芸能人だけでなく今や多くの人がエステサロンで小顔マッサージを受けています。
エステティシャンとして活躍するには小顔マッサージの技術を身に着けることは必須とも言えるでしょう。
小顔マッサージと言ってもさまざまな種類があります。それぞれの仕事内容と必要な資格をチェックして、自分に適した技術を習得しましょう。
人気の小顔マッサージ方法5つを詳しく解説いたします。
小顔リンパマッサージ
小顔マッサージの中でもとくにメジャーなのが小顔リンパマッサージです。
顔にあるリンパを流すことで老廃物を流し、新鮮な栄養を行き渡りやすくします。
小顔リンパマッサージを受けるとむくみが改善し、ハリのある若々しい印象の顔を目指せます。
小顔効果だけでなく目の疲れや肩の凝りなどにも効果があり、日々デスクワークなどで目を酷使している方にも人気です。
小顔リンパマッサージの仕事内容
小顔リンパマッサージは主に手技による施術をおこないます。
リンパの流れに沿ってお客様の顔をマッサージして、流れをよくしていくイメージです。
強く刺激しすぎると痛みにつながり、内出血を起こしてしまう可能性もあります。
そうなるとクレームの原因にもなりますので丁寧に研修を重ねて、痛くない程度の力加減を身につけなければなりません。
小顔リンパマッサージを専門としているサロンもありますが全身のリンパマッサージをおこなうサロンも多いため、顔の施術だけでなく全身の施術も身に着けておくと就職や転職に有利です。
小顔リンパマッサージに必要な資格
小顔リンパマッサージに必須の資格はありませんが、
- 小顔リンパドレナージュ資格
- フェイシャルリンパケアセラピスト資格
などの民間の資格があります。
これらの資格を勉強することで小顔リンパマッサージに関する知識、技術を身に着けられます。
また、資格を所持していると就職や転職に有利になるだけでなく、独立開業の際にもお客様への信頼につながります。
小顔リンパドレナージュ資格
小顔リンパドレナージュ資格はメディックスボディバランスアカデミーによる資格です。
リンパを流して小顔、引き締まったフェイスラインを提供する技術を学ぶことができます。
リンパの基礎知識から実技までを1日で学べる講座もメディックスボディバランスアカデミーが開催しています。
エステティシャンだけでなくまったくの初心者からでも学ぶことができます。
詳細はメディックスボディバランスアカデミーからご確認ください。
フェイシャルリンパケアセラピスト資格
フェイシャルリンパケアセラピスト資格は日本能力開発推進協会(JADP)による資格です。
なでる、さする、もむといった3つの手技から顔のリンパにアプローチする方法を学べます。
肌質、悩みに合わせたマッサージ方法、力加減、さらにアロマオイルの調合やトリートメントの方法も教えてくれます。
さらに日本インストラクター技術協会からはむくみ改善インストラクター資格という資格も出ています。小顔になるためにはむくみを改善することが大切です。こちらの資格もぜひチェックしてみてください。
整体による小顔マッサージ
整体とは文字通り体を整える方法です。
歪んだ骨を元の位置に戻すことでリフトアップしたような印象を与えられます。
また、筋肉が正常に働くようになり、表情筋を鍛えるのにも効果的です。
整体をおこなうと顔周りの筋肉がほぐれて血行を促進し、むくみの改善や肌荒れの予防にもつながります。
整体も顔だけでなく全身におこなうサロンが多いです。また、整体の場合は美容整体のみを専門としているサロンが多いです。
そのため、整体に関連する資格を多数所有しておくと就職や転職に有利です。
整体による小顔マッサージの仕事内容
整体による小顔マッサージは手技によるものです。
手で骨の位置や筋肉の状態を確認しながら、お客様の悩みに応じた施術を進めていきます。
カウンセリングから顔周りに関する悩みを聞き出し、顔のゆがみを取り除きます。
むくみ改善によるリフトアップ効果、眼精疲労の回復などにもつながります。
整体による小顔マッサージに必要な資格
整体に必須の資格はありませんが、小顔マッサージに関連する民間資格はたくさんあります。
- IHTA認定 小顔デザイナー
- 日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)認定 整体セラピスト
- 日本インストラクター技術協会(JIA)認定 ゆがみ矯正インストラクター
など、小顔マッサージに関連するものから全身の整体に関するものまで豊富な種類があります。
美容整体をおこなうサロンはたくさんありますので、顔の整体だけでなく全身の整体の技術を身に着けておくことをおすすめします。
国際ホリスティックセラピー協会(IHTA)認定 小顔デザイナー
小顔デザイナーは国際ホリスティックセラピー協会(IHTA)認定の資格です。
頭の骨格、表情筋を調整し、むくみや体の不調を改善していきます。また、顔周りの緊張をほぐしてリラックスさせる、リフトアップを狙うなどの効果も学べます。
小顔整体の知識をもっと身に着けたい、キャリアアップに活かしたいという方におすすめです。
日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)認定 整体セラピスト
整体セラピストは日本メディカル心理セラピー協会(JAAMP)が認定する資格です。
整体の歴史から施術方法、神経や骨格のはたらき、血液の構成、関節の構造などの専門知識までを身に着けることができます。
整体の知識だけでなく開業方法や料金設定などの経営方法を学べるのもこの資格の魅力の一つです。
顔だけでなく全身の整体に関する知識を身に着けたい方におすすめです。
日本インストラクター技術協会(JIA)認定 ゆがみ矯正インストラクター
ゆがみ矯正インストラクターは筋肉を調整するテクニックや年代、性別に合わせた整体の方法、体のゆがみを矯正する手技などを学べます。
整体についてある程度の知識がある方、独立開業を本格的に考えている方におすすめの資格です。
コルギ(骨気)による小顔マッサージ
コルギ(骨気)は韓国発祥の小顔マッサージです。
顔の骨と筋肉に圧力をかけ、リンパの流れをよくしていきます。
リンパマッサージと似た施術ですが、コルギ(骨気)はとくに骨に強くアプローチします。骨と骨の間の老廃物に働きかけ、しっかりと流します。
顔に老廃物が溜まっている人ほど痛く感じますが、その分効果も実感しやすいです。
韓国の化粧品、美容方法などは日本でも人気が高く、コルギ(骨気)を専門としているサロンも増えてきています。
コルギ(骨気)による小顔マッサージの仕事内容
コルギ(骨気)はリンパマッサージよりも強い力で施術を行います。
ある程度の体力が必要である上、お客様の顔を傷つけない正確な知識、手腕も求められます。
韓国の技術ですので、専門用語などは耳馴染みがないことも多いですが、しっかり勉強して知識を身につけなければなりません。
コルギ(骨気)による小顔マッサージに必要な資格
コルギ(骨気)の施術に必須の資格はありませんが、
- オリエントセラピースクール認定 小顔管理士
- KANコルギ美容アカデミー認定 KANコルギオルチャンセラピスト
などの民間資格があります。日本ではまだ資格の数は少ないですが、その分持っているとお客様からの信頼につながりやすいです。
オリエントセラピースクール認定 小顔管理士
小顔管理士はオリエントセラピースクール認定の資格です。
骨へアプローチするための理論から実際に人の体で骨気(コルギ)の仕組みを理解し、顔、頭、肩、デコルテなどの施術方法を身に着けていきます。
同じくオリエントセラピースクールでは子宮管理士や妊活下半身管理士など、女性の体の悩みに応える資格を学ぶことができます。
KANコルギ美容アカデミー認定 KANコルギオルチャンセラピスト
KANコルギオルチャンセラピストはKANコルギ美容アカデミーという骨気(コルギ)の資格を専門とする一般社団法人が認定する資格です。
骨気(コルギ)専門ならではの豊富な知識と最新の技術を身に着けることができます。
東宝医学の観点から日本人向けに研究した技術を学び、身に着けていきます。
KANコルギ美容アカデミーでは骨気(コルギ)についての勉強ができるだけでなく、資格を活かした就職、転職、独立開業もサポートしてくれます。
頭皮マッサージによる小顔マッサージ
小顔マッサージは顔にアプローチするものだけではありません。
近年話題を集めているのが頭皮マッサージによる小顔効果です。
頭皮の皮膚は顔とつながっており、頭皮を刺激することで顔の筋肉にも良い影響をもたらします。
頭皮の血行をよくすると顔の血行もよくなり、むくみ改善、リフトアップ効果などが期待できます。
もちろん頭皮全体にもアプローチできます。頭皮の血行がよくなれば毛根に栄養が行き渡りやすくなり、薄毛や髪のハリの低下にお悩みの方のサポートもできます。リラックス効果があり、頭痛にも良い影響があると言われています。
ヘッドスパのコースを用意している美容院も多く、美容師が頭皮マッサージの技術を身に着けることもおすすめです。
頭皮マッサージの仕事内容
主に指で頭皮を直接マッサージしていきます。
栄養不足や加齢などが原因でカチカチに固まってしまった頭皮にアプローチし、やわらかくほぐしていきます。
トリートメントやオイルを使って施術する方法もあり、頭皮のコリ改善、髪の悩みの改善、小顔効果だけでなく、お客様に癒しを与えるのも大切な仕事内容です。
美容院で頭皮マッサージをおこなっている場合はその他の美容師の仕事と並行してマッサージをおこないます。
頭皮マッサージ専門のサロンもありますがまだ数は少ないため、別の資格も所持しておくとより就職や転職に有利です。
頭皮マッサージに必要な資格
頭皮マッサージに必須の資格はありませんが、ヘッドスパに関する民間資格はいくつかあります。
- ドライヘッドスパ協会認定 ヘッドマイスター
- 日本能力開発推進協会(JADP)認定 ヘッドリンパケアセラピスト
今回はこの二つの資格について詳しくご紹介します。
ドライヘッドスパ協会認定 ヘッドマイスター
ヘッドマイスターは、ドライヘッドスパ協会が認定した頭皮マッサージの資格です。
低価格ながらも本格的な頭皮マッサージを受けられる人気サロンのスタッフもこの資格を多く所有しています。
頭や顔の筋肉から頭皮にアプローチする方法、最適な力加減などヘッドスパの21の型を学べます。
日本能力開発推進協会(JADP)認定 ヘッドリンパケアセラピスト
ヘッドリンパケアセラピストは日本能力開発推進協会(JADP)認定が認定する資格です。
解剖生理学の基礎知識からヘッドスパの基本知識、ヘッドスパの技術、頭皮のツボ押し、頭皮ケア方法など、頭皮に関するさまざまな知識を身に着けていくことができます。
さらにサロン開業のノウハウ、経営方法まで教えてもらえて、就職や転職だけでなく独立開業に向けての準備も進められます。
美容鍼による小顔マッサージ
美容鍼とは顔に細い鍼を打ち、美容や健康への効果を出す東洋医学に基づいた技術です。
鍼でツボを刺激することで顔の筋肉の疲れやたるみ、血行不良を改善していきます。ツボ押しでは届かない深くまで効果を届けることができます。
リフトアップ効果によりほうれい線が目立ちにくくなる、小皺やたるみを目立たなくする、血行をよくしてクマを改善する、くすみを改善するなどの効果も期待できます。
また、細胞にアプローチして加齢や紫外線によって失われるお肌の保湿成分を引き出す、表情筋を鍛えていきいきとした顔立ちにするなどのメリットもあります。
美容鍼を専門としているサロンも多いです。
美容鍼の仕事内容
美容鍼で使われるのは髪の毛よりも細い繊細な鍼です。
これをを一本ずつ顔に刺していきます。美容鍼は痛そうというイメージがありますが、細い鍼のため痛みを感じることはほとんどありません。もちろんきちんと技術を身につけた上で、お客様が不快に感じない程度の力で刺す必要があります。
顔中のツボを正確に把握し、お客様の悩みに応じて鍼を刺していかなければならないため、高い技術と集中力が必要です。
美容鍼に必要な資格
美容鍼をおこなう鍼灸師になるにははり師、きゅう師の国家資格を所持しておかなければなりません。
鍼灸師の国家資格を取得するには養成校に3年間通い、試験に合格する必要があります。民間資格のように一日で合格できたり、通信教育で合格できたりといったものではありません。本気で鍼灸師を目指す必要があります。
また、鍼灸師の国家試験は年に一度しか開催されません。不合格となればまた一年学び直しですので、しっかりと勉強しましょう。
はり師、きゅう師の合格率はともに70%以上です。きちんと学べば国家資格と言えども難しいものではありません。
国家資格を取得すると就職に有利
鍼灸師になるには国家資格を取得する必要がありますが、一度取得すれば就職にかなり有利です。
民間資格よりも取得が難しいため所持している人が少なく、美容鍼をおこなうサロンで採用されやすくなります。
美容鍼をおこなうサロンを開業する際にも国家資格は役立ちます。
一生涯役に立つ資格ですので、キャリアアップをお考えの方はぜひ取得を検討してみてください。
働きながら通える夜間学校でも、鍼灸師になるためのコースがあります。エステティシャンなどの仕事を続けながら夜間学校に通うのは大変ですが、ライフプランを設計するなどモチベーションを維持しながらがんばりましょう!
小顔マッサージでお客様に喜びを!
フェイスラインをくっきりさせたい、たるみやクマを改善したい、モデルのような小さな顔になりたいなど、小顔マッサージに求める効果はお客様一人ひとりによって違います。
それぞれの悩みに適した施術をしてしっかりと効果を実感してもらうことが、エステティシャンにとっては何よりも大切です。
リンパマッサージや頭皮マッサージ、美容鍼など、小顔マッサージにはさまざまな方法があります。
自分の経験を活かせる資格やキャリアアップのために必要だと思う資格を取得して技術をサロンで役立てましょう。