卒業や進学や就職などで新しい環境に変わる人も多いこのシーズン。
そろそろ進路について真剣に考えだしていることと思います。
中でも美容師は高校生のなりたい職業ランキングの18位と、人気がある職業です。
今回は美容系専門学校に進みたい人に向けて、専門学校選びのポイントと大阪のおすすめの美容専門学校6選を紹介していきます。
美容師になるためには…
美容師になるためには、国家資格である『美容師免許』が必要です。
この美容師免許は、誰でも受けれるというものではなく、美容専門学校に2~3年通ってはじめて受験資格が与えられます。
そのため美容専門学校選びは重要といえます。
美容専門学校を選ぶ時のポイントは?
美容師として長く働くには自分に合った職場で働く必要があります。
就職活動と同じように、それは専門学校選びも同じです。
まずは自分に合った専門学校を知るところから始まります。
多くの美容専門学校は『学校法人』の専門学校です。
学校法人の専門学校とは、文部科学省が認定した学校で、公共性が高く、経済的に安定している学校であるといえます。
また国から認められている学校なので信頼性の高い専門学校です。
学校法人とサロンの運営する学校
一方学校法人ではなく、美容業界の同業組合立や共同組合立などの組合が運営する学校も数は少ないけれど存在します。
サロンが運営するスクールは、美容業界に精通した企業や団体が運営しているところが多いため、就職先が見つけやすかったり、現場の情報が得やすいというメリットもあります。
運営している団体と付き合いの深い美容室に就職することが多いため、もしすでに働きたい美容室が決まっていて学校運営にかかわっている場合は調べておくべきです。
学校法人との結びつきが強いところが多いため、事前にチェックしておきましょう。
通う時間帯で選ぶ
美容専門学校には大きく分けて4つの通い方があります。
●夜間課程(2~3年)
●通信課程(3年)
●高等専門学校(3年)
昼間課程
美容師を目指す大半の人がこの昼間課程の専門学校に通っています。
朝から夕方まで週5日、2年間学校に通います。
夏休みや冬休みのある一般的な学校のスタイルです。
必須科目が1410時間以上、選択必須科目が600時間以上、合わせて2010時間以上みっちり勉強します。
ヘアだけにかかわらず、メイクやエステ・ブライダルなど、幅広い美容の技術と知識を学ぶことができます。
メイクやネイルなど、カリキュラムを通じて様々な資格を取得することも可能です。
国家資格対策も夜間や通信に比べて断然有利です。
学ぶ内容も時間も充実しており、学費は2年間で200万円を超えるところがほとんどです。
しかし働きながら通える通信の学校に比べて知識のみの学習になってしまうため、実際に現場で働くようになったとき、戸惑ってしまう人も多いようです。
高い学費を払っても見習い期間が3年ほど続き、やめてしまう美容師さんも多くいます。
美容師の厳しさも考慮したうえで入学を検討したほうがいいといえます。
昼間課程は学校行事やイベントも多く、キャンパスライフも充実しています。
通信課程や夜間課程でも同じ志を持った仲間に出会えますが、昼間課程は生徒数が一番多く、たくさんの人と出会えるため、視野が広がります。
助け合ったり励ましあったり、時にはライバルになる仲間と出会えるのは昼間課程の魅力です。
夜間課程
夕方から授業が始まるのが夜間課程です。
2年で卒業できる専門学校がほとんどですが、2年半や3年というところもあります。
平日の夕方から授業が始まるため、昼間は美容室で働いたり、大学に通いながらWスクールで通っている生徒もいます。
夜間課程は昼間課程比べて学校行事やイベントも少なく、学費は約150万円ほどです。
昼間課程に比べて安いのも魅力です。
夜間は時間が少ないため国家試験合格に重点を置いている学校が多いです。
通信教育
通信課程は、日本理美容教育センターが行う通信レポートの提出と、各美容師養成施設が行う授業に出席して卒業する課程です。
4月と10月入学があり、卒業まで3年かかります。
美容室で働いている場合は3年で300時間以上、美容室以外で働く人は3年で600時間以上となります。
ほとんどの通信制専門学校では、美容室で働いていることを前提に授業をおこなっています。
学費はおよそ70万円と昼間課程・夜間課程に比べると安く、金銭面での不安がある人にとっては魅力的です。
しかし授業数が昼間・夜間に比べて圧倒的に少ないため、自主学習が絶対に必要です。
美容室での自主練後や数少ない休日に国家試験対策の勉強をする必要があり、大変です。
国家資格合格率も決して高くないのが現状です。
しかしサロンワークの流れから接客、お客さんとのコミュニケーションの取り方まで働きながら学べるので、美容師免許を取得と同時にスタイリストデビューすることも可能です。
昼間課程の人に比べて早くスタイリストデビューをすることができます。
若いうちからスタイリストを目指すなら、通信課程で働きながら国家資格合格を目指すというのも一つの方法です。
高等課程
高卒以上の条件に満たなくても、入学できる学校です。
学校自体の数は少なく、美容師免許取得と一般的な高校の科目を両方の授業を受けます。
中学卒業後に美容学校に行きたい人、全日制の高校に入学したけど合わなかった人、高校を中退したけど高卒資格と美容師免許の取得を目指す人にオススメです。
3年間で高卒同等資格と美容師免許の取得が可能であり、学費は約150万円前後のところが一般的です。
学校に通うのも週1~5日と全日制の学校よりも少なく、学びたい科目や通学日数も自分で決めることができます。
立地条件と学費で検討する
昼間課程の美容専門学校は200~300万円程かかるため、金銭面的に不安のある人は実家から通える専門学校に通うことをオススメします。
ホームページなどに掲載されている学費は入学金、授業料、施設費のみの金額という場合もあり、別でメイク道具やハサミなどの教材費がかかる場合もあります。
学校案内の資料などを事前に良く確認するようにします。
また学校によっては奨学金制度や教育ローンを利用できる専門学校もあるため、併せて確認することをオススメします。
実際の学校の雰囲気で選ぶ
学校案内のパンフレットやオームページだけでなく、可能ならオープンキャンパスに行ってみることをオススメします。
実際に在校生の話を聞いたり、学校の雰囲気が自分に合うかどうかも大事なポイントです。
学校によって自由な校風、由緒正しい厳格な校風など、学校によって様々です。
どんな服装や髪形の生徒が多いのか、生徒は楽しそうにしているか、どんな雰囲気の生徒が多いのかなどをチェックしてみるといいでしょう。
またその学校で自分が実際に通っているところを想像できるかどうかも重要なポイントです。
また学校によっては制服がある学校もあるので、制服がかわいいかどうかで選ぶ人もいるようです。
国家試験合格率や就職率などの数字で選ぶ
国家試験の合格率や就職率などの数字を見て専門学校を選ぶことも大切です。
特に美容専門学校は美容室と深いつながりがあります。
自分の就職したい美容室が決まっている場合はその美容室と繋がりの深い専門学校を選ぶことをおすすめします。
また美容師になるには国家資格の美容師免許が必要であり、これがなければ美容師になることはできません。
国家資格合格に力を入れていることも美容専門学校を選ぶ時の基準となるでしょう。
国家試験合格率がいいことは試験に備えた勉強の仕方やポイント、合格のコツなどを研究している国家試験対策がしっかりされている学校は信頼できるといえます。
選択必須科目以外に自分の学びたい授業を受けることができるか
美容専門学校では2000時間ある授業のうち、600時間は課外授業や選択科目です。
エステ・ネイル・メイク・ブライダル・デッサンや撮影など、選択して受けることができる専門学校が多く、内容は学校によって異なります。
選択内容が自分の学びたい学科があるかも事前にしっかりチェックします。
また課外授業で業界のコンテストやヘアショーに参加したり、学校行事としてのコンテストを実施している学校もあります。
自分が学びたいことが学べる学校を選ぶようにします。
おすすめの大阪の美容専門学校
ここからは大阪の専門学校を紹介していきます。
関西美容専門学校
関西美容専門学校は創立70年を超える歴史のある美容専門学校です。
自由な校風で生徒は活発な生徒が多いのが得長です。
学費は入学金と授業料を合わせて2年で2,040,000円です。
選択科目はメイク・ヘアメイク・サロンワーク・ブライダル・ウェディング・ネイル検定・エステなど、さまざまな選択科目があります。
就職率は98.7%であり、関西美容専門学校を卒業して美容師としての経験を積んだのち独立開業する卒業生が多いのも特徴の一つです。
また東京の就職に強く、倍率の高い有名美容室に毎年20~30人ほど合格者を出しています。
ロンドンのサスーンやニューヨークなどの海外での研修制度も積極的に取り入れている学校です。
AOフロンティア制度を導入しており、1位になった生徒は海外研修特待生になることができます。
学校は大阪市のほぼ中心の天満橋にあり、キタにもミナミにもアクセス抜群の立地です。
カットに強い専門学校-カットのKANBI- | 大阪の美容専門学校 | 関西美容専門学校
ル・トーア東亜美容専門学校
天王寺区鶴橋にある学校法人藤井学園の運営する美容専門学校。
こちらも創立70年を超える歴史のある美容専門学校です。
TRFのYU-KIが卒業した学校でもあります。
2年制の昼間課程と3年生の通信課程があり、入学金は施設費を含めて280,000万円で学費は2年制の場合で2735880円です。
ヘア・メイク・ネイル・エステ・着付け・まつエク・色彩・アロマ・デッサンなど、美に関するすべてを学ぶことができる美容専門学校です。
毎年卒業生を大幅に上回る求人情報があり、東京からの求人も毎年50~60社の応募があります。
学校に寄せられる求人以外にもUターン・Iターン・Jターンなど、地方で働きたい場合にも相談に乗ってもらえます。
大阪でトータルビューティーが学べる美容専門学校 – ル・トーア東亜美容専門学校
高津理容美容専門学校
大阪市中央区の日本橋にある理容美容専門学校。
学費は理容・美容ともに92~112万円と選択する科目によって大きく違います。
美容師・理容師としてのスキルはもちろん社会人としてのマナーをしっかり身に着けることができる専門学校です。
理容美容以外にも1年生のエステティックの専門学校もあり、エステにも力を入れている専門学校です。
制服があり、大きなカバンを持っているスーツ姿の生徒たちは高津の生徒だとわかるのだとか。
就職希望者の就職率が7年連続で100%であり、求人件数が4000件以上、求人人数が10000人以上と就職に強い理美容専門学校です。
グラムール美容専門学校
大阪市浪速区難波駅が最寄り駅の美容専門学校『グラムール美容専門学校』。
グラムールの卒業生はサロンデビューが早いといわれています。
それは専門科目の授業が充実しており、サロンで即役立つ技術を習得できる独自のカリキュラムで必要とされているからです。
全国の有名サロンから毎年多くの求人が寄せれており、待遇や福利厚生などの働きやすい環境が整った法人への就職に強いという特徴があります。
そのため卒業後もずっと美容業界で活躍することができます。
学費は入学金が150,000円、授業料は年間1,080,000円です。
ベルェベル美容専門学校
2年制の昼間課程のみでなく、通信課程もあるベルェベル美容専門学校。
大阪市北区各梅田駅から徒歩圏内のアクセス抜群の立地です。
入学金は80,000円、学費は2年間で2,240,000円です。
就職内定率は100%でベルェベルの卒業生の1年後の離職率は14%と低い数字になっています。
美容業界の1年後の平均離職率場50%なので、かなり離職率が低いといえます。
その理由は個人の人間力を引き出すサポートが充実していること、将来就きたい職業に合わせて専門分野を効率的に学べるコース制度を導入しているからといえます。
大阪ビューティーアート専門学校
大手学校法人『三幸学園』の大阪市淀川区西中島南方駅が最寄り駅の大阪ビューティーアート専門学校。
入学金は美容科・ヘアメイク科・トータルビューティー科がそれぞれ100,000円、学費は美容科・ヘアメイク科が940,000円、トータルビューティー科が920,000円です特待生制度も充実しています。
現場力を磨くカリキュラムが特徴で、平成28年度の就職決定率は100%で、就職
決定者279人に対して求人数は841名です。
美容師だけでなく、エステ・ネイル・メイクなどの幅広い業種に対応しています。
まとめ
大阪にある美容専門学校についてでした。
美容専門学校を選ぶのは就職先を選ぶのと同じくらい重要で、この先続く美容業界で長く働くにあたってとても重要であるといえます。
美容専門学校を選ぶときのポイントは
●立地
●昼間課程・夜間課程・通信課程など自分のライフスタイルにあった学校を選ぶこと●就職率と国家試験合格率
●学校の雰囲気
●ヘア以外に自分の学びたい科目があるかどうか
を参考にしながら選ぶようにしてみてください。
気になった学校があれば資料請求をして実際にオープンキャンパスに行ってみることをオススメします。