前回「美容の強い味方!冬が旬の野菜10選とその栄養価について徹底解説 」で冬が旬の野菜について解説してきました。
今回は冬が旬のフルーツについて解説していきます。
肌は食べたもので作られています。
そのため、美肌になるには何を食べたかによって決まります。
旬の食べ物は栄養価が高く、その時期に効果的な美容成分が豊富に含まれており、積極的に摂りたい冬の食べ物です。
特に冬場は外気の乾燥により、肌が荒れやすくなります。
冬が旬のフルーツを積極的に摂り、乾燥や肌荒れと無縁の冬を過ごしましょう。
冬が旬のフルーツ
冬が旬のフルーツには、美肌効果の高いビタミンCが多く含まれているものが多くあります。
いちご
いちごはそもそも秋に苗を植えて春に収穫するフルーツでしたが、ハウス栽培が盛んになったことにより、冬が旬のフルーツとなっています。
ハウス栽培のイチゴの旬は12~3月といわれており、クリスマスシーズンのケーキの材料としての需要が高まります。
いちごには多くのビタミンCが含まれており、大粒のいちごであれば7粒程度でレモン2個分の一日に必要なビタミンCを摂取することができます。
ビタミンCにはコラーゲンの生成を促し、シミやしわを防いでくれる効果があります。
また風邪予防にも効果的です。
その他にはキシリトールが含まれており、キシリトールには虫歯の原因となるミュータンス菌の増殖を抑え、虫歯になりにくくする作用があります。
スイーツにイチゴが良く使われるのはそういった理由があるのかもしれません。
またいちごにはカリウムも豊富に含まれており、むくみ防止に効果的です。
そのほかにエラグ酸と呼ばれる栄養素も含まれており、エラグ酸はコラーゲンの減少を穏やかにしてくれるため、アンチエイジング効果があります。
ミカン
冬のフルーツの定番といえばミカンですが、冬が旬の温州ミカンは中国原産と思われがちですが、鹿児島が原産です。
ミカンにはビタミンCが豊富に含まれており、風邪予防や美肌効果が期待できます。
ビタミンCにはコラーゲンの生成、シミの原因となるメラニンの生成を抑えます。
ハリのありシミのない肌には欠かせない栄養素です。
ビタミンCは肌だけでなく、白血球やリンパ球にも多く含まれているため、身体の免疫に関わります。
そのためビタミンCを豊富に取ると、風邪をひきにくくなるのです。
ミカンの色素はβクリプトキサンチンという成分であり、身体の抗体を作り、免疫力を高める効果があります。
ミカンのビタミンCとβクリプトキサンチンには活性酸素から細胞を守る抗酸化作用があり、老化や風邪などの有害物質から身体を守ってくれています。
その他にもミカンの白い筋には、ヘスペリジンと呼ばれるポリフェノールの一種が含まれています。
ヘスペリジンには血管を広げたり血管の壁を強くする作用があるため、血行促進を促します。
そのため冷えやむくみの改善に効果的です。
寒くて血行が悪くなりやすい冬場には、うってつけのフルーツです。
キウイ
中国が原産のキウイですが、ニュージーランドにキウイの種が持ち込まれ食用となっています。
日本では輸入物のキウイも多く店頭に並んでいるため、スーパーでは通年を通して売られていますが、国産キウイの旬は10~3月で、日本では愛媛県での栽培が盛んです。
ビタミン、ミネラル、食物繊維の豊富なキウイですが、グリーンキウイよりも甘みの強いゴールデンキウイの方がより多くのビタミンC、ビタミンEを含んでいます。
キウイに含まれるビタミンCは、キウイひとつで一日に必要なビタミンCの約70%を補うことができます。
糖質の吸収を穏やかにする効果もあるので、ダイエット効果も期待できます。
またキウイにはアクチニジンというタンパク質分解酵素も含まれているため、お肉や魚に多く含まれるタンパク質の消化を助ける作用があります。
年末年始の食べ過ぎにぴったりなフルーツです。
お肉の下処理としてキウイを漬け込むと、タンパク質分解酵素によりお肉が柔らかく、おいしく頂くことができます。
レモン
店頭に並ぶレモンは輸入物も多くありますが、国産のレモンは秋に収穫し旬は12~3月となっています。
レモンにはビタミンCやクエン酸が多く含まれており、疲労回復、風邪予防、アンチエイジング効果があります。
また酸味が強いため塩味を引き立てるため、むくみの原因となる塩分を減らすことができます。
レモンに含まれるキレート作用によって、カルシウムなどのミネラルを吸収しやすくする働きがあります。
洋ナシ
洋ナシには種類がたくさんありますが、冬に旬を迎えるラフランス、シルバーベル、ルレクチェの3種類が代表的な冬の洋ナシです。
水分が豊富でビタミンを含まず、カリウムが豊富に含まれるためむくみ防止に効果があります。
洋ナシに含まれるソルビトールには咳止めや解熱作用があるため、体調が悪い時に食べるのがオススメです。
りんご
りんごにはリンゴ酸が多く含まれているため、胃腸の働きを助け、殺菌作用もあります。
リンゴには100種類以上のポリフェノール含まれており、ポリフェノールには抗酸化作用があり、老化を抑制し、肌を若々しく保つ効果があります。
リンゴのポリフェノール「エピカテキン」には細胞の老化を防ぐ効果があり、「ケルセチン」には血行を促進しむくみや冷えを改善する働きがあります。
アップルフェノンにはメラニンの働きを抑制する作用があり、美白効果があります。
リンゴのポリフェノールは皮や皮の近くの果肉に含まれているため、皮ごと食べるのがオススメです。
リンゴを切って置いておくと茶色く変色するのは、切ったリンゴの酸化を防ぐためポリフェノールが働くからです。
またリンゴには、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の両方が含まれているため、腸内環境を整え、便秘解消に効果があります。
フルーツは身体を冷やす?太る?フルーツのウソとホント
フルーツについてよく誤解されるのが「フルーツは太る」「身体を冷やす」ということがあります。
フルーツには水分や食物繊維が多く含まれているため、血糖値が急激に上がるということはなく、むしろ上がりにくい食材です。
フルーツの食物繊維には食べ過ぎ帽子や便秘解消効果もあるため、ダイエット中の人こそ積極的に摂取したい食べ物です。
またフルーツは身体を冷やす思われがちですが、その原因は冷えた果物を食べることによって身体が冷えてしまうからです。
フルーツには冷やした方が甘くておいしくなるものと、変わらないものがります。
フルーツの甘さは果糖、ショ糖、ぶどう糖によってできています。
果糖の高いリンゴ、スイカ、なし、ぶどう、キウイなどは冷やした方が甘みを感じますが、ミカン、柿、パイナップルなどは冷やしてもあまり甘さは変わりません。
日本ではフルーツの摂取量が先進国の中でも最下位です。
世界では健康のために1日200gのフルーツを毎日摂取することが推進されています。
フルーツを毎日200g以上取ることで肥満や風邪の防止、免疫力の強化ができるといわれています。
またがんや心臓病、腎臓病になりづらいという報告もされています。
まとめ
冬が旬のフルーツには風邪や乾燥を防いでくれるビタミンCが豊富なフルーツが多くあります。
ハウス栽培や輸入により年中店頭に並んでいるものもあり、旬がわかりずらいというフルーツもあったかと思います。
今回の記事を参考に、冬が旬のフルーツを積極的に食事に取り入れて、美肌効果や免疫力アップを目指してみてはいかがでしょうか。