毎年6月頃になると、日本では梅雨のシーズンに入ります。
なかなか晴れない、湿度・気温の高いジメジメした梅雨は、憂鬱にな上に肌トラブルに悩まされる人も多いものです。
2021年の梅雨は例年より20日も早く梅雨入りしており、新型コロナウイルスによりマスク着用を余儀なくされていて、肌荒れに悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今回は梅雨の時期に起こりやすい肌トラブル・原因・対策について解説していきます。
正しくケアして快適な梅雨を過ごしましょう!
起こりやすい肌トラブル
梅雨は湿度が高いため、「梅雨の時期に肌の調子が良くなる人」がいるのも事実です。
しかし多くの人がストレスを感じやすく、「梅雨の時期に肌荒れをおこす」という人も多くいます。
湿気により肌が潤って感じる反面、雑菌が繁殖しやすく、気温の上昇による皮脂の増加で赤み、痒み、テカリなどの肌トラブルが生じることもあります。
テカリ・化粧崩れ
肌に良いとされている理想の湿度は50~60%といわれています。
しかし、雨の日が続く梅雨の時期になると湿度は60%以上になることも……
湿度が高すぎると汗が蒸発しづらく、汗の分泌量が増え、肌の表面に汗が溜まりやすくなります。
さらに梅雨の時期は皮脂も多く分泌される時期です。
そのため肌の表面に溜まった汗と過剰に分泌された皮脂が合わさって肌をベタつかせ、テカリやメイク崩れの原因となります。
特に鼻やおでこなどのTゾーンは皮脂の分泌が他の箇所に比べて多く、Tゾーンのみがテカるという人も多くいます。
テカりは化粧崩れの原因だけでなく、清潔感のない印象を与えてしまいがちです。
皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まり、毛穴の黒ずみやニキビなどの原因にもなってしまいます。
日焼け
雨や曇りの日が続くと、UVケアがおろそかになりがちです。
しかし5月・6月の紫外線は、紫外線がピークとなる8月の90%の紫外線が降り注いでいます。
にもかかわらず「日光を感じないから」「雨が降っているから」とUVケアを怠ると、気づいた時には日焼けをしていた、という人も多くいます。
日焼けだけにとどまらず、シミやそばかすの原因になったり、日焼けによる乾燥や肌のトーンが落ちているということにもなり得ます。
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くすみ
夏目前で暖かい季節になってきたといえども、雨が降れば空気は冷たくなり、体感温度が下がります。
『梅雨寒』という言葉があるように夏直前とは思えないほど急に気温の下がる日もあり、薄着で出かけたら思ったよりも寒かった……ということもあると思います。
寒さによって血行が悪くなると肌の明るさや透明感がなくなり、顔全体がくすんで顔色が悪いように見えてしまいます。
また冷房による冷えで血行が悪くなり、くすんで見えてしまうこともあるのが温度調節の難しい梅雨の時期の特徴です。
梅雨の時期に肌がくすむと、元気がなく年齢よりも老けて見えがちで、どんよりとした印象を与えてしまいます。
ニキビ
梅雨の時期は皮脂量が増えるので、毛穴が詰まりやすくなるためニキビもできやすくなります。
不要な古い角質が毛穴をふさぎ、毛穴の皮脂と混ざって雑菌が繁殖して炎症をおこし、ニキビとなります。
さらに冷房による乾燥のため、肌の水分が奪われそれを補おうと更に皮脂が出てしまい
毛穴が詰まってしまい、これがニキビの原因となることもあります。
そして今年はマスク着用による『蒸れ』が原因でニキビを引き起こしてしまう可能性が高くなります。
ニキビは潰してしまうと治りが悪くなったり痕が残ってしまうため、できる前に対処したいものです。
毛穴トラブル
梅雨の時期は皮脂が多く分泌されるため、テカリやべたつきの原因となります。
皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まってニキビだけでなく、黒ずみや開いたままになったりと毛穴の悩みの原因になってしまうことがあります。
皮脂の分泌が過剰になれば毛穴が大きく開き、毛穴の出口が小さく皮脂が詰まると白い
角栓がポツポツと目立ってしまいます。
毛穴の皮脂が空気に触れて酸化したり、メラニンによっても毛穴が黒ずみます。
毛穴トラブルは皮脂の多く出る鼻、小鼻、頬など顔の中心に出やすいのが特徴です。
また毛穴のたるみは紫外線などの影響により『光老化』によって皮膚がたるむと毛穴が開き、涙型になってしまう人もいます。
乾燥
高温多湿になる梅雨の時期は皮脂や汗の分泌量が増えることから肌が潤っているように思われがちですが、実は肌が乾燥してしまいやすい時期でもあるのです。
肌の外に汗や皮脂が肌の外に出てしまっている分、肌の内部では水分が不足していることがよくあります。
またエアコンなどの除湿機能や冷風により、さらに肌の内部の乾燥が進んでいき、この状態を『インナードライ』といいます。
梅雨の時期は表面がべたつきテカりやすいため、乾燥による肌トラブルに気が付かない人も多くいます。
梅雨シーズンの肌トラブル対策
梅雨のシーズンは天気の悪さで気分がすぐれないだけでなく、肌にも直接ダメージが大きいことがわかります。
この時期の肌トラブルを回避するために、どんなことに気を付けるべきなのでしょうか。
丁寧なクレンジング・洗顔
テカリやニキビの原因となる皮脂や雑菌を取り除くために、普段よりも念入りな洗顔とクレンジングを心がけます。
メイク残りは毛穴の詰まる原因となるため、クレンジングでしっかりメイクを落とします。
しっかり泡立てたキメの細かい洗顔料を使い、皮脂の多い部分から優しく泡を滑らせるように細かい部分まで洗っていきます。
すすぎ残しも毛穴つまりの原因となるため、生え際やフェイスラインもしっかり洗い流します。
洗顔のしすぎは必要な皮脂まで洗い流してしまい、それを補うためさらに皮脂が分泌してしまうため、返って肌トラブルの原因となります。
朝晩2回の洗顔を丁寧に行うことが大切です。
保湿ケア
エアコンや除湿器による乾燥に負けないように、しっかりと保湿ケアを行うことが大切です。
梅雨の時期は肌の表面がベタつきやすく保湿ケアを怠りがちですが、インナードライを改善し、しっかり保湿することで肌のべたつきを解消できる場合もあります。
洗顔後や入浴後の肌はいつも以上に乾燥しやすく、なるべく早めに化粧水などで保湿します。
きちんと朝晩の洗顔後の保湿ケアをすることで、梅雨の時期に崩れやすくなる化粧持ちを良くすることも可能です。
化粧水で肌を整えた後は、乳液やクリームで水分が逃げないようにフタをすることも大切です。
乳液やクリームのべたつきが気になるようならさっぱりタイプのものを使うことをオススメします。
また冷房が効いているオフィスなどでは乾燥対策として、携帯できるミスト型の化粧水を使うのもオススメです。
マッサージ・ストレッチ
くすみケアとしてマッサージやストレッチをすることをオススメします。
冷房などで冷えてしまった身体をほぐし血行を良くすることで、くすみ対策をします。
湯船に浸かりながら全身をマッサージしたり、お風呂上りにスキンケアと同時にフェイスマッサージをしたり、蒸しタオルで血行を良くするのも効果的です。
肌荒れ予防だけでなく、むくみの改善にもつながります。
身体を冷やさない
オフィスワーカーの方は特に通勤時の外気とオフィス内の寒暖差で体調を崩しやすくその結果、肌トラブルに繋がってしまうこともあります。
外出時には羽織るものを用意しておいたり、職場にブランケットを用意するなどして身体を冷やさないように心がけます。
UVケアの徹底
梅雨シーズンの雨の日や曇りの日でも、8月の晴れた日の約80%ほどの紫外線を受けています。
紫外線対策として、外出時はUVケアを徹底します。
日焼け止めクリームはもちろんのこと、サングラス、帽子や日傘、UVカットの衣類や飲むタイプの日焼け止めなどで対策をします。
室内から出ないときも窓ガラスを通して室内まで紫外線が入ってくることがあるため、UVカット効果のある美容液や乳液、下地を使うようにします。
梅雨のシーズンは皮脂の分泌が増えるため、2~3時間おきにこまめに日焼け止めを塗り直すことが大切です。
メイクの上から使えるスプレータイプの日焼け止めもオススメです。
日常生活ではSPF30/PA++程度の日焼け止めを使用し、レジャーではSPF50+/PA++++の日焼け止めを使うなど、用途によって使い分けます。
普段から強すぎる日焼け止めを使うとかえって肌の負担になってしまうため、上手に使分けることをオススメします。
食生活の見直し
食べるものに気を付け、体の中から梅雨のシーズンの疲れやすい体調や肌荒れを改善することも大切です。
基本んは1日3食バランスのとれた食事を心がけ、ビタミンBやⅭ、ミネラルやリコピンを含んだ食材を取り入れます。
特にビタミンBには肌や髪に栄養を送る働きがあり、ターンオーバーを促進し肌の代謝を助けます。
ビタミンBはレバーやほうれん草、バナナや玄米に多く含まれます。
足りない栄養素はサプリメントで補うこともできます。
身の回りを清潔に保つ
梅雨の時期は雑菌だけでなく、ダニやカビも繁殖しやすくなります。
そのため直接肌に触れるものは清潔に保ち、こまめに取り替えます。
枕カバーやバスタオル、布団などこまめに取り替えます。
また化粧道具やコスメの取り扱いにも注意が必要です。
特に気を付けたいのが『ブラシ』『スポンジ』『チップ』などの直接肌につけるものはこまめに中性洗剤で洗い、しっかりと乾かします。
また化粧品自体にも取り扱いに注意します。
特にオーガニック化粧品やビタミンⅭを含む化粧品は梅雨の時期は酸化しやすく痛みやすいため、早めに使い切ります。
まとめ
梅雨の時期は高温多湿で天気の変わりやすい日も多いため、心も体も疲れやすく、肌にもトラブルが起こりがちです。
そんな季節だからこそしっかりと体も心もケアをして、快適な毎日を送れるように心がけましょう!