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セルフ灸の正しいやり方は?注意点や初心者にオススメのお灸を紹介

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前回、「お灸が若い女性に大人気!お灸の美容・健康効果について徹底解説! 」でお灸の美容効果や効果的なツボについて解説しました。

古代東洋医学として古くから親しまれてきたお灸は、身体を温め調子を整える民間療法であり、美容効果も期待されています。

最近では自宅で簡単におこなえる「セルフ灸」も人気ですが、自宅で自分自身でおこなうにはどのような方法で、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。

今回はセルフ灸のやり方について詳しく解説していきます。

自宅でおこなうセルフ灸とは?

「一人で火を使ってお灸をするのが怖い」「熱くて痕が残りそうで心配」など、初めてお灸を自宅でおこなうのは不安に感じる人も多いものです。

しかし最近では痕も残らず、心地よく、自宅で自分自身で簡単に使えるものが増えています。

香りも様々なものがあるため、自分の好みの香りのものを使うことによりリラックス効果も得られます。

セルフ灸をおこなう準備

セルフ灸をする際に準備するものは

●お灸
●ライターなどの火をつけるもの
●水を張った灰皿
●ピンセット
●タオル

です。

お灸には様々なタイプのものがありますが、初めて行う場合には土台にシールが付いているものが使いやすいです。

熱さの強度も様々なタイプがありますが、まずは熱さの弱いものから使用していくことをオススメします。

肌の弱い人は、シールの部分が肌荒れの原因になることもあるため、土台が和紙のものを使用すると肌荒れを心配せずに使用することができます。

ライターは先の長く、持ち手のところが熱くなりにくいタイプのものがオススメです。

灰皿は鎮火しきれていない状態でゴミ箱に入れると家事の危険があるため、水を張った状態で準備します。

お灸を取るときにピンセットがあると、火傷の心配がなく便利です。

お灸をおこなう場所には余計なものを置かず、広めにタオルを敷きお灸が万が一転がった際に床や家具などを焦がさないようにするためです。

そして換気の良い場所でおこなうようにします。

セルフ灸のやり方

始めてセルフ灸をおこなう場合は、まずは手の万能ツボ「合谷(親指と人差し指の間にあるくぼみ)」で試してみます。

合谷とは、美容や健康など万能のツボです。

手の甲なので使用しやすく、初めて行う場所としてオススメです。

まずはツボにお灸を置きます。

底についているシールを剥がし、火を付けます。

火をつける際は取り扱いに注意し、肌をしっかりと出して服や髪の毛にお灸が近づかないように気を付けます。

火が消え台座が冷めたら、取り外し水の入った灰皿に捨てます。

灰皿は手の届く距離に置いておき、鎮火しても必ず水の入った灰皿に入れてからゴミ箱に入れるようにします。

鎮火したと思っていても鎮火しきれていない可能性もあるため、火事の原因になってしまう恐れがあります。

取るタイミングは、お灸の熱さが感じなくなったときに外します。

あまり温かさを感じないようであれば、もう一度同じ場所にお灸をしてもいいですが、同じ場所は3回までとします。

皮膚がほんのり赤くなる程度で十分であり、火をつけるお灸の温熱であれば4~6分程度続きます。

熱さが強いと感じる場合場我慢せず、場所をずらしたり外すようにします。

皮膚に乗せている時間が短くても温熱刺激は十分に伝わっているため、すぐに外しても効果は得られています。

慣れるまでは一つずつ火を付けるようにし、一度にたくさん置いてしまうとどれが熱いのかわからなくなってしまいます。

お灸をするタイミングは、入浴前後や食事の直後は血行が良くなりすぎてお灸の効果が薄れてしまったり、火傷になりやすいため、夜寝る前や朝起きた時など、リラックスできる時間がオススメです。

また飲酒後や発熱時、傷や炎症のある部位、顔や粘膜に使用するのはセルフ灸では避けるようにします。

鍼灸院では顔にお灸をすることもありますが、セルフでおこなう場合は火傷になったり痕になる恐れがあります。

お灸は毎日行っても問題ありません。

自然治癒力を高めることで病気になりにくく、健康で美容効果も高いです。

不調を和らげるために使うのも方法の一つですが、2日に1度、3日に1度でも継続しておこなうことが効果的であり、お灸の効果は1~2週間続けることで出てくるといわれています。

一回のお灸で、初めての場合は一つのツボに1日一回一個ずつ、1~3か所程度で始めてみます。

お灸のツボは血行不良を起こしやすく、熱を感じにくいポイントであることも多く、温熱を感じるまで1つのツボに2~3個、3か所を目安に、それでも温熱を感じない場合は次の日に同じツボにおこなうようにします。

お灸はその日の体調や気温、湿度によって熱さの感じ方に変化があります。

症状に合わせたツボや痛みを感じる箇所に、心地よいと感じる範囲でおこなっていきます。

火傷に注意!

いつもは心地よさを感じるお灸でも、天候や体調によって水泡が生じることもあります。

汗をかいていたり濡れている場合はしっかりと水分を拭き取り、熱いと感じたらすぐに外すか位置をずらすようにします。

万が一火傷や発信、かぶれや腫れ、化膿などの症状が出た場合は、使用を中止し、医師又は薬剤師に相談してください。

火を使うことにどうしても抵抗のある人は、火を使わないタイプのお灸もオススメです。

様々なタイプのお灸がドラッグストアやネットで販売されていますが、初めてセルフ灸をおこなう場合、温熱がやさしいものから始め、物足りないと感じた時には少し温熱効果の高いものを使用し、自分に合ったものを見つけてみてください。

また同じ人でも足の裏の皮膚など、皮膚の固さによって熱の感じ方が変わります。

熱を感じにくいツボには、生姜やニンニクの配合されたお灸などもオススメです。

また妊娠中や子供にはセルフ灸を避け、医師や鍼灸師に相談するようにします。

火を使わないタイプのお灸

火を使わないタイプのお灸にはある一定の熱を加えると、火を使うタイプのお灸と同じ効果があります。

ヨモギ成分を含んだももぐさとシートと発熱剤によって、シールを剥がして肌に直接貼るだけで温熱でツボを温め、長時間効果を持続させることができます。

衣服を着たままで使用も可能であり、ニオイも煙もないため人に知られることもなく移動中でも使用することが可能です。

またカイロと同じように空気に触れることによって発熱する、火を使わないタイプのお灸もあります。

皮膚に貼る部分にはもぐさ成分が付いているため、皮膚呼吸によって成分を吸収する『経費吸収』をすることもできます。

火を使うもと効果も変わらないため、ツボの位置やシチュエーションによって選んでみてください。

火を使わないタイプのお灸は、なかなか温熱を感じないツボをじっくりと温めたい場合にもオススメです。

セルフお灸をより効果的におこなうために

お灸の効果をより高めるためには、呼吸や姿勢、お灸環境を整えることが効果的です。

お灸を付けたらなるべく良い姿勢で、ゆっくりと呼吸をすることによってよりお灸の効果を高めることができます。

背筋を伸ばし、骨盤の真上に頭が乗っている状態で深い呼吸をすることにより、肺の動きを最大限に発揮させることができ、さらに全身の血の巡りが良くなります。

その他にもお灸をする部屋を少し暗くしたり、クラッシック音楽を聴きながら行うなど、リラックスした状態でお灸をおこなうと、気・血・水を全身に巡らせやすくなります。

まとめ

セルフお灸を挑戦する場合、火の取り扱いに気を付け、しっかりと換気をおこないながら据えていきます。

どうしても火を使うお灸に抵抗のある人は、火を使わないタイプのお灸もあるため、挑戦してみてください。

お灸は肌や身体の調子を整えるのに効果的な方法であるため、「病院に行くまででもないけどなんだか肌や身体の調子が悪い……」という人はぜひ試してみてください。

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