前回「温活とは?温活の効果や効果的な実践方法について徹底解説!」で温活の効果や手軽にできる実践方法について解説してきました。
身体を冷やさないために、厚着をしたり入浴や運動の習慣も大切ですが、最も大切なのは食べ物や飲み物に気を付けることも大切です。
今回は、温活におすすめの食べ物や飲み物について解説していきます。
また温活に効果的な食事の取り方についても説明していきます。
温活に効果的な食生活とは?
温活をすることは冷え予防になりますが、身体を冷やす生活習慣を改めない限り、温活の効果は半減してしまいます。
特に食生活は大切です。
まずは食習慣の見直しをするのがオススメです。
甘いものやファーストフード、スナック菓子などばかりを食べる、過度の飲酒など、偏った食生活を続けていると、血液に酸素を送る鉄分、身体の機能を正常に保つために必要なビタミン類などが不足しがちになります。
血液の循環が怠ると、冷えの原因となります。
偏食を改め栄養バランスの良い食事をすることにより、不足しがちな鉄分やビタミン、ミネラルを十分に摂取でき、血流が良くなって慢性的な冷え体質の改善に繋がります。
適切な食生活によって、便秘や下痢などの胃腸の不調などにも効果があります。
朝ごはん、食べてますか?
朝ご飯を食べないことは、身体を冷やす一つの悪習慣です。
朝起きた時は体温が低く、腸の働きが鈍くなっています。
朝ご飯を抜くと体温を上げることができず、腸を目覚めさせることができません。
腸の活動リズムは体内時計と連動していると考えられており、朝食という英語の「breakfast」とは、断食を破という意味があります。
このことからもわかるように、朝ご飯を食べることは体内時計をリセットするという効果があります。
体内時計が狂うと、睡眠や日中の生活に影響を与えます。
朝、火の光を浴びて朝食を食べるという当たり前のことのようですが、体温調節や自律神経のバランスを保つために必要な習慣です。
また朝ご飯を食べることにより、便秘の改善や肥満のリスクを減らすことができます。
朝ご飯を食べない人は、食べる人に比べて5倍も肥満になりやすい、というデータもあるほどです。
朝ご飯を食べないと血糖値が下がり、その後の食事で高血糖を招くからです。
普段朝ご飯を食べる習慣がなく時間がない、食欲が出ないという人は、インスタントのカップスープやヨーグルトだけでもいいので、何か口にするようにしましょう。
朝ご飯は、起きてから2時間以内に済ませるのが望ましいといわれています。時間に余裕があれば職場や学校についてから食べても大丈夫です。
温活に効果的な食べ物
温活に効果的な食べ物の特徴は
●筋肉の元となる食べ物
●身体を温める食べ物
の3つのポイントを抑えた食品を食べることです。
エネルギー源となる主食などの糖質、炭水化物が少ないと、身体が消費カロリーを抑えようと体温を下げます。
また筋肉の元となるタンパク質が不足すると、体温を生み出す筋肉を維持することができません。
炭水化物・タンパク質を基本に、身体を温める作用のある食材を取り入れるのが、効果的な温活の食事です。
エネルギー源となる炭水化物はご飯、パン、麺類、イモ類など、筋肉の元となるタンパク質は肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などがあります。
身体を温める食べ物
薬膳ではあらゆる食材を、身体を温めるか、冷やすかという観点から5段階に分類しています。
身体を温める食材は『熱性』、程よく温める食材を『温性』、温めも冷やしもしない食材を『平性』、程よく冷やす食材を『涼性』、よく冷やす食材を『寒性』といいます。
温活をする場合、熱性と温性の食材を多く取り入れるように意識します。
身体を温める食材のポイントとして、「冬が旬のもの」「色が濃い食材」「寒い地域で取れる食材」「土の中で育つ食材」「発酵食品」の5つがあげられます。
これらの食材を加熱すると、さらに身体を温める効果が期待できます。
また調理の際に片栗粉やけんちん汁、ポータージュなど、とろみのあるものは保温効果が持続します。
朝ご飯にとろみのある汁物を食べると、午前中の間身体を温める効果が期待できます。
カボチャ、ニンジン、にら、たまねぎ、ごぼう、レンコン、山芋、大根、豆類、納豆、キムチ、黒糖、ぶどう、もも、りんごなどがあります。
身体を温める飲み物
身体を温める飲み物として、温かい飲み物を飲むというのも一つの方法です。
例えば、お水は温めて白湯にして飲むことで内臓を温めることができます。
ここにショウガやシナモンなどを入れると、より効果的に身体を温めることができます。
また温かいお茶もオススメです。
紅茶やほうじ茶などの、茶葉が茶色で発酵させているものであれば、発酵によってできた酵素が代謝を高めて体温を上げる働きをします。
しかし発酵茶葉に含まれるカフェインには内臓を冷やす効果があるため、気になる人はカフェインレスのルイボスティーなどがオススメです。
また甘酒にはビタミンB群が豊富に含まれているため、代謝を上げる効果があります。
その他にも、アルコールには身体を温める効果があり、ビールやウイスキーよりも赤ワインや日本酒の方がオススメです。
しかし飲みすぎると身体を逆に冷やしてしまうため、注意が必要です。
熱燗やホットワインにするのもいいです。
身体を温めるスパイス
温活にオススメなのが、身体を温めるスパイスです。
熱性のスパイスである唐辛子や胡椒、山椒や八角、シナモン、クローブなどは身体を温める食材として、よく用いられます。
シナモンには血行を促進する作用があり、温活に効果的に作用します。
その他にも温性のスパイスや薬味には、シソやネギ、生姜などがあります。
生姜には加熱によってできる温め成分『ショウガオール』という成分を含み、温活に最適な薬味の一つです。
身体を冷やすものを食べるときの注意点
「身体を温める食材を積極的に取り入れたほうがいいのはわかっていても、夏野菜などの身体を冷やす食材の方が好き……」とい人もいると思います。
ヨーグルトや生のフルーツ、生野菜のサラダなど、身体にはいい食べ物ですが、冷たいものを多く摂りすぎると身体を冷やします。
刺身よりも煮魚、サラダよりも蒸野菜、など、少し工夫するだけで温活をすることができます。
またトマトやキュウリなどの夏野菜や寒性・涼性の食べ物である小麦、豆腐、カニやタコ、海草などの食べ物は、加熱することによってその性質を抑えることができます。
熱性・温性の食べ物の比率を上げ、涼性や寒性の食材を加熱して量を減らすことによって、十分な温活効果を得ることができます。
効果的に温活をしたいなら……
より早く、長期的に温活をしたいというのであれば、漢方を摂取するのも一つの方法です。
漢方には即効性の高いものから続けて服用することによって体質改善できるものがあります。
漢方には冷えの原因や体質などによって合う・合わないがあります。
確実な効果を求めるのであれば、専門家に相談してみるのが一番です。
セリ科の根を乾燥させた漢方薬や、生姜の成分が多く入っているものなども効果があります。
最近では中華や台湾料理の食材店や通販サイトなどでも販売しているため、試しに購入してみて、いつもと違った料理を楽しむのも一石二鳥です。
まとめ
今回は、温活に効果的な食材や食事法について解説していきました。
身体を冷やす食材でも、温めて調理することにより、温活効果を期待することができます。
温活を始めてみたいと思っている人は、ぜひ普段の生活の中に取り入れてみてくださいね!