あけましておめでとうございます!
2022年も美容bizをよろしくお願いいたします。
2021年にフェムテックの需要が拡大したことにより、女性特有の健康問題に注目が集まりました。
フェムテック(FemTech)とは「女性(Female)」と「技術(Technology)」を組み合わせて作られた造語であり、テクノロジーの力により女性特有の健康問題を解決する分野のことです。
月経・不妊・妊娠・出産など、今まで日が当たりにくく、大きな声で話題にすることをタブーとされてきた女性ホルモンや女性器に関する内容が多く取り上げられます。
以前にも美容bizではフェムテックやデリケートゾーンのお手入れ方法について解説してきましたが、今回は「膣トレ(膣トレーニング)」について解説していきます。
なぜ今膣トレがメディアやSNSで話題となり、女性にとって膣を鍛えることによってどのようなメリットがあるのでしょうか。
最近では膣を鍛えるためのトレーニンググッズも販売されているため、使い方についても解説していきます。
膣トレとは?
膣トレとは膣を引き締めるトレーニングであり、骨盤底筋を鍛えるトレーニングのことを言います。
骨盤底筋とは子宮や膀胱、直腸を支えるインナーマッスルであり、骨盤底筋が緩むと尿漏れを起こしやすかったり、姿勢の悪化により下腹がポッコリと出てしまうこともあります。
膣トレによって膣を引き締めることによって膣のゆるみを改善できるだけでなく、骨盤を正しい位置に戻すことができるので、姿勢の改善にもつながります。
そのほかにも下腹部を引き締めることができるのでダイエット効果があるだけでなく、性交時に締まりがよくなるというメリットもあります。
尿漏れを起こしやすくなるのは40代以上の出産経験がある女性に多いのですが、肥満気味であったり、ストレスのたまっている人にも多く見られ、年齢に関係なく起こる場合もあります。
膣トレによって骨盤底筋が整えられると姿勢がよくなるため、代謝が上がり痩せやすい身体を作ることができます。
また骨盤が整うと反り腰や肩こり、腰痛の改善効果があります。
尿漏れを予防したい・気になる、出産経験がある、姿勢をよくしたい・体のゆがみを整えたい、ダイエットしたい、下腹部を引き締めたいなど、多くの女性にメリットがあります。
骨盤底筋の緩んでいる人の特徴
加齢や出産などにより、骨盤底筋が緩み膣の締まりが悪くなります。
膣の締まりが悪いということは、骨盤下・骨盤横の腸腰筋が弱り、骨盤のゆがみが起こりやすい状態です。
内臓が下がり下腹が出てくるだけでなく、骨盤の歪みによって全身の筋肉が正しく使われなくなるため、二の腕、背中、脚などにも余分な脂肪がつきやすくなってしまいます。
また膣環境が悪くなりがちな人には以下のような特徴があります。
●湯船に入らずシャワーのみで過ごす日が多い人
●冷たい飲み物・食べ物を好んで食べる人
●日付が変わってから就寝する人
●おしりの形がきれいなハート形ではない人
●股関節が硬い人
これらに該当する人は、特に膣トレをおススメします。
膣トレはテレビを見ながらや通勤時にこっそり行うことができるため、忙しく時間のない人にもオススメです。
ここからは具体的な膣トレ方法について解説していきます。
手軽にできる膣トレ方法
膣トレは、毎日の生活の中に取り入れてほしい生活習慣です。
姿勢を整えからだのバランスを整えることができる素晴らしいトレーニングですが、継続して行わなければ意味がありません。
毎日の歯磨きやテレビを見ながらでもできる膣トレ方法を紹介していきます。
基本の立姿勢
かかととかかとをつけて足先を90度開きます。
息を吐きながらリラックスします。
息を吸いながら内ももと内ももが合わさるようにきゅっと上に引き上げ5秒以上キープします。
たったこれだけなので通勤時などどこでもトレーニングをすることが可能なため、普段の生活の中にぜひ取り入れてみてください。
この姿勢で立つのが苦痛でなくなってきたら、次はどこに骨盤底筋があるか意識しながら行います。
骨盤底筋に意識を集中させ、膣を引き上げるように力を入れます。
これを4秒ほどキープし慣れてきたら、10秒程度で挑戦してみましょう。
この時に脚やお尻、腹筋ではなく「膣」に意識を向け、力を入れるようにします。
そしてゆっくりと息を吐きながら力を抜きます。
これを1日10~20回を3セット繰り返すようにしてみてください。
スイッチトレーニング
スイッチトレーニングとは、骨盤底筋を閉めたり緩めたりを交互に繰り返し行うトレーニングです。
膣をきつく締めて10秒キープします。
膣を緩めて10秒リラックスします。
これを数回繰り返すだけで骨盤底筋を鍛えることができます。
慣れるまでは5秒程度でも効果があるので試してみてください。
寝転がったままできるトレーニング
朝布団から出る前や、寝る前に寝転がって行うトレーニングもあります。
仰向けになり足を肩幅に開き、両膝を曲げます。
肛門や膣を締めながら、お尻を天井に向けて引き上げ15秒程度キープします。
キツイと感じる場合は5秒程度から始め、徐々にキープする時間を延ばしていきます。
そして45秒程度お尻を下してリラックスします。
これを10回程度行っていきます。
手軽にできるトレーニングなので、毎日の布団に入る前後のルーティンとして取り入れてみてください。
スクワット
スクワットも膣トレにはとても効果的であり、骨盤底筋を整えるだけでなく、美脚・美尻効果があります。
膣トレ、ダイエットやスタイルアップしたい人にもおすすめです。
足を肩幅に開き、膝とつま先が同じ方向を向くように広げます。
腹筋、骨盤底筋、内ももに力が入るように胸をはり、ゆっくりと腰を下ろします。
この時膝がつま先よりも前に出てしまうと腰を痛めることがあるため、おしりを後ろに出すように腰を下ろします。
バランスボールを使用し腰と壁の間に挟み、バランスボールをおしりで押しつぶすイメージで行うと、正しいフォームでスクワットを行うことができます。
膣トレグッズを使用したトレーニング
本格的に膣トレを行う場合、膣トレグッズを使うのもおすすめです。
膣に入れるだけで簡単にトレーニングすることができる、インナーボールを使うのも一つの膣トレ方法です。
中にはアプリと連動して使えるアイテムもあります。
初めてインナーボールを使う場合は抵抗があるかもしれませんが、初心者はコロコロ動く重りの入ったものがおすすめです。
60g以下で軽く、ある程度直径の大きいものを選ぶようにします。
直径が小さいとPC筋という、膣内の筋肉が必要なため、軽くて直径の大きいものからスタートし、最終的には直径の小さく重たいものがキープできるようになれば筋肉がついてきたということになります。
衛生面を考えインナーボールにコンドームをかぶせて行ったほうがいいのか?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、使用前後にしっかり洗浄すればコンドームをつける必要はなくそのまま挿入することができます。
挿入時はローションを使用することにより、余計な力を入れることなくデリケートゾーンを傷つけることなく使用することができます。
タンポンと同じようにヒモを外に出して使用します。
使用後はきれいに石鹸で洗い、水気をしっかりふき取り、通気性のいいところで保管するようにします。
また骨盤周りの筋肉を整えるために、姿勢を正せるクッションもおすすめです。
低反発で座り心地の良いものを選ぶようにします。
まとめ
膣トレによって尿漏れの防止、姿勢の改善、ダイエット効果や肩こり・腰痛予防の効果もあるため、女性にはぜひ行ってほしいトレーニングです。
立ったまま、寝転がったままでも行うことができるので、日々の生活の中で行いやすいトレーニングばかりです。
本格的に行いたい人はインナーボールなどの膣トレグッズも販売されているため、興味のある人は検索してみてください。