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ピラティスとヨガの違いは?効果やメリット・デメリット

この記事は約12分で読めます。

体を動かしたい、綺麗な体、健康的な体を作りたいという方におすすめなのがピラティスやヨガです。

ピラティスやヨガのレッスンを受けられるジムやスタジオは多く、動画サイトでもさまざまなお手本の動画があります。

普段運動をする習慣がない方でも気軽に始められるピラティスやヨガですが、二つにはどのような違いがあるのでしょうか。

ピラティスとヨガの違い、それぞれのメリット、デメリット、さらに目的別に向いているのはどちらなのかについて解説します。

インナーマッスルを強化するピラティス

ピラティスは第一次世界大戦中にドイツで生まれたメソッドです。もともとはけがをした兵士の体のケア、リハビリ、トレーニングのために使われていました。

それが徐々に広まり、現在は健康や美容、ダイエットのために取り入れられるようになりました。

ハードなトレーニングではなく、けがをしていても体を動かせる、鍛えられるように考えられているので、筋肉があまりついていない方や激しい運動ができない高齢者の方でも気軽に始めることができます。

ピラティスのメリット

ピラティスにはどんなメリットがあるのか、主なメリットを3つ紹介します。

インナーマッスルを鍛えたい、体の機能を向上させたい、美しい姿勢になりたいという方は、ぜひピラティスを毎日の運動に取り入れてみてください。

インナーマッスルを鍛えられる

ピラティスは筋肉を鍛えられるエクササイズですが、中でもインナーマッスル、体幹を鍛えるのに適した動きが多いです。

とくにお腹や背中といった体の中心の奥深くにあるインナーマッスルを鍛え、体幹を安定させます。

インナーマッスルはアウターマッスルと違いトレーニングしにくく、日常生活やスポーツでも鍛えにくい場所です。そのためピラティスなどを用いて特別にトレーニングをしなければなりません。

インナーマッスルを鍛えると体が引き締まる、体が安定する、引き締めにくいお腹や背中を美しくしてくれるなどのメリットがあります。

身体機能を向上させる

ピラティスは身体機能の向上にも効果的です。

ピラティスを続けて筋肉をつけると、疲れにくい体になり、日常生活や運動がスムーズにできるようになります。

運動する習慣がない、加齢にともない体を動かしにくくなったという方は、体の筋肉がかなり弱っているかもしれません。すぐに疲れてしまうから運動ができない、ついだらだらしてしまう…という悪循環に陥ってしまうとますます筋力は低下してしまいます。

ピラティスはそんな方が筋肉を鍛えるのに最適です。

また、ピラティスでインナーマッスルを鍛えると内臓が正しい位置に戻りやすくなり、内臓機能の向上にも役立てることができます。

姿勢をよくしてくれる

ピラティスは姿勢を美しくするのにも効果的です。

背筋を伸ばす、胸を開く、肩を落とすなど、ピラティスをおこなう上では正しい姿勢がマストです。最初は慣れなくても、続けるうちに正しい姿勢を無意識に取れるようになるでしょう。

さらにピラティスでインナーマッスルを鍛えると体幹がしっかりと安定します。そのため日常生活の中でも正しく美しい姿勢を維持しやすくなります。

猫背、巻き肩を改善すれば肩こりや腰痛、頭痛といった体の不調も改善できるでしょう。

姿勢がきれいだと見た目の美しさを手に入れることもできます。若々しい印象を取り戻したいという方にもおすすめです。

ピラティスのデメリット

ピラティスにはさまざまなメリットがありますが、デメリットについても確認しておきましょう。

無理をするとかえって体を痛めることもありますので注意してください。

初心者には難しい

ピラティスはお腹、背中を中心に、さまざまな部位の筋肉をトレーニングできます。

そのためにいろいろな動きを短時間でこなさなければなりません。

普段トレーニングをしない、スポーツの習慣がないという方にとっては難しい動きがあったり、ついていけなくなってしまう可能性もあります。

動きにばかり意識がいってしまいフォームが崩れるときちんと筋肉をつけることができません。

ピラティスの内容についていけないという方は初心者向けのレッスンを受ける、自宅でフォームを確認しながらゆっくりおこなうことも大切。最初は難しくても慣れてくるとスムーズにこなせるようになります。

筋肉がつくのに時間がかかる

ピラティスは筋力を向上させるのに役立ちますが、普通の筋肉トレーニングと比較すると筋肉がつくのに時間がかかります。

もともとはけがをしている人のリハビリ用に考えられたものですので、体に負担がかかりにくい分筋肉への負荷も少な目です。

筋肉を早く引き締めたいというスピード重視の方にはピラティスよりも一般的なトレーニングをおすすめします。

ですがピラティスも続けてインナーマッスルを鍛え、深層部から美しい体を目指すことも大切です。

レッスンを受けられる場所が少ない

ピラティスはとくに若い女性のあいだで人気ですが、ヨガと比べると専門のスタジオやジムでのプログラムも少な目です。

住んでいる場所や条件によっては、ピラティスを受けられる場所がない、高い料金のスタジオしかない、選択肢が少ないなどの問題があります。

一方でヨガは年齢、性別を問わず人気があり、レッスンを開催しているところが多く、豊富な選択肢の中から自分の目的に合うプログラムを探せます。

ヨガは道具をほとんど使わないのに対してピラティスは高度なもの、リハビリを目的としたものになると専用の道具を使わなければならないものもあり、個人で購入するのは難しいためスタジオに通わなければなりません。

心身の調子を整えるヨガ

ヨガは古くからインドでおこなわれてきた修行方法、治療方法です。

体を動かすことや美しい体になることが目的ではなく、さまざまなポーズを通して心身の乱れをなくし、悟りを開くことを最終目標としています。

仏教ではさまざまな悟りを開く方法があり、ヨガはその中の一つでした。

そんなヨガはストレス解消、リラックスといった精神面へのいい影響がたくさんあり、ストレス社会に生きる現代人にもぴったりです。

トレーニングを目的としていないので疲れにくく無理なポーズもありません。お手本通りにこなすことよりも、そのポーズを通して精神を落ち着ける、体の動きを感じることを大切にしており、誰でも始めやすいのもヨガの特徴です。

ヨガのメリット

ヨガは普段運動をしない方にもおすすめです。ヨガは健康や美容にいいというイメージをお持ちの方は多いですが、実際にはどんなメリットがあるのか確認してみましょう。

気軽に体を動かしたい、リラックスしたい、むくみや体の疲れが気になるという方は、ぜひヨガを取り入れてみてください。

どこでも気軽に始められる

ヨガはどこでも気軽に始められるというメリットがあります。

ヨガを受けられるスタジオやジムも多く、自宅や職場の近くで見つけられるかもしれません。

ヨガマット程度のスペースがあればできるポーズも多く、広いスタジオやジムに行かなくても自宅で気軽にチャレンジできます。参考にできる動画やサイトもたくさんあり、レベルや長さ、目的に合わせて自分にぴったりのヨガを選べます。

簡単でゆっくりとした動きが多いので毎日負担なく続けやすいというのも魅力の一つ。毎日続けることでよりヨガの効果を実感しやすくなりますので、朝起きた時や夜眠る前などにヨガをする習慣をつけるようにしましょう。

メンタルのケアができる

ヨガはもともと瞑想をするため、悟りを開くために始まったものです。

一つひとつのポーズを呼吸を大切にしながらゆっくりおこなうことで心身をリラックスさせる副交感神経のはたらきを優位にするというメリットがあります。

ヨガをすることで日々のストレスを緩和できますので、健康な体を作りたいという方だけでなく不安を感じやすい、イライラしやすいという方にもおすすめです。

ヨガを続けることで頭がすっきりする、集中力が高まる、前向きな考えをしやすくなるなど、精神面でのさまざまなメリットを得ることができます。

むくみや疲れを取れる

ヨガはピラティスのように筋肉を鍛えるものではなく、体を伸ばしたり縮めたりして体をリラックスさせるポーズが多いです。

普段運動をしない、反対にハードな運動をしていると筋肉が緊張したままになり、血液の流れが悪くなってしまいます。そうなると体が疲れやすくなる、疲れが取れにくくなる、老廃物が溜まってむくみやすくなるなどのデメリットがあります。

ヨガを取り入れることでそんな凝り固まった筋肉をほぐすことができます。

むくみやすい、疲れが取れにくいという方はヨガを続けることで体質を改善できるかもしれません。

ヨガのデメリット

ヨガはメリットが多い反面、痩せたいという方には不向きだったり、流派がたくさんありすぎたり、中には難しいポーズもあったりなど、デメリットもあります。

始める前にヨガのデメリットについてもチェックしておきましょう。

ダイエットには不向き

ヨガは心をリラックスさせる、体の疲れを取るなどの効果がありますが、有酸素運動にしては消費カロリーが少なく、筋力トレーニングとしての動きも少ないです。

そのため、脂肪を燃焼したい、体を引き締めたいというダイエットを目的としている方には不向きです。

しかしむくみを取り除いて体をすっきりさせたい、有酸素運動やトレーニングで疲れた体をほぐしたいという場合には効果的です。ダイエットで食事制限をするとイライラしやすくなることもありますが、そんなメンタルもヨガをすることで落ち着かせられます。

ダイエットもしたい方は、ヨガはあくまでサポート的なものとして取り入れるのがいいでしょう。

自分に合う流派を見つけにくい

一口にヨガと言っても、その流派はさまざまです。

古くからインドで親しまれている流派、ダイエットや脂肪燃焼のために独自に考えられたヨガ、日本人の体質に合わせて考えられたヨガなどがあります。

さらに最近はリラックス効果やダイエット効果を高めるためのホットヨガなども人気があります。

このように、ヨガは選択肢が多い反面自分にはどれが合うのかわかりにくいというデメリットがあります。

ヨガスタジオがたくさんある、ヨガのレッスンがたくさんあるという方は、体験レッスンを受けて自分のレベルに合うか、インストラクターとの相性はいいか、スタジオの雰囲気はいいかなどをチェックして最適なものを選んでいきましょう。

難しいポーズもある

ヨガは比較的簡単なポーズが多く、体が硬い方、普段あまり運動をしない方、高齢者の方でも始めやすいです。

しかしレベルが上がると複雑なポーズや柔軟性が求められるポーズもあります。最初から無理にレベルの高いレッスンを受けるとかえって体にダメージを受けてしまったり、難しすぎて続けられなくなってしまうこともあります。

ヨガのインストラクターになりたいという場合は資格を取ることも大切ですが、資格取得の際にはこのような難しいポーズを習得しなければならないことも。また、ヨガの歴史やその背景の思想、体への効果なども学ぶ必要もあります。

ピラティスとヨガ、どちらを選ぶべき?

似たようなものと思われがちですが、ピラティスとヨガには双方に違ったメリットとデメリットがあります。

自分の目的に合うのはどちらなのかを考えてみましょう。ピラティスが合っている人、ヨガが合っている人の特徴を解説します。

ピラティスが合っている人の特徴

ピラティスが合っているのは体を綺麗にしたい方です。

早く効果を出したい、無理な運動は続けられないという方はピラティスを始めてみましょう。

筋力をアップしたい人

ピラティスはヨガよりも筋肉にかかる負荷が大きいです。その分、お腹、背中、足、腕など、さまざまな部位の筋肉を鍛え、引き締めることができます。

インナーマッスルを鍛えることで身体機能を向上させ、疲れにくい体を作る、日常生活を送りやすくするなどの効果もあります。

引き締まった美しい体、健康的な体を目指したい方にはピラティスがおすすめです。

美しい姿勢を目指したい人

ピラティスでインナーマッスルを鍛えると、美しい姿勢を維持しやすくなります。

姿勢がきれいだとそれだけでスタイルがよく見える、若々しく見えるといったメリットも。

また、正しい姿勢で過ごすことで肩こりや腰痛、頭痛といった体の不調も感じにくくなります。

ヨガでも美しい姿勢を意識することはできますが、ヨガと比べるとピラティスの方が姿勢を維持する筋肉をつけやすいです。

ダイエットしたい人

ダイエットのために運動を取り入れたいという方にはヨガよりもピラティスがおすすめです。

ピラティスは筋肉をつけられるので、体の引き締めに効果的。それだけでなく、筋肉が多くなれば基礎代謝がアップします。

基礎代謝は日常生活を送る上で消費されるカロリーのこと。基礎代謝が高くなればそれだけ痩せやすい体になります。ピラティスにプラスしてその他の有酸素運動や食事制限を取り入れればダイエットの効果を高められます。

運動を続けられない方でも、ピラティスのような比較的緩やかな動きのものであれば無理なく毎日続けられるでしょう。

ヨガが合っている人の特徴

ヨガは主にメンタル面の問題を解決したい方におすすめです。

運動不足の方はヨガのような簡単な動きを取り入れるだけでもストレス解消、運動不足の解消に役立ちます。

気軽にできるポーズも多いので、目的に合わせていくつかポーズを覚えておくといいでしょう。

リラックスしたい、癒されたい人

ヨガは気持ちをリラックスさせるのに最適です。体の筋肉や筋を動かしながらゆっくり呼吸をすることで副交感神経が優位になり、イライラや不安感をしずめてくれます。

静かな空間でおこなう、好きな香りのアロマを焚きながらおこなうなど、よりリラックスできる方法を探してみましょう。

また、体の凝り固まった筋肉、緊張した筋肉をほぐす効果もあり、体のリラックスにも効果的です。

立ち仕事やスポーツなどで体を使った日、運動不足が気になる日などにヨガをおこなって体をすっきりさせることもおすすめです。

気軽に体を動かしたい人

美容や健康を考える際、運動は欠かせません。適度に体を動かすことで筋力の低下を防ぎ、カロリーを消費してキレイで健康な体を手に入れることができます。

しかし、ハードな運動を一度だけおこなっても意味がありません。美容や健康のためには毎日継続しておこなう必要があります。

運動に対して苦手意識がある方には簡単な動きの多いヨガがおすすめです。初心者向けのものもたくさんあり、まずは姿勢を正すこと、呼吸を意識することから始められます。

無理なく続けるには、自分にとって無理のない動きのヨガ、負担にならない程度の時間のヨガをすることが大切。自宅でヨガをおこなうのはもちろんおすすめですが、レッスンを受ける際は続けやすいかどうかもきちんと確認しましょう。

ピラティスとヨガの違いを再確認しよう

ピラティスとヨガの違いについて詳しく解説しました。

ピラティスは筋力を向上させるもの、ヨガは心身をリラックスさせるもの。同じようでもそれぞれのメリットとデメリットは大きく違います。

ヨガで体をほぐしてからピラティスで体を鍛えるなど、二つのメリットを組み合わせたメニューを考えるのもおすすめです。

ピラティスとヨガを日常生活に取り入れて、健康的で美しい心と体を目指しましょう。

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