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あなたの肝臓は大丈夫?セルフチェックと肝臓に良い生活とは?

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前回の記事『「沈黙の臓器」肝臓と美容の関係とは?働きと美容の影響について』で、肝臓の働きや肝臓と美容の関係について解説しました。

今回は自分の肝臓がきちんと働いているかのセルフチェックの方法や、肝臓をケアする方法について解説していきます。

あなたの肝臓は大丈夫?肝臓健康チェック

「肝臓ケアはお酒を飲むおじさんが気にするもの」と思っている人も多いかもしれませんが、肝臓には代謝や解毒作用など、その働きは500以上もあります。

健康診断などで、血液検査で異常が出るのは、病院にかからなければならないレベルであることが多いのですが「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、血液検査でわからない肝臓の疲労を知る方法があるので、紹介していきます。

自覚症状を感じにくい肝臓ですが、下記の症状が現れている場合は、肝臓をいたわる生活習慣をおこなった方がいいかもしれません。

□脂っこいものが好き
□甘いものが好き
□ジュースやエナジードリンクを良く飲む
□間食が多い
□野菜・海藻・キノコ類などの繊維質の多い食べ物をあまり食べない
□お酒を一日平均でビール500㎖、日本酒で1合以上のアルコールを摂る
□休肝日が週に2日以下
□晩御飯の時間が遅い
□1日3食ではなく「まとめ食い」をすることが多い
□早食い
□運動不足

チェックが1つ以上ついた人は、肝臓の健康を意識し、生活習慣を改善した方がいいです。

特に5つ以上チェックのついた人は、食事や運動習慣、生活リズムの見直しが必要です。

また血液検査に現れない状態で、以下のような症状がある人は注意が必要です。

□便が白っぽい
□尿が黄褐色など、色が濃くなった
□爪が白くなる
□出血しやすい
□手の平が赤い
□白目が黄色い
□背中や肩に斑点があり、かゆみがある
□右わき腹から、みぞおちにかけて腫れている
□指が震える
□ボーっとしたり、眠気がある

胆汁を作る機能が落ちると、便が白っぽくなったり、尿の色が濃い黄褐色になることがあります。

古くなった赤血球を肝臓が分解する過程で作られる「ビリルビン」という、黄色や緑色の物質による影響です。

ビリルビンの多くは肝臓から胆管を通り、十二指腸に運ばれ、便に含まれて排泄されます。

しかし肝臓機能が低下すると、ビリルビンは胆管を素早く通過することができず、周りの血管に漏れ出します。

それが尿として排泄されるため、オレンジや褐色の黄色に尿の色が濃くなります。

これらの症状は、生活習慣を見直せば改善できるレベルです。

爪が白い、出血しやすい、手のひらが赤くなるというののうち、2つ以上ある場合は、病院を受診してみてもいいかもしれません。

白目が黄色い、肩や背中に斑点がある、右わき腹からみぞおちにかけて腫れている、手が震える、ボーっとしたり眠いなどの症状は、肝機能が大きく低下している場合に起こります。

肝臓をいたわる生活習慣とは?

ダイエットや美肌、美髪に大きく関わる肝臓ですが、どのようなことに気を付ければ、肝臓をいたわることができるのでしょうか。

食生活

まずは食生活の見直しです。

肝臓をしっかり働かせるには、良質なたんぱく質の摂取が効果的です。

新陳代謝の激しい肝臓は、その機能を維持するためにタンパク質が必要なのです。

1つの卵には、1食に必要な9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれており、肝臓ケアに適切な食べ物の一つです。

キヌアや蕎麦もオススメです。

タンパク質はすべての代謝に関わる酵素の原料であるため、しっかり摂れば代謝がアップし、疲れにくくなります。

タンパク質から摂ったエネルギーの30%が熱に変わります。

脂肪が4%、炭水化物が10%であるため、タンパク質の熱量が他の栄養素に比べて、高いことがわかります。

また抗酸化作用の高い野菜やフルーツもオススメです。

栄養素を代謝し、激しく新陳代謝をする肝臓は、活性酸素ができやすい臓器です。

そのため抗酸化作用の高い食品を一緒に摂取し、活性酸素の働きを抑え肝臓の負担を軽くしてあげることが大切です。

また一日に数杯のコーヒーは、肝臓疾患のリスクを低下させます。

コーヒーをよく飲む人は、飲まない人に比べて肝疾患のリスクが14%程下がるという報告があります。

食品ラベルに目を通すことも重要です。

添加物や脂肪分の多くが、肝臓の負担になります。

「低脂肪」「無脂肪」の記載があっても、これらの食品は脂肪を取り除いていても、風味などを維持する目的で、余分な添加物や糖分を加えていることがあり、肝臓機能を妨げることもあるため、食品のラベル表示に目を向ける癖をつけることも大切です。

肝臓をいたわる食品として「ウコン」が有名ですが、タンポポの根、オオアザミ、アーティチョーク、チコリ、ペパーミントも肝臓の働きを改善することができます。

これらは肝細胞の損傷に働きかけ、胆汁の流れを刺激して炎症を軽減させてくれます。

またアボカドやカボチャの種、くるみ、オリーブなどの良質な植物由来の脂質は、消化や胆汁の生成を促します。

脂肪分を多く摂取し過ぎると、肝臓が処理して栄養素に分解することが難しくなりますが、これらの食材は肝臓を解毒し、有害物質に対するフィルター効果を高めます。

サプリメントの活用

効果的に肝臓を浄化するために、ビタミンB複合体やビタミンC、アミノ酸やオメガ3脂肪酸などのサプリメントの活用も効果的です。

その他にも、肝臓機能を強化するオルニチン・グルタチオン、胆汁の分泌促進や脂肪肝の改善に効果のあるタウリンなどのサプリメントもオススメです。

薬や薬剤の取り扱い

一番肝臓に負担をかける原因となるのが、実は「医薬品」です。

解熱鎮痛剤やコレスレロール薬など、特定の医薬品を多く摂取し過ぎると、肝臓を損傷する原因となります。

風邪薬や処方された鎮痛剤、その他市販薬に含まれるアセトアミノフェンなどにも十分な注意が必要です。

服用時は、アルコールを摂取しないことも大切です。

また、身体に触れたすべての成分は、肝臓を通過して体外へと排出されます。

ハウスクリーニング剤や殺虫剤などに含まれる有毒成分には、皮膚を通して毒素が血液へと吸収されます。

シャンプーや家庭用クリーニング製品は、なるべく天然成分で作られているものを選ぶようにします。

ストレスを避ける

ストレスを抱えると、肝臓をはじめ本来消化プロセスを強化すべき部分に、エネルギーが費やされなくなります。

そうすると肝臓はウイルスや細菌を破壊する解毒作用をおこなうことができなくなり、身体にとって有害物質をそのまま身体に吸収してしまうことがあります。

常に体にいいとされる食事を意識するのは、かえってストレスが溜まってしまったり、続けることが難しいことも多いものです。

身体にいいものを、無理なく続けるということが大切です。

できるだけタンパク質を植物ベースで摂取し、自然食品や有機食材をバランスよく取り入れ、脂肪分を減らした食事を心がける、というだけでも十分、肝臓ケアに繋がります。

植物ベースのタンパク質には、肉よりも多くの酸化防止剤や食物繊維、ミネラル、ビタミンを含んでいるからです。

またストレスが溜まったからと、アルコールの過剰摂取も肝臓をいたわるには厳禁です。

肝疾患を引き起こす原因の一つが、アルコールの過剰摂取です。

アルコールを摂取することにより、消化器官を傷つけることがあります。

また肝臓がアルコールを分解する過程で化学反応を引き起こし、細胞にダメージを与え、炎症を引き起こす可能性があります。

まとめ

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、血液検査で異常が見つかった時には、手遅れであることが多く、上記の方法で自身の肝臓が健康かどうか気にかけてみてください。

そしてストレスを溜めない、アルコールや薬の服用、食生活に気を付けて、肝臓を健康にし、美肌・美髪・代謝のいい身体を手に入れましょう。

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