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GLP-1ダイエットに向いている人とは?向き・不向きと注意点

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前回「食事制限も辛い運動もなし?!『GLP-1ダイエット』について 」でGLP-1ダイエットについて解説しました。

食事制限やハードな運動も必要なく、手軽に始められるメディカルダイエットととして人気がありますが、向いている人・向いてない人もおり、おこなう際に注意しなければならない点もあります。

今回はGLP-1ダイエットについて、向いている人や注意点について詳しく解説していきます。

GLP-1ダイエットの特徴

GLP-1とはヒトの身体に備わる消化ホルモンの一種であり、GLP-1を投与することにより食欲を抑えたり、血糖値のコントロール、消化の速度を遅らせ空腹感をやわらげ、基礎代謝を上げることができるため、脂肪燃焼効果を期待できるメディカルダイエットです。

アメリカなどの海外ではダイエット薬として安全性が認められており、体重コントロールができると広く使用されている医療ダイエット法です。

ここまでの解説で「こんなに楽なら私も効果があるかも!」と思う人も多いことかと思いますが、結果の出づらい人がいるのも事実です。

向いている人・向いていない人ももちろんいます。

GLP-1ダイエットはこんな人にオススメ!

GLP-1ダイエットは、以下のような人に向いています。

●食事管理がしづらい人
●忙しくてトレーニング・運動をおこなう時間が取れない人
●夕食が深夜になりがちな人

ダイエットに食事制限は欠かせませんが、空腹感を我慢するのは至難の業です。

空腹感に耐えかねてダイエットに挫折した人も多いことと思います。

GLP-1ダイエットは、毎日決まった時間に皮下注射をおこなうだけなので、時間のない忙しい人や、食事管理の難しい人にいは最適なダイエット法です。

もちろん適切な食事制限や有酸素運動を併用することによって、より効果を発揮しやすくなります。

GLP-1ダイエットに向いていない人

GLP-1ダイエットが効果的な人がいる一方で、GLP-1受容体作動薬を使用しても効果の出にくい方もいます。

以下のような方は結果が出づらいという報告があります。

BMIが20以下の人
●どれだけ食べても太らないと思っている人
●食事のバランスが悪い人

GLP-1ダイエットは、もともと抗肥満者向けに開発されたダイエット薬であり、もともとBMIが低い人にとっては思ったような効果が得られない場合があります。

BMIが高くないけど、GLP-1ダイエットをおこなってみたいという人は、診察時に医師に相談してみることをオススメします。

またGLP-1ダイエットは食欲の抑制効果や空腹感の緩和を活かして食事をコントロールするのが目的です。

現在よりも食事量が減ったり、間食をしなくなることで痩せていく仕組みです。

GLP-1受容体作動薬を使用していると自然に食欲は減退していきますが、だからといって今まで以上に食べていいと思っていては効果が出にくいどころかむしろ太ってしまいます。

またGLP-1ダイエットは食欲が減退することにより自然とダイエットできるというダイエット法です。

栄養を摂らなくてもいいという訳ではないので、偏った食生活を送っていると体調不良の原因となってしまいます。

GLP-1ダイエットはメディカルダイエットであり、定期的に医師の診察を受ける必要があるため、どのような食事を摂ればいいのかわからない人は、診察の際にアドバイスをもらうことができます。

GLP-1ダイエットをおこなうのに注意が必要な人

無理なく食欲を抑え、ダイエットのサポートに適しているGLP-1ダイエットですが、以下のような方はGLP-1ダイエットをおこなうことができない場合があります。

●18歳未満、75歳以上の人
●糖尿病、胆のう、肝臓、すい臓疾患のある人
●腹部手術の既往歴がある人
●腸閉塞の既往歴がある人
●BMIが18.5未満、体脂肪率が15%以下の痩せ気味の人
●甲状腺疾患のある人
●多発性内分泌腫瘍症2型の人が家族にいる人
●精神疾患を持っている人
●リン酸水にナトリウム水和物、プロピレングリコール、フェノールにアレルギーのある人

これらに該当する人は、医師と相談してからおこなうようにしてください。

GLP-1ダイエットはインスリンとは別物?

1日1回、腹部に自己注射をおこなうGLP-1ダイエットは「糖尿病の方がおこなうインスリン注射と同じようなものです」と説明されることがありますが、GLP-1受容体作動薬とインスリンは全くの別物です。

糖尿病(特に1型)はインスリンが不足する病気であるため、インスリンを注射によって補います。

GLP-1はインスリンを分泌させる作用がありますが、インスリンそのものではないので糖尿病の人に注射しても効果がありません。

またヒトの身体にもともと備わっているGLP-1は体内ですぐに分解されてしまいますが、GLP-1受容体作動薬といわれるリラグルチドは、体内に長く作用されるように作られています。

インスリン注射は一度打ち出すとずっと続ける必要がありますが、GLP-1ダイエットはそのような必要はありません。

GLP-1ダイエットを成功させるために

医師の診察の際に食事指導を同時に行ってもらえますが、GLP-1ダイエットで痩せるにはカロリー制限も大切であり、食べ過ぎてしまっては意味がありません。

より満腹感を得るためには、食べているものに気を配り、食べ方を変えるとより効果的です。

食事内容としてはご飯、汁物、メインディッシュ、小鉢など、定食スタイルのものを食べるのがオススメです。

菓子パンや丼物など、一品物は避けるようにします。

食事時は野菜などの食物繊維が多い食べ物から食べるようにすることで、血糖値の急上昇を防ぐことができます。

また食前にめかぶを食べると、GLP-1ホルモンの分泌が活発になるという研究結果が出ています。

食事をするときは野菜→肉や魚などのおかず→米などの炭水化物の順番で食べるのがオススメです。

また米を食べるときはらっきょやオクラと一緒に食べると食物繊維が糖質に絡まり、血糖値の上昇が穏やかになります。

そして、好きなものをいくら食べても太らない、という訳ではありません。

GLP-1ダイエットを始めると、胃の中の消化物がゆっくりと消化されるようになるため、胃もたれのような状態が続きます。

空腹感を感じない、満腹にもかかわらず食べてしまっては、効果が半減してしまいます。

GLP-1ダイエットの値段相場

前回の記事で、ダイエット目的でGLP-1受容体作動薬を使用する場合、保険適応外であると解説しましたが、値段相場はどのくらいなのでしょうか。

1か月2本のペースでGLP-1注射を使用した場合、1カ月の値段相場は7万円程度です。

またこれとは別で診察料、血液検査などの費用が掛かる場合もあります。

日本でよく使われるGLP-1受容体作動薬は主に『サクセンダ』と『ビクトーザ』がありますが、これらは有効成分は同じですが、投与量に違いがあります。

サクセンダは1回0.6mgを投与した場合、2週間以内に効果を実感することができ、3か月~1年程度の継続が必要です。

一方ビクトーザは1回0.3mgで投与した場合、効果を実感するまで2週間から1か月程度かかりますが、継続期間は2~6カ月程度の継続が必要です。

まとめ

GLP-1は食欲の減退や空腹感の緩和に効果がありますが、いくら食べても太らない魔法のダイエット法ではありません。

また金額も1か月で7万円程度かかり、基本的には肥満者向けのダイエットであるため、もともと低体重の方にはオススメできません。

一方でハードなトレーニングが苦手な方、食事制限や管理が一人では難しい方にはオススメです。

無料カウンセリングをおこなっているクリニックもあるので、興味のある人はいろいろと調べてみてください。

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