルが失われバランスが崩れたり、体温調整つができなくなることにより、身体に様々な不調が起こります。

熱中症の症状は大きく分けて3段階に分かれており、めまいやこむら返りなどの筋肉の痙攣が起こっている状態を軽症、頭痛・吐き気・強い疲労感・嘔吐が起きている状態が中等症、意識障害や肝機能・腎機能障害が起こっている場合が重症と定義付けられています。

軽症の場合は涼しい場所に移動し衣類を緩め、首や股関節、脇などを冷やし、できれば冷たい水やスポーツドリンクや経口補水液などを飲んで水分補給をし、症状がひどいようであれば早めに病院に行くことが大切です。

熱中症というと真夏の炎天下に起こるものと思われがちですが、梅雨入り前の5月頃から発生し、梅雨明けの7月下旬から8月上旬に多くなる傾向があります。

身体が暑さに慣れていない時期も体内の水分・ミネラルバランスが崩れやすく、注意が必要です。

徐々に身体を暑さに慣れさせて行動することが大切です。

室内でも注意が必要

熱中症は炎天下の暑い屋外で起こるイメージがありますが、室内でも起こる場合があります。

体温調節には汗をかくことが重要であり、汗をかいて肌から蒸発することで身体から熱が奪われ、身体を冷やすことができます。

窓を閉め切り、湿度の高い状室内にいると、水分が蒸発せず汗をかけないため身体を冷やすことが上手くできません。

お風呂や台所、サウナや岩盤浴、車内などで多く熱中症があてはまりますが、室温が28度以上、湿度が60%以上のところにも注意が必要です。

体温調節機能が弱っているお年寄りだけでなく、汗をかきたくないという女性も多く、若くても体温調節が上手くできず熱中症になっている場合もあります。

隠れ脱水とは

熱中症として筋肉疲労が起こっていなくても、気づかぬうちに脱水症状の一歩手前になっていることもあります。

はっきりした症状もなく、自分では気付いていないけど体内の水分が足りなくなっている状態を『隠れ脱水』と言います。

成人の場合、1日で汗や尿、呼吸によって身体から失われる水分は約2.5ℓになるといわれています。

そのため食事に含まれる水分は別として、1日に1.5ℓの水を飲むことが推奨されています。

特に夏場は暑さによって失われる水分量も増えるため、知らぬ間に水分不足となり、隠れ脱水になっている場合もあるので注意が必要です。

脱水によって引き起こされる肌荒れ

体内の水分によって酸素や栄養素を核細胞に届け、老廃物を尿として排出し、汗をかいて体温調節をする、身体の機能を正常に保つため、生きていくうえで水分はとても重要です。

そのため体内の水分が足りなくなると、血液の量が減り血圧が下がります。

やがて酸素や栄養分が各細胞に行き渡らなくなり、老廃物が排出されず身体機能が低下します。

すると食欲不振、集中力や運動機能の低下、だるさなどが起こります。

また脱水状態によってミネラルが不足すると、筋肉や骨に影響がおよび、しびれや引きつり、脱力などの症状が出てきます。

体内の水分が2%失われるとのどの乾きや運動機能の低下が現れ、5%失われると熱中症や脱水症状に陥り、10%不足すると意識障害、20%で命に関わるといわれるほど、ヒトの身体は水分が欠かせません。

熱中症とまではいかなくても、軽度の脱水によって肌にダメージを与えます。

体内の水分量が不足すると、全身をめぐる血液の量が少なくなり、肌に運ばれる酸素や栄養素が十分に運ばれなくなります。

また老廃物が細胞に溜まり排出されず肌の乾燥を引き起こし、肌荒れの原因になってしまいます。

お手入れや食生活や生活習慣に気を付けているのに、夏場になると肌荒れが気になるという人は、体内の水分不足が原因で肌荒れを起こしているのかもしれません。

マスクによる弊害も……

ここ数年は新型コロナウイルスの影響により、熱い夏場でもマスクの着用を求められているため、さらに隠れ脱水がすすみ肌トラブルも起こりやすくなっています。

資生堂による実験では、気温30℃、湿度60%の室内でマスクを着けた場合、頬の温度が32℃から37℃まで上昇し、マスクを着けている部分だけでなく首や額の温度も上昇しているという実験結果が出ています。

マスクによって皮膚温が上昇すると、皮脂量が2倍になり、皮脂量が増えすぎることによって局所的な炎症を起こし、ニキビも起こしやすくなります。

また外部からの肌ストレスや異物から肌を守る『ランゲルハンス細胞』という免疫力を司どる細胞が、高い温度の元では機能を十分に発揮できなくなります。

マスクによって保湿効果や紫外線などから肌が守られていると思いがちですが、実は高温によって肌がダメージを受けやすい状態になっています。

またマスクのつけ外しによって起こされる急激な温度・湿度変化により、夏でも肌が乾燥しやすい状態になっています。

さらに、汗を拭き取ると同時に肌表面の水分を奪ってしまっています。

隠れ脱水を防ぐには

ここからは熱中症はもちろんのこと、肌荒れを起こす隠れ脱水を防ぐにはどのような方法が効果的なのかについて解説していきます。

隠れ脱水セルフチェック

隠れ脱水のサインは最初に粘膜や肌の表面に現れるといわれていて、隠れ脱水かどうか簡単に知る方法があります。

手の甲の皮膚をつまみすぐに離してつまんだ跡が3秒以上残れば、隠れ脱水の可能性があります。

肌の水分が足りず、弾力がなくなってきているというサインです。

手軽にできる方法なので、身体の水分不足が心配になったら実践してみてください。

コマメな水分補給

喉が渇いたと感じた時には、もうすでに身体の中の水分が不足している状態です。

そのため、喉が渇く前に意識的に水分補給をする必要があります。

寝起きや寝る前、入浴の前後、スポーツをする時、お酒を飲む時もしっかりと水分補給をするようにします。

一度に大量に水を飲むと胃液を薄くして消化が悪くなったり、体内の塩分量が不足し逆に疲労感を引き起こすなど、身体に負担がかかります。

1日に小分けにして飲み、一口ずつゆっくりと飲むようにします。

また夏場の水分補給には、スポーツドリンクや経口補水液もオススメです。

スポーツドリンクが甘すぎて飲みづらい、経口補水液の味が苦手という場合は麦茶やハーブティーもオススメです。

麦茶にはミネラルが含まれているため、夏場の暑い時期の水分補給にオススメです。

身体を冷やす

水分補給以外にも、隠れ脱水を防ぐには身体に熱を溜めない事、体温の上昇を抑えることも大切です。

暑い日や暑い時間帯の外出を控え、外出時には日傘や帽子、通気性のいい服を着て日陰を歩くなど、体温を上げない工夫をします。

また我慢し過ぎずクーラーや遮光カーテン、扇風機などを上手に利用し、涼しい環境で過ごすように心掛けます。

最近ではひんやり感を与える化粧水やボディシートや冷感グッズなども多く販売されているため、これらのアイテムを上手に取り入れることをオススメします。

熱のこもりやすい首やデコルテまで一緒に冷やしてあげると、より心地よさを感じることができます。

まとめ

今回は、熱中症と熱中症の一歩手前の隠れ脱水について詳しく解説しました。

夏場の暑い時期は熱中症に注意が必要なのはもちろんですが、気づかぬうちに脱水症状になっていることもあります。

隠れ脱水は自分でも気づきにくく、肌にも影響を与えるため、こまめに水分補給や身体を冷やすなど、早めの対処が重要です。

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