30代以降の転職は、それなりのリスクが伴います。
「30歳以降になると、美容業界への転職は難しい……」と思っている人も多いのではないでしょうか。
美容業界未経験となると、さらに不安になるものです。
実際に、30代・40代以降の美容業界の転職は可能なのでしょうか。
今回は、大人女子の美容業界への転職について赤裸々に紹介していきます。
「美容業界に転職したいけど年齢が気になる」という人は、参考にしてみてください。
美容業界に転職できるのは何歳まで?
美容業界に30代以降の方が転職するのに、年齢制限はありません。
美容業界に関わらず、日本の法律では求人の際に年齢制限を設ける求人募集は原則として禁止になっています。
平性19年に改正された雇用対策法第10条により、「事業主は、労働者がその有するの雨量区を有効に発揮するために必要であると認められるときとして厚生労働省命で定めるときは、労働者の募集及び採用について、厚生労働省命で定めるところにより、その年齢にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。」と定められています。
年齢制限によって応募を断ったり採否を決定することは法律違反となり、「長期勤続によるキャリア形成を図る視点から、若年者等を期間の定めない労働契約の対象として募集・採用する場合」などの例外的な場合以外は禁止されています。
その一方で、新型コロナウイルスの影響により、30代・40代で未経験から美容関係の仕事に転職するのはハードルが高いというのも事実です。
美容業界では、美容業界で働きたい人が企業やブランドを選ぶ売り手市場から、会社が求職者を選ぶ買い手市場に変化しているのが現状です。
さらに、美容師やアイリストなど、美容専門学校を卒業し国家資格である美容師免許を取得する必要のある仕事は今から専門学校に通う必要があるため、ハードルが高いと思う人も多いことでしょう。
社会人経験が長く様々なキャリアを積んだ求職者が増えてくる30・40代の転職では、未経験の人が不利になってしまう場合も多くあります。
一方で、未経験でも宝石やアパレル、百貨店勤務などの販売経験を持っている人、エステやネイルの資格を持っている人、美容関連の学校の卒業生や美容師免許、美容に関する専門知識のある人は採用されやすいという場合もあります。
そのため、未経験で資格も持ち合わせずに美容業界に転職する場合、エステティシャンや化粧品美容部員であれば、30代40代でも比較的転職しやすいという傾向があります。
実際に、エステティシャンや美容部員は技術や知識と同じくらいトーク力も必要であり、年齢層の高いエステサロンや化粧品を扱う美容部員であれば採用されやすくなります。
30代以降の未経験者が美容業界に転職するには
未経験の30代以降の人が美容業界に転職することは可能です。
しかし、応募先や転職先を間違えてしまうと、なかなか採用してもらえなかったり理想と現実にギャップがありすぐに仕事を辞めてしまうということもあり得ます。
未経験の30代以降の人が転職するには、どのような点に注意して転職活動を進めていけばいいのでしょうか。
「未経験歓迎」と求人募集している職場
求人広告に「未経験歓迎」というエステサロンや美容部員の求人であれば、比較的採用されやすくなります。
「資格保持者優遇」という求人には応募しない方が無難です。
未経験歓迎の職場であれば過去に未経験の人を採用している場合が多く、企業側も癖やプライドの低い人を求めて求人広告を出しています。
エステ業界であれば、未経験の30代以降の方を募集しているところも思っている以上に多いため、気になる企業があれば応募してみることをオススメします。
顧客年齢層・商品単価が高めの職場
美容業界では、どこの職場でも顧客ターゲット層があります。
それぞれの店やブランドが掲げているコンセプトやテーマがあるため、20代のための華やかで個性的なブランドや店舗からエイジングケアを目的としたものまで、様々な店舗や企業があります。
30代以降で未経験で美容業界に進むのであれば、自分と同じ世代をターゲットにしている職場であれば、お客様の悩みを共有したり年齢層に応じた説得力のあるアドバイスをすることが可能になるため、採用されやすくなります。
美容部員の場合であれば、メイクブランドよりもスキンケアブランドの方が募集される採用年齢も高い傾向にあります。
年齢を重ねるにつれ、きれいな肌を保つことが難しくなり、スキンケアアイテムの魅力は20代の若手よりも、30代・40代の美容部員の方が説得力を持ってアドバイスできると考える企業も多いのです。
また、ラグジュアリー・美容家電のブランドなどの高単価の商品を扱うブランドも、落ち着いた30代・40代の人を積極的に採用している企業もあります。
高級商材を扱う雰囲気にふさわしい雰囲気やマナーを求められることも多いため、社会人歴が長く、ビジネスマナーがしっかりと身についている30代・40代の方が有利になる場合もあります。
また、エイジングケアを扱うエステや化粧品会社、地域密着型の地元の人に長く愛されるような職場であれば、お客様の年齢層も高いため、30代・40代の美容業界未経験者が多く活躍していることも多いです。
お客様にとっても、年齢の近いスタッフは親しみやすく話しやすいというメリットがあります。
顧客ターゲットの年齢層が高め・商品単価が高い美容業であれば、未経験30代・40代でも採用されやすくなります。
実際に行ってみて雰囲気のいい職場
せっかく働くのであれば、自分の雰囲気に合う職場で働きたいと思うのは当たり前のことです。
求人募集やホームページを見ただけで、職場の雰囲気を知るのは難しいことです。
実際の雰囲気は、写真などだけではわからないことも多くあります。
せっかく美容業界未経験で就職が決まっても、スタッフ同士の雰囲気や年齢層が自分に合わなければやりたい仕事に対してのギャップが出てしまいます。
募集している中で足を運べる職場であれば、実際に行ってみることをオススメします。
実際に施術を受けたり商品を買わなくても、外から見てみたり雰囲気を味わい、働いている自分がイメージできるかどうかを肌で感じることも大切です。
まとめ
今回は、未経験で30代・40代の人でも美容業界に転職できるのか?という点について詳しく解説しました。
美容業界未経験の30代・40代でも、美容業界への転職は可能です。
しかし、職場選びを間違えてしまうとなかなか採用されなかったり、実際のイメージと違い結局早期退職してしまうということも……
美容業界未経験で30代・40代が転職するコツとして
●高単価の商品を扱う職場
であれば、比較的年齢を気にせず採用してくれる職場も多くあります。
また、自分の雰囲気に合うかどうかも転職する際に重要な点であるため、可能であれば実際にお客さんとして足を運んでみることも大切です。