顔のパーツが派手なわけではないけど若々しく見える人、なぜか美人に見える人がいます。
反対に、鼻や目のパーツはキレイなのに何となく垢ぬけなかったり、実年齢より老けて見える人もいます。
これらの顔の印象は、顔のバランスによって決まります。
これを顔の黄金比といいますが、このバランスによって可愛らしい印象を与えたり、大人っぽくキレイ目な印象を与えることができます。
黄金比は顔や身体のバランスにも大きく関わっており、万人ウケする美しさには顔全体のバランス、目や鼻などのパーツの位置、それぞれのパーツの大きさなどの３つの要素によって成り立っています。
今回は、顔の黄金比について、詳しく解説していきます。
顔の黄金比とは？
黄金比とは、すべての人がバランスが良く美しいと感じる比率（１：1.6）のバランスのことをいいます。
人が無条件に感じるという比率が１：1.6であり、建築物など、デザイン性の高いものはこの黄金比率を生かして設計されていることもあります。
年齢よりも若く見られたり、大人っぽく見られたりするのは、顔だちやメイク、服装、姿勢などのさまざまな要因によってポイントが変わります。
特に顔のパーツやバランスによって、他人に与える印象が大きく左右されます。
ヒトの顔も同じように、各パーツや全体のバランスの黄金比は、以下の通りであるといわれています。
● 顔の横を３等分にした時、生え際から眉：眉から鼻の下：鼻の下からあご先までの比率が１：１：１である。
● 顔の横幅が目の横幅の５倍であり、目尻と顔の横幅、目と目の間の幅がそれぞれ均等である。
● 耳の高さは、鼻の下から目尻までの間にある。
● 鼻の横幅と目の横幅が同じ広さである。
● 口の横幅が、両目の瞳の距離と同じである。
● 顔の左右が対象である。
これらの条件にあてはまる顔が顔の黄金比であり、魅力的な顔であるといわれています。
この黄金比は比較的白人種の顔に多く、アジア圏の人はこの黄金比に比べて、少し丸みのある顔の人が多いのが特徴です。
自分の顔がどのくらい黄金比に近いかというのは、顔の形、額の高さ、眉の形、目の幅と両目の距離、鼻の形、唇の高さ・長さ、肌の状態によって決まるといわれています。
このほかにも、細かい黄金比がいくつかあります。
また、キレイ顔・カワイイ顔でも顔の比率が変わります。
その違いは、目の幅と目と目の間隔によって変わります。
目の大きさと目と目の間の間隔が１：１：１であればキレイ顔、目の大きさと目の幅の間隔が0.88：１：0.88であればカワイイ顔として印象を与えます。
特に目元は他人に与える第一印象として大きな要素となり、キレイ顔は知的でクールな印象、カワイイ顔は優しそうで子供っぽい印象を与えます。
赤ちゃんが無条件に可愛く見えるのは、顔が丸く、目が大きく見えるため可愛らしく見えます。
あごが十分に発達しておらず、顔の面積に対して目の比率が大きいためです。
発育と共に下あごが発達し、大人になると顔が長くなり、丸顔や逆三角形など、様々な顔の形に成長していきます。
さらに年齢を重ねると筋肉がたるみフェイスラインが変化し、シワができたりして印象が変わってきます。
顔の輪郭やパーツの位置は生まれ持ったものですが、加齢によるたるみやシワなどの変化は最小限にとどめることができ、表情やメイクなどの輪郭の見せ方を変えることによって、他人に与える印象を自分が思う通りのイメージに近づけることができます。
黄金比を目指すなら、まずは自分の顔をよく観察し、それぞれの位置や大きさの比率を知ることが大切です。
最近では黄金比を診断するアプリもあるので、活用するのも一つの黄金比に近づける方法です。
美人顔の特徴
左右対称
美人顔は左右対称であるというのは、世界共通の美人顔の特徴です。
食べ物を噛む時のクセ、寝相、表情の作り方によって顔の筋肉や骨格に左右さが生まれてしまいます。
一ずつの顔のパーツがキレイでも、正面から見てわかるほど左右が非対称であると、アンバランスで不安な印象を与えます。
若干の左右差はあっても、パッと見てわからないほどの左右対称の顔であれば、どの角度から見ても美しく、安定感のある印象を与えます。
特に笑った時の目尻や口角の左右が同じであれば、内面・外面の印象がよくなります。
適度に広く滑らかな額
黄金比の顔では、顔の高さの１/３が理想的な額の広さであり、適度な広さでつるっとした、ツヤのある額は、清潔感を上げ、美人顔の特徴ともいえます。
キレイな滑らかな肌の額を持っているのであれば、隠さずに額を出すと美人度がグッと増します。
額が狭すぎるという場合、生え際を移動させることはできませんが、前髪を工夫するなど、カモフラージュすることによって額美人になることが可能です。
一方、広すぎる場合はシェーディングなどで影を描き足すことにより、おでこを狭く見せることができます。
整った眉毛
眉毛は、顔の印象を決める大事なパーツです。
目鼻立ちが美しくても、きちんと手入れされていなかったり、薄くて主張がなさすぎると、印象がかなり違って見えます。
眉毛の太さや形には流行りがありますが、黄金比が一番普遍的に美しく見えます。
小鼻から黒目に直線を引き、延長線上に眉山があるのがバランスの良い眉毛です。
眉毛はメイクで作れるので、黄金比を意識してアイブロウをすれば、美人度が上がります。
バランスの良い大きな目
目元がハッキリとしている方が美人顔に見えるのはもちろんですが、大きいだけでは美人顔の条件を満たすことができず、大切なのは他のパーツとのバランスです。
目が大きくても、目と目の間が近すぎたり遠すぎたりすると、バランスが悪く美人顔から離れてしまいます。
目の横幅に対して、目の大きさの４～５倍が顔の横幅の長さが黄金比であり、目と目の間の間隔は目一つ分離れているのが理想的な黄金比です。
目が離れている場合は、目頭より内側からアイライナーを引き、目が近すぎる場合は目尻に長くアイライナーを引くことで、ある程度解消されます。
また、眉毛と目の間隔が広すぎると間延びして老けた印象になるため、適度に狭いのが理想的です。
アイブロウを描き足す場合は、眉下を描き足すようにすると、バランスが取れます。
高く通った鼻筋
鼻筋が高く通っているのは、昔からの美人顔の条件です。
正面から見ても鼻筋はわかりにくいですが、横からの顔の美しさに大きく影響を与えます。
鼻筋が低いと、横顔が目が前に出ている印象になり、バランスが崩れてしまいます。
鼻筋が高いと、顔の陰影がつき、彫りの深いキリっとして凛とした印象を与えます。
鼻の角度も横顔美人かどうかを決めるのに重要であり、鼻の角度は縦に対して90度程度か、それより少し角度があるのが理想的です。
上を向きすぎると鼻の穴が目立ち、下向き過ぎると鷲鼻になってしまい、美人度が下がります。
鼻の形、特に横から見た鼻の形は陰影をつけるのが難しいため、持って生まれた鼻の形は重要となります。
小さい小鼻
顔の中心にある鼻も、美人顔か否かを左右する重要なパーツです。
小鼻が小さく、顔の中心に位置するのが黄金比です。
小鼻の幅は目と目の間隔と同じくらいか、やや狭いのが理想的なバランスです。
短い鼻下
鼻の下のラインから口までの距離を『鼻下』といいますが、ここが短いと美人顔の黄金比となります。
鼻から顎までが３分の１のところに口のラインがあり、下唇は２分の１の場所にあるのが、黄金比です。
この黄金比はバランスだけでなく、若々しくハツラツとした印象を与えます。
また、年齢を重ねると重力の影響を大きく受けるため、鼻下が長いと間延びして老けた印象を与えてしまいます。
口周りの筋肉を鍛え、きゅっと口を締めることによって鼻の下が短くなり、美人度が上がります。
まとめ
今回は、美人顔と呼ばれる黄金比について解説しました。
美人顔といわれるには条件があり、左右対称であることや、各部位の大きさやバランスなどに左右されます。
次回は黄金比に近づけるメイクの方法や、左右対称の顔にするためのトレーニング方法について解説していきます。