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エイジングケア『金の糸』とは?メリット・デメリットを徹底解説

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エイジングケアとして美容整形のニーズが増えており、ヒアルロン酸やボトックス、糸によるリフトアップ、再生医療など、様々な治療法があります。

豊富な種類で手軽にできるのが糸による施術ですが、エイジングケアに興味のある人は『金の糸(ゴールデンリフト)』という施術を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。

ハリやシワ、ニキビ痕などに効果があるといわれており効果は半永久的、施術時間も短時間でできると人気の美容整形の施術ですが、美容クリニックの医師の中でも賛否の分かれている施術であることを知っている人は少ないのではないでしょうか。

今回は金の糸によるアンチエイジング効果、メリット・デメリット、施術法などについて解説していきます。

エイジングケアとして、金の糸の施術を考えている方は参考にしてみてください。

金の糸(ゴールデンリフト)とは?

金の糸(ゴールデンリフト)とは、純度の高い金の極細糸を顔や首などの年齢が出やすい部分に格子状に埋め込み、肌の老化を防ぐという施術方法です。

金の糸そのものが肌を美しくするのではなく、肌が持っている本来の力を発揮することによって効果が出る施術です。

肌にハリを与える、たるみやシワの改善、シミやニキビ痕改善などの美白効果、たるみ毛穴の改善など、肌全体が若返るというエイジングケアが期待できます。

現在の金の糸を使用したエイジングケアが元となったのは、古代エジプトのミイラから金の糸が見つかったことがきっかけとなり、1969年のフランスの医師が最初に施術を成功させ、その後イタリアで技術改良がなされた後、ヨーロッパ全土に広がっていきました。

美肌効果の高いと昔から言われている金の糸を皮下組織に埋め込むことにより、コラーゲンや線維芽細胞、血行の促進を促すことによりエイジング効果があるといわれています。

金の糸を埋め込むことにより、皮下組織が傷つき肌本来の自然治癒力を高め、皮膚が傷を治そうとしたり、異物を体外に排除しようとする際に起こる免疫反応によってエイジングケアがでるというメカニズムです。

免疫細胞の『マクロファージ』が金の糸周辺に集まり、これにより線維芽細胞が刺激されるため、エイジングケアに効果的なコラーゲンやエラスチンの生成が活発になるため、シワや美白、毛穴引き締め効果が期待できるという仕組みです。

エイジングケアだけでなく、血行促進や皮脂バランスが整う効果もあるため、ターンオーバーの正常化も見込まれるため、ニキビケアやアトピーなどにも効果的です。

金の糸は溶ける糸と違い、ずっと肌の中に異物として存在します。

そのため肌が金に反応しエラスチンやコラーゲンの生成を持続しておこなうため、効果は半永久的といわれています。

メスを使う施術ではないため効果を実感するまでに1~2カ月程度かかるといわれていますが、自然にリフトアップ効果が出てくるため周囲にバレにくく、年を重ねるごとに効果を実感できます。

また金の糸は顔や首だけでなく、年齢の出やすい手の甲やデコルテなどにも施術することができます。

クリニックによって違いますが、顔全体であれば6~9mほどの金の糸を使用し、面積に応じて網の目のように挿入して気になる部分を改善していきます。

現在使用されている金の糸は、糸全部が金でできているものと、身体の中で溶ける糸に金をコーティングしているものと2種類があります。

溶ける糸を使用しない純金の糸の場合、治療後に金の糸が皮膚の表面に出てくることがありますが、溶ける糸を使用している場合にはその心配はありません。

施術時間も30分程度と短く、シャワーやメイクも当日から可能です。

麻酔を使用するため痛みも少なく、後遺症として腫れや内出血などが見られることがありますが、1~2週間程度で症状は治まることが多いです。

金の糸はこんな人にオススメ

金の糸は美容鍼のように、肌本来の自然治癒力を継続的に引き出す力があります。

そのため肌全体の改善を目指す人、シワやたるみを解消したい人、毛穴の開きやたるみ毛穴が気になる人、肌のトーンアップやハリを出したい、ニキビやアトピーなどの肌トラブルに悩む人、乾燥肌や脂性肌の人にオススメです。

一方で、金の糸はエイジングケア効果があるもののリフトアップ効果はないと言われています。

金の糸は別名「ゴールデンリフト」と呼ばれていますが、金の糸自体にリフトアップ効果はほとんどありません。

既にたるんでしまった組織を引き上げる効果はほとんどないので、たるみが原因でできてしまったほうれい線やゴルゴライン、マリオネットラインなどの改善は難しいといわれています。

金の糸は物理的にたるんでしまった皮膚を引き上げているものではないため、時間の経過とともに皮膚の中で糸がちぎれていくこともあります。

金の糸自体にリフトアップ効果はありませんが、金の糸を入れたことによりコラーゲンやエラスチンの生成が活発になり、こけていた頬が膨らんだりするため、今まで余っていた皮膚が引きあがり見た目が引き締まるため、結果的にリフトアップしているように見えるということも多いそうです。

ウルトラVリフトやn-COGリフトで半年~1年半程度、その他の糸を使ったフェイスリフトでも最終的には皮膚が伸びてくるため、持続期間は長くても5年程度といわれています。

一方、金の糸いれると金に刺激されてコラーゲンやエラスチンが皮膚内で常に活発に精製されるため、効果は20~30年ほど続き、長期的にシミやシワ、たるみ、毛穴やキメなどが総合的に改善されます。

金の糸のデメリット

エイジングケア、美白・美肌効果の高い金の糸ですが、医療美容になるため、もちろんデメリットもあります。

一つ目のデメリットは、金に対してアレルギーのある人は施術することができません。

金は難溶性不活性物質であり金に対するアレルギーは稀であると考えられてきましたが、最近ではアジア・ヨーロッパ・北米などで10%の人がアレルギーがあることがわかっており、金によるアレルギーは今まで考えられてきた以上に高確率で起こるといわれています。

金の装飾品では金表面から汗によって流れでる金イオンの量が少量であり、皮膚から吸収されにくいためその他の金属アレルギーに比べて気づかれにくかったのですが、金の糸は身体の中に金を入れるため、金イオンが溶け出してしまいます。

イオン化した金属はタンパク質と結合するため、アレルゲンとなってしまいます。

また現時点で金に対してアレルギーがなくても、時間と共にアレルギーが突然起こる可能性もあるため、将来の安全性を保障することができません。

アレルギーになったら金の糸を抜けばいいと思う人もいるかもしれませんが、体内に入った金の糸は次第に劣化していき途中でちぎれてしまうことも多く、時間の経過と共に摘出がどんどん難しくなります。

金の糸を入れてしまった後に金によるアレルギー反応が出てしまった場合、抗アレルギー剤を一生飲み続けることになります。

アレルギー反応以外にも、体内に長期にわたり異物が存在することにより慢性の炎症が起こりできる腫瘍『異物性肉芽腫』などの症状が出る場合もあります。

また金の糸を一度入れてしまうと、他の美容施術を受けられなくなる可能性があります。

高周波のマシンなどを使用した施術を受けると、金の糸が高周波によって発熱し火傷をしてしまう恐れもあります。

また金の糸の施術の美肌やエイジングケア効果には明確な学術的証拠がなく、金イオンによる毒性の報告もあります。

そのため金の糸の施術後の長期経過によって、人の身体に影響する症状は他にもありえそうに思えます。

金の糸の施術を受ける際には医師からしっかりとして説明を十分に受け、自己責任で納得したうえで施術を受けるべきであり、副作用や後遺症の説明をしっかりとしてくれないクリニックでは施術を受けない方が賢明です。

まとめ

金の糸の美容整形はシワやたるみ、美白効果やニキビケアに効果がある一方で、金イオンによるアレルギーや科学的エビデンスが乏しいのが現状です。

しかしながらエイジングケア効果が半永久的に続き10年経っても老けないというのは、非常に魅力的です。

金の糸の美容整形を受けるのであればメリット・デメリットをよく考えたうえで、信頼できるクリニックで自身がしっかりと納得してから受けるべきであるといえます。

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