美容師や理容師、アイリストなどの国家資格が必要な美容業に就きたい方は、美容専門学校を卒業する必要があります。
しかし、全国には200校以上の美容専門学校があり、どの美容専門学校が合うのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
今回は、自分に合った美容専門学校の選び方について解説していきます。
「美容専門学校への進学を考えているが、選び方がわからない」
「自分にはどんな美容専門学校が合うのだろう?」
と悩んでいる方は、参考にして下さい。
美容専門学校を選ぶポイントは?
美容専門学校を選ぶ基準となるポイントは「カリキュラム」「学費」「就職先」「学校の雰囲気」「受験方法」です。
美容師、理容師、ヘアメイクアーティスト、ネイリスト、エステティシャン、着付け師、ブライダル業界や化粧品業界など、美容業界に進みたい方は美容専門学校を卒業している方が多くいます。
専門学校は、大学・短大や他の専門学校に比べ受験ハードルが低く、比較的受かりやすいといわれています。
その分、学校選びはしっかりと行いたいものです。
カリキュラム
美容専門学校のカリキュラムや取得できる資格によって、進学する美容専門学校を決めるのも一つの方法です。
就職したい職種や職場が決まっているのであれば、自分の学びたい学習内容や分野の学べる学校を選ぶべきです。
職種が決まっていない場合、選択科目や在学中に資格が多く取れる学校がオススメです。
また、卒業後に海外での活躍を考えているのであれば国際ライセンスが取得できるかどうかも調べておきましょう。
学費
美容専門学校を選ぶ際、学費も大きなポイントです。
美容専門学校の学費は、2年間の昼間課程で200〜300万円程かかります。
夜間課程は昼間課程に比べ100万円ほど安く、最も安いのは通信課程で3年間で50〜70万円ほどです。
昼間課程は、授業料こそ一番高いですがカリキュラム数が多く授業内容も充実しています。
気を付けなければならないのが、ホームページに記載されている授業料には実習費や教材費は学費に含まれない場合も多いので注意が必要です。
トータルでいくらかかるのか、調べておく必要があります。
その他にも、海外研修がある学校は別に研修費用がかかる場合もあります。
奨学金や教育ローンが受けれるかどうかも、調べておきましょう。
奨学金には、国から借りられる『日本学生支援機構』の奨学金のほか、住んでいる地域や自治体による奨学金などがあります。
学校が独自におこなう奨学金制度を掲げる学校もあるため、経済的に不安のある方は調べてみて下さい。
面接やテストで特待生に選ばれた人は入学金や授業料の一部や全額が免除になる場合もあります。
就職先
働きたい職場が決まっている場合、卒業生の就職実績を調べるのも学校選びに有効です。
自分の就職したい職場に1度でも就職実績がある学校であれば、コネクションが出来ているため就職しやすくなる可能性があります。
雰囲気
専門学校選びには、生徒や授業の雰囲気が自分に合っているかどうかも重要です。
気になる学校があれば、実際に学校見学やオープンキャンパスに行ってみましょう。
学校の外観、設備、学生や授業の雰囲気、講師の質、立地なども大切です。
特に、講師は非常勤講師である場合がほとんどです。
講師で学校を選ぶのであれば、現役で活躍する講師が多い学校がオススメです。
また、多くの美容学生は昼間過程を選択する方が多いですが働きながら美容専門学校に通うのであれば、通信課程や夜間過程など、自分のライフスタイルにあった学び方を選びましょう。
受験方法
受験方法も、学校を選ぶ基準の一つです。
多くの美容専門学校では、一般入試・AO入試・推薦入試が一般的な入試方法です。
入試は面接だけという学校も多く、受験方法で進学先を選ぶ方もいます。
SNS
最近では、受験生向けのSNSを充実させている美容専門学校も多くあります。
生徒や授業の雰囲気ををリアルに発信しているSNSもあり、生徒が発信するSNSであればより学生目線の学校風景がわかるはずです。
「遠方の美容専門学校が気になるけど、遠くて何度も学校見学やオープンキャンパスにいけない」という方は、活用してみて下さい。
オープンキャンパスで見るべき点について
受験する美容専門学校を決める上でオープンキャンパスに行くことは、かなり有効です。
学生や講師陣と直接会話ができ授業風景も実際に見ることができるため、入学後の学校生活をイメージをしやすくなります。
オープンキャンパスは、入学を考えている学校であれば、できれば2回行くのがオススメです。
1度目は学校の雰囲気を知るため、2回目は具体的に質問したい点をまとめていくと、より入学後のイメージが付きやすくなります。
オープンキャンパスは、予約が必要な場合と不要な場合があります。
事前に確認しておきましょう。
美容専門学校のオープンキャンパスでは、下記の点を重点的に見ることをオススメします。
- 講師のレベル
- 就職サポートの有無
- 設備の充実
講師のレベル
オープンキャンパスでは、どのような講師がどのような授業をおこなっているのかを見ます。
講師のレベルや教え方が上手いかどうかも、学校選びの基準の一つです。
オープンキャンパスの時だけ講師を呼んで特別授業をしているという場合もあるため、普段の授業風景も見るようにしましょう。
就職サポートの有無
オープンキャンパスでは、就職サポートが手厚いかどうかも確認しましょう。
将来就きたい職業や就職したい職場へのサポートが充実しているかも、学校選びの重要なポイントです。
美容専門学校の数は多くありますが、就職サポートが万全の学校ばかりではないのが現状です。
キャリアサポートの相談室があるかどうかも、チェックしましょう。
設備の充実
オープンキャンパスでは、設備が充実しているかどうかもチェックが必要です。
設備が古い、生徒数に対して十分な設備数がないという場合、入学は考え直した方がいいかもしれません。
設備が古いのが悪いことばかりではありませんが、最新の設備を取り入れている学校の方が新しい取り組みが多く、就職に有利な場合も多くあります。
美容専門学校には2種類の経営スタイルがある
美容専門学校には、学校法人による運営の学校と、同業組合などによる美容師養成施設の2種類があります。
学校法人
学校法人とは、文部科学省が許可した学校を運営する公益法人のことです。
美容専門学校の多くが学校法人の運営による専門学校です。
学校法人は補助金が多く受け取れるため経営が安定しているというメリットがあります。
また、生徒たちがよりよい授業を受けることができるよう、創意工夫されています。
さらに、税制面などで優遇措置があり美容業界とのつながりが強い学校もあります。
美容師養成施設
美容業界に精通している同業組合・協同組合が運営する美容専門学校を美容師養成施設といいます。
業界のつながりが強く、業界の現状に精通しているため就職に有利なことが多いです。
しかし、一部では厚生労働省の指定を受けていない学校もあり、美容師の国家試験の受験資格がない専門学校もあるので注意が必要です。
学校法人と違い一律の基準もなく、設備や実習器具、カリキュラムなどにバラつきがあります。
まとめ
自分に合った専門学校を見極めるには、カリキュラム、学費、卒業後の就職先、学校の雰囲気、受験方法などがあります。
大学や短大、他の専門学校に比べ受験ハードルの低い進学先ですが、美容専門学校を途中で辞めてしまう方も多くいるのが現状です。
卒業後、自分の働きたい美容業界への就職や理想と現実のギャップを埋めるためにも、学校選びは重要です。
美容専門学校をどのように選べばいいのかわからないという方は、本記事を参考にしてみて下さい。