前回の記事、「予防美容としてできるホームケアは?悩み別にケア方法を徹底解説!」で、予防美容として気を付けたいエイジングサインや、ケア化粧品の選び方などについて解説しました。
しかし、予防美容には食生活や睡眠習慣など、生活習慣が大きく関係しています。
今回は、予防美容として効果的な生活習慣について、解説していきます。
予防美容に効果的な生活習慣とは?
予防美容として、スキンケアの見直しや、美容医療で受けられる予防美容については解説してきましたが、肌の老化を予防するために最も大切なのは、生活習慣です。
予防美容を効果的に実践するには、エイジングケア化粧品を使うよりも、正しい生活習慣が大切です。
いくら高価なエイジングケアに効果的な化粧品を使用しても、生活習慣が整っていなければ、予防美容やエイジングケアも結果に繋がりづらいということを念頭に置いておくことが大切です。
食生活
ヒトの身体において、肌や健康に関わる老化の状況は、食べ物が大きく関係しています。
炭水化物、タンパク質、脂質など、質の良いものを偏りなく食べることが、予防美容において特に大切です。
脳や身体のエネルギー源となる炭水化物、血液や筋肉、髪の毛や肌、ホルモンなど、身体の主原料となるタンパク質、細胞膜の形成や体温維持・脳の機能を正常に機能させる脂質、の3代栄養素を偏りなく摂ることが大切です。
また生命の維持に必要な酵素としての働きや三大栄養の代謝に関与するビタミン類、三大栄養をの働きをサポートし身体と肌の機能を正しく保つミネラル類を加えて、五大栄養素と言います。
さらに腸の働きを活発にする食物繊維、ヒトの身体の60%を占める生命源である水分が、予防美容の食事で非常に重要な働きをします。
これらの栄養素が過不足なく、バランスよく摂ることが大切です。
カロリーばかりを気にして栄養成分に気を配っていない食事、ケーキやスナック菓子を食事の代わりにしたり、肉類を控えサラダばかり食べる食事、魚や大豆製品をあまり食べない、1品ものや麺類、揚げ物を多く食べる食生活などは、予防美容としての食事の理解が不十分である可能性が高くなります。
これらの食生活を続けていると、高価なエイジングケア化粧品でケアしているにも関わらず、効果を実感できないという人も多くいます。
睡眠
質のよい睡眠を取ることも、予防美容にはかなり効果的です。
しっかりと眠ることにより、肌の疲労を回復させることができるため、翌日の肌のハリやツヤに違いを感じることができます。
睡眠時に分泌されるホルモンの中で、美容と深く関係しているホルモンは、『成長ホルモン』『メラトニン』『セラトニン』の3つです。
成長ホルモンには肌の回復を促す効果があり、夜になり睡眠時に成長ホルモンが分泌されると、表皮の新陳代謝が活発になり、肌のターンオーバーを促進させる効果があります。
成長ホルモンは入眠後2~3時間後に最も活発になるといわれており、眠る前から熟睡できる環境を整えることが大切です。
メラトニンは脳の松果体と呼ばれる小さな内分泌器であり、体内時計を調節する『睡眠ホルモン』といわれています。
また睡眠以外にも、メラトニンには抗酸化作用があります。
メラトニンが分泌されると抗酸化作用が働くため、シミやシワなどの肌の老化を防いでくれます。
またセロトニンには、人間の精神面に大きく影響を与えます。
セロトニンが不足すると精神状態が不安定になりやすく、うつ病や不眠症などに関係し、「幸せホルモン」と呼ばれるほど心身の安定に関与しています。
精神状態が安定しないと、肌や身体にストレスがかかり、肌の状態に重要な女性ホルモンのバランスが崩れ、肌にも悪影響を与えます。
これらのホルモンが正常に分泌されない状態が続くと免疫力や回復機能が正常に働かず、体調や肌の調子を整えることができなくなります。
就寝前はカフェインやアルコールなどの飲み物を避け、アロマや音楽、照明を暗くするなどして、リラックスできる状態を作るようにします。
また寝る前のスマホは脳が興奮してしまうため、睡眠前2時間は使用しないのがオススメです。
適度な運動
適度な運動習慣を身に付けることにより、新陳代謝が活発になるため、予防美容として効果的です。
適度に運動で汗を流すことは、予防美容として効果を発揮します。
意識的に歩くようにする、お風呂上りのストレッチを習慣にするなど、手軽にできる事でいいので、予防美容のために運動習慣を取り入れることが大切です。
また適度に身体を疲れさせることにより、質の良い睡眠に繋がります。
冷え対策
冷えは美肌の大敵であるため、予防や対策をすることが大切です。
冷えを改善することにより、むくみやくすみ、目の下のくまなどの予防や改善ができるため、予防美容として身体を冷やさないことは、かなり効果があるといえます。
入浴、マッサージ、運動や身体を温める食べ物で冷えを防ぐことも、予防美容として効果を発揮します。
その他の気を付けるべき生活習慣
食生活、睡眠、運動習慣、冷え以外にも、予防美容を妨げる生活習慣には以下のようなものがあります。
●ダイエットとリバウンドを繰り返す
●メイクを落とさずに寝る
●ストレスの多い生活
心当たりのある生活習慣は、なるべく改善することにより、予防美容の効果を高めることができます。
また、嫌な事やストレスの多い生活を送っている場合は、意識的に笑うことを心がけると、予防美容に繋がるので実践してみてください。
まとめ
予防美容にはエイジングケア化粧品を使ったり、美容医療に頼るなど、様々な方法がありますが、最も効果的なのは正しい生活習慣を送ることです。
健康も美容も紙一重であるため、正しい生活習慣は非常に大切です。
いきなりすべてを改善することは難しいかもしれませんが、少しずつゆっくりでも改善することにより、予防美容として効果を発揮するので、できる事から始めてみてください。