美容業界の求人をお探しの方は美容bizへ。詳しくはこちら!

アロマオイルはなぜ美容効果があるの?症状別にオススメオイルも紹介

この記事は約9分で読めます。

良い匂いのするアロマオイルは、美容、健康、リラクゼーションに効果があるといわれ、現在ではスポーツ、医療や介護の現場でも多く使用されています。

しかし、なぜ良い匂いのするアロマオイルが美容や健康に効果があるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

今回は、アロマオイルが美容にもたらす効果について解説します。

なぜ美容に効果があるのか、アロマオイルの効果的な使い方や使用時の注意点についても紹介していくので、美容のためにアロマオイルを取り入れたいという方は参考にしてみて下さい。

アロマオイルとは

アロマオイルは古くから親しまれ、キズや火傷の治療や薬として使用されてきました。

アロマオイルは、天然由来の植物の花・茎・実・根・樹皮などから抽出されています。

1つのアロマオイルに対して数十〜数百種類の有機化合物が配合されており、化学反応によって美容に効果的な作用と香りが広がります。

アロマオイルを使用するリラクゼーション療法を「アロマセラピー」といいます。

アロマセラピーは植物から抽出された香り成分である精油を使用し、心身のトラブルを穏やかにしたり、正常な状態に戻し維持したりする自然療法の一つです。

アロマセラピーにはリフレッシュ、リラクゼーション、美容や健康、身体や精神の不調を改善し、体内環境を一定に整えることができます。

アロマオイルに含まれるオイルは、精油(エッセンシャルオイル)を使用しています。

精油とは、以下のような定義があります。

  • 植物から抽出した天然素材
  • 有効成分が高濃度
  • 植物の種類と香りによって作用が違う
  • 水に溶けにくく油に溶けやすい
  • 空気中に蒸発する揮発性が高い
  • 油脂・植物油・美容オイルとは別物

アロマオイルの匂いはとてもいい香りがするため、心が落ち着くという方も多くいます。

しかし、なぜ良い匂いが美容に効果があると言われているのでしょうか。

なぜアロマオイルは美容に効果があるのか

アロマオイルの良い匂いは、心理作用と生理作用に効果があります。

アロマオイルの香りは匂いを嗅ぐだけでも効果を発揮します。

香りを嗅ぐことにより、脳の情動を司る部分に働きかけることができます。

香りの分子は鼻を通り嗅上皮から嗅細胞へ、嗅細胞から変換され神経から脳へと送られます。

脳に送られ変換された香り分子は、大脳と視床下部へ送られます。

大脳は記憶や感情をつかさどる部分であり、視床下部は自律神経、内分泌液、免疫などに関与する機関です。

アロマオイルの匂いを嗅ぐと憂鬱な気分がスッとしたり、気分が落ち着いたりするのは、ダイレクトに視床下部に働きかけるためです。

そのため、アロマオイルが憂鬱な気分を改善したりホルモンバランスを整えたりして美容効果を高めます。

また、アロマオイルには匂いによって女性ホルモンに働きかけるものもあるため、美容効果が高いといわれています。

アロマオイルの匂いを嗅ぐことはもちろん、呼吸や直接肌に塗ることによっても美容効果を発揮します。

アロマオイルの香り成分は嗅覚を刺激するだけでなく、肺や皮膚からも全身を巡ります。

呼吸によって香り成分が肺に取り込まれ、血流に乗って全身に行き渡ります。

アロマオイルでマッサージするのも、皮膚に香り成分が吸収され生体機能を正常化させ体内浄化ができるという訳です。

そのため、アロマオイルは「病院に行くほどではないけど、なんとなく調子が悪い」という未病に効くと言われています。

アロマオイルの成分と作用について

アロマオイルの香り成分には、いくつか種類があります。

以下では、代表的なアロマオイルの成分について紹介します。

●テルペン類…消毒・鎮静・抗炎症作用
●アルコール類…殺菌・加湿
●フェノール類…殺菌
●アルデヒド類…鎮静
●エステル類…鎮静・抗炎症作用

その他にも、ラクトン類、ケトン類などがあります。

また、アロマオイルには「ノート」といわれる香りの揮発性があり、揮発性の高い順に「トップノート」「「ミドルノート」「ベースノート」の3つに分類されます。

トップノート、ミドルノート、ベースノートの順に揮発性が高く、香りの耐久時間が変わります。

そのため、ノートが違うオイルをブレンドすることで、時間の経過とともに様々な香りを嗜むことができます。

香りのバランスを良くするために数種類のオイルをブレンドすることもあり、バランスがいいととても良い香りがします。

アロマオイルの美容効果について

アロマオイルは、直接肌に塗ることで肌に働きかけるものと、呼吸や香りによって内側から体内環境を改善し結果的に美容効果に働きかけるものがあります。

美肌効果のあるアロマオイル

アロマオイルには、抗菌、血行促進、肌の代謝を高めるなど、美肌効果を発揮するものが多くあります。

シミ・シワの予防に効果のあるアロマオイル

キャロットシード、ゼラニウム、ネロリ

キャロットシードは抗酸化作用が高く、エイジングケアとして愛用されています。

保湿に効果のあるアロマオイル

ジャスミン、ネロリ、ローズ、カモミール、ラベンダー、パルマローザ、ダマスクローズ

ダマスクローズには、紫外線などの光老化を予防する効果があります。

透明感アップに効果があるアロマオイル

美白に関係する要素として、アロマオイルには以下のような効果があるものもあります。

  • ターンオーバーを高めるアロマオイル…ラベンダー、ゼラニウム

ゼラニウムは肝斑の予防にも役立ちます。

  • ホルモンバランスを整え透明感を上げるアロマオイル…ゼラニウム
  • メラニンの抑制硬貨のあるアロマオイル…カモミール、ローズヒップ、グレープフルーツ
  • 活性酸素の除去が期待できるアロマオイル…クローブ、ターメリック、ラベンダー、レモン、ローズ

脂性肌に効果的なアロマオイル

ジュニパーベリー

ジュニパーベリーには心を浄化する作用、毛穴を引き締める収れん作用、皮脂の抑制、抗炎症・殺菌作用があり、ニキビや毛穴詰まり、黒ずみに効果があります。

身体の内側から整えるアロマオイル

快適な睡眠をサポートするアロマオイル

快適な睡眠は自律神経やホルモンバランスを整えるため、美容に大きく関係しています。

眠りに良い作用を与えるアロマオイルには、イランイラン、オレンジ・スイート、クラリセージ、グレープフルーツ、サンダルウッド、ジャスミン、ネロリなどがあります。

冷えに効果があるアロマオイル

ジュニパーベリー、スイートマジョラム、ブラックペッパー、ユーカリ、ラベンダーなどがあります。

むくみ対策に効果的なアロマオイル

血行やリンパ液の滞りを改善し利尿効果を促すことによって、むくみの改善に繋がります。

むくみ予防に効果のあるアロマオイルには、オレンジスイート、ひのき、ユーカリ、グレープフルーツ、ジュニパーベリーなどがあります。

花粉症対策に効果的なアロマオイル

花粉によって肌荒れや憂鬱な気分になる方は多いです。

花粉による不快な症状を和らげるアロマオイルには、カモミール、シトロネラ、ジュニパーベリー、ティーツリーなどがあります。

腸内環境の改善に効果的なアロマオイル

便秘や軟便など、腸内環境が悪いと肌荒れの原因となってしまいます。

腸内環境の正常化するアロマオイルには、オレンジ・スイート、カモミール・ローマン、ジュニパーベリー、ラベンダー、レモンなどがあります。

アロマオイルの効果的な使い方は?

アロマオイルは、少量で十分に効果を発揮します。

水やお湯などの溶液に対して1%のアロマオイルが適量であり、濃すぎると返って逆効果です。

直接肌に塗るのはもちろんNG。

アロマオイルの効果的な使い方について、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。

芳香浴

ディフューザーやアロマポットを使用し、部屋の中にアロマの香りを充満させます。

嗅覚から脳の大脳系に信号を送ることで、ストレスから解放されます。

ストレスを溜めないことは、エイジングケアに効果的と言われています。

アロマバス

湯船にアロマオイルを数滴たらして入浴することにより、入浴とアロマの効果で心を落ち着かせることができます。

バスタブに3〜4滴たらす程度で、十分効果を発揮します。

アロマバスは心を落ち着かせるだけでなく血液循環も良くなるため、毛穴トラブルにも効果的です。

オイルマッサージ

アロマオイルはボディやフェイシャルのマッサージとしても効果的で、肌を滑らかにし、ハリを与え血行を促進します。

アロマオイルの分子は非常に細かいため、表皮の角質を抜けて真皮にまで届く可能性があります。

そのため、肌が弱い、敏感肌の方が使用する場合には注意が必要です。

ホホバオイルやスクワランなどに1%のアロマオイルを混ぜてマッサージします。

アロマオイルを使用してマッサージすることにより、むくみやクマ、たるみや冷えに効果的です。

湿布

アロマオイルを染み込ませたタオルやガーゼでを使用し、巻きつけるのも効果的です。

ボールに水かお湯を注ぎ、アロマオイルを数滴たらします。

タオルやガーゼを浸し、絞ってから気になる部分に乗せます。

アロマオイルを使用する注意点について

様々な美容、健康、リラクゼーション効果のあるアロマオイルですが、注意点がいくつかあります。

  • 飲まない
  • 薄めずに直接肌に塗らない
  • パッチテストを行う
  • 火の気の取扱いに気を付ける
  • 原液で使用しない
  • 妊娠中は使用しない

また、柑橘系のアロマオイルには紫外線に当たるとシミになりやすい「光毒性」が起こることがあります。

これは柑橘系のアロマオイルに含まれる「ソラレン」が原因であるといわれています。

アンジェリカ・ルート、レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなどのアロマオイルを使用する際は、日焼けに注意が必要です。

さらに、アロマオイルの中には純度が低く、天然オイルでないものが販売されていることもあります。

心配な方は「100%Pure&Natural」「Pure Essential Oil」「AEAJ」と記載されているものを購入しましょう。

まとめ

アロマオイルは美容やリラクゼーションだけでなく、医療などの機関でも多く使用されています。

アロマオイルのいい香りには、鼻や肺、肌から吸収することで身体の内側からも外側からもさまざまな美容効果があります。

香りによって効果が違うため、自分のお気に入りのアロマオイルを探してみてはいかがでしょうか。

 

タイトルとURLをコピーしました