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バッカルファット除去とは?施術方法やメリット・デメリットについて

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前回、美容bizでは、ここ数年で人気となっている『人中短縮』について解説しました。

人中短縮と同様に、『バッカルファット除去』もここ数年で人気を集めている施術です。

バッカルファット除去は、メスを使用する美容整形手術です。

最近ではテレビなどのメディアで取り上げられるほど注目を集める美容法であり、美容整形外科や美容皮膚科などの美容クリニックで受けることのできる施術です。

症状によって、他の施術と組み合わせておこなうこともあります。

今回は、現在人気の美容医療『バッカルファット除去』について解説してきます。

バッカルファットとは?

バッカルファットとは、頬の後ろ・奥深くにある脂肪のことをいいます。

こめかみと顎の間にある脂肪細胞の集まりであり、皮下脂肪よりも深い部分にある脂肪です。

わかりやすく言えば、口の中で頬の内側を吸うと噛むことができる部分にバッカルファットがあります。

もともとバッカルファットは頬骨のすぐ横のあたりにあり、高い位置にあります。

しかし、年齢と共にこの脂肪が頬のたるみと一緒に脂肪を支える組織がおとろえ、下がってきます。

そのため、頬のたるみの原因、小鼻の下にかけてできるほうれい線、口角とあごの間にできるマリオネットラインなど目立つようになり、老けた印象をもたせてしまいます。

年齢と共に口角も下がってくるため、口元にブルドッグのようなたるみができしてしまう場合もあります。

これらの原因となるバッカルファットそのものを除去するという手術が、ここ数年で人気となっています。

バッカルファットを取り除くことによって、たるみの解消に繋がり、若々しく見えるようになります。

また、バッカルファット除去は脂肪を取り除く手術であるため、顔が引き締まって見えるようになります。

年齢が上がるとともに、太ってくると脂肪細胞の大きさが肥大し、垂れ下がりやすくなるため、頬がたるむ原因の一つです。

このため、バッカルファットが大きくなると、顔も大きく見えてしまうのです。

バッカルファトの除去はたるみ改善以外にも、口の内側をよく噛んでしまう人や下膨れ・丸顔などで顔の輪郭に悩んでいる人、将来的にたるみを予防したい人などにも適応している手術です。

バッカルファット除去手術は、年齢と共にマリオネットライン・ほうれい線が気になる人、頬・口元のたるみを解消したい人、引き締まったフェイスラインやベース型・下膨れの顔を引き締まったシャープな顔にしたい人にオススメの施術です。

バッカルファットの除去方法

バッカルファット除去手術では、口の中の上奥歯に近い場所を0.5~2㎝ほど切開し、そこからピンセットを使用して脂肪を除去します。

切開の大きさは取り出すバッカルファットの大きさなどによって変わりますが、小さい場合には口の中の切開部分を縫う必要はありません。

切開口が大きい場合は、術後約1週間で抜糸をします。

局所麻酔を基本的には使用しますが、場合によっては静脈麻酔を使用することもあります。

口の中からメスを入れる手術であるため、皮膚に傷跡が残ることはありません。

バッカルファット除去のメリット

バッカルファットを除去するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

まず、バッカルファットは脂肪細胞であるため一度取り除くと新たに作られることはありません。

脂肪細胞の数はもともと決まっており、後天的に作られるものではないからです。

「太る」というのは脂肪細胞の数が増えるわけではなく、一つ一つの脂肪細胞が肥大化することによって起こります。

バッカルファットも脂肪細胞であるため、取り除いてしまえば新たにバッカルファットができることはありません。

また、若いうちに除去することにより、将来的にたるみを予防することができます。

年齢と共に垂れ下がってくるバッカルファットがなくなってしまえば、たるむものがなくなるため、たるみを予防することができます。

また、バッカルファットを取り除くことにより肥大するものがなくなるため、顔のラインがスッキリし、小顔効果や引き締め効果、口元のシワやほうれい線などの解消にも効果的です。

バッカルファット除去のデメリット

バッカルファットは人気の施術ですが、メリットだけではありません。

バッカルファットは脂肪であるため、バッカルファットが付いていた時には気付かなかった顔の左右差が協調される可能性があります。

骨格自体に左右差がある場合、左右で同じ量のバッカルファットを取り除くと、さらに左右差が目立ちやすくなってしまいます。

また、たるみの予防や解消としてバッカルファットを取り除いたからといって、必ずしもたるみが解消されるとは限りません。

たるみの原因がバッカルファットによるものばかりとは限らないからです。

顔のたるみは脂肪だけでなく、皮膚や靭帯、SMASといわれる表在性筋膜などの組織がゆるむことによって発生します。

バッカルファットを取り除いても、皮膚や靭帯、SMASなどのゆるみが改善されるわけではないため、これらが緩んでいる場合は十分なたるみ改善効果が期待できません。

反対に脂肪がなくなることによって皮膚があまり、頬がこけたり余計にたるみが目立つことがあります。

30代前半であれば、余った皮膚でも比較的自然に収縮していきますが、30代後半であれば皮膚の収縮に時間がかかったり、十分に皮膚が縮まず、たるみ改善につながらない可能性もあります。

そのため、どのくらいの量のバッカルファットを除去するべきなのか、たるみの原因がバッカルファットによるものなのか、事前のカウンセリングでしっかりと確認することが重要になってきます。

たるみの改善として重要なのは、下がってしまった顔のボリュームを適切な位置に戻すことです。

バッカルファット除去により、もともと存在する必要なボリュームを取ってしまったり、元々なかったボリュームの場所にボリュームを出してしまうと、不自然な仕上がりになってしまいます。

バッカルファットを除去して足りなくなったボリュームをヒアルロン酸などで補うドクターもいますが、患部が圧迫されて脂肪が顔の下に集中してしまい、かえってマリオネットラインが目立ってしまう可能性もあります。

そして、顔が大きく見える原因がバッカルファットではなく、皮下脂肪であった場合、あまり効果が感じられないというデメリットがあります。

バッカルファットは脂肪細胞ですが、皮下脂肪とは別のものになるため、顔の大きさや丸みが皮下脂肪が原因であった場合、バッカルファット除去をおこなっても効果を感じられない場合もあります。

バッカルファット除去のダウンタイム

バッカルファット除去の手術は皮膚表面にメスを入れるわけではないため、表面的に傷跡が残ることはありませんが、顔が腫れます。

術後すぐに腫れるという訳ではなく、腫れのピークは術後2・3日といわれています。

そのため3~5日程度で強い腫れは引いていきます。

完全に症状が落ち着き、効果を感じられるようになるのは1カ月程度かかるといわれています。

1㎝未満の切開であれば手術当日からご飯を食べたり歯磨きをすることができますが、切開箇所が大きければ1週間ていど流動食による食事、口内洗浄液で消毒をする必要がある場合もあります。

まとめ

今回は、ここ数年で人気の美容医療『バッカルファット除去』について、施術方法やメリット・デメリットについて紹介しました。

将来的なたるみ予防に、若いうちから顔が丸いなどで悩んでいる人にとっては、最善の方法かもしれませんが、たるみの改善のみであれば、バッカルファットによって返って顔がこけてしまい老けた印象になってしまうこともあり得ます。

美容クリニックではバッカルファット以外にも、フェイスラインを整える施術やたるみを解消する方法もあるため、なりたい顔のイメージや期待する効果、料金や期間、ダウンタイムなど、様々な選択肢を信頼のおけるドクターとしっかりとカウンセリングをおこない、最善の方法を見つけることをオススメします。

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