「ネイルの起源はいつから?ネイルの歴史と現在の日本のネイルについて」「美容師の仕事はいつから始まった?日本の美容師の歴史とこれから」で、ネイリストと美容師の歴史について解説してきました。
今回はネイル・美容室と同じくらい需要の高い美容施術「マツエク・まつ毛パーマ」などのアイラッシュ美容の歴史について解説していきます。
さらに最新のまつ毛パーマ「レアカール」についても解説していきます。
今までの次世代まつ毛パーマとは何が違うのか、レアカールとパリジェンヌ、どちらがいいの?ということについて、詳しく解説していきます。
アイリスト・アイラッシュサロンの歴史について知りたい人、最新まつ毛パーマ「レアカール」に興味のある人は参考にしてみてください。
アイラッシュの歴史
今でこそマツ育という言葉が飛び交い、まつ毛を少しでも長く見せて目を大きく見せるためにマツエクやまつ毛パーマも珍しいものではありませんが、アイラッシュのメイクはアメリカからきたものといわれています。
まつ毛メイクはアメリカから
1955年頃、一流品といわれる化粧品はアメリカ製品であり、当時の日本で輸入品の化粧品を変えるのは「アメヤ横丁」と呼ばれる東京都台東区の上野でした。
その輸入化粧品を見よう見まねで日本の企業が作成し、日本製のアイラッシュカーラーが販売されるようになりました。
その10年後、テレビの普及により、歌番組に出演していた和田アキ子さんなどのアイドルたちが目の周りのメイクを施し始めたことをきっかけに、まつ毛のビューラーやマスカラが一般人にも施されるようになりました。
マツエクはどこから、いつ来たの?
マツエクの発祥は、美容大国の韓国から生まれました。
マツエクが誕生するまで、つけまつ毛が主流でしたが、1980年代に余った人口毛を再利用し、まつ毛にそのまま付けたことが始まりといわれています。
2000年頃に、韓国から日本にマツエクが伝わりました。
当時のマツエクは現在のようにまつ毛一本いっぽんに付けるものではなく、束になったマツエクを2~3本するという施術でした。
2003年頃から毛先の細い人口まつ毛が誕生し、2005年には自まつ毛1本いっぽんにマツエクを付ける現在の施術が主流となってきました。
この頃から日本にアイラッシュサロンが激増し、新規事業としておこなうサロンが増えてきました。
美容室やエステサロンに比べて、ネイルサロンとアイラッシュサロンは開業準備が比較的簡単で、個人で始める人も多くいました。
この当時の料金は2万円前後であり、今と比べるとかなり高価だったため、富裕層や芸能人が付けるものという風潮でした。
マツエクに資格が必要に……
アイラッシュサロンが増えるとともに、知識や技術の伴わない技術者・サロンも多くなり、マツエクのグローなどによるアレルギーなどの被害が相次ぎました。
これにより2008年、厚生労働省による法整備により、マツエク施術には美容師免許が必須になり、施術をおこなえるのも美容師免許を持つ人だけに限定されるようになりました。
施術場所も、衛生管理基準を満たした美容所登録が必要となりました。
この頃に「セルフまつ毛エクステ」が登場しました。
美容師免許を持たずに施術をおこなっていたアイリストたちは、施術ではなく、指導という形でセルフ方式で広めていきました。
またマツエク自体の素材や接着剤などの商材も改良され、サロンの衛生管理や技術の向上に伴い、トラブルも減少してきました。
2010年ごろには、束のエクステを付けるボリュームラッシュが登場し、料金もリーズナブルになったことから一般の人たちでも気軽にアイラッシュサロンに通えるようになりました。
2014年頃には美容専門学校でもマツエクやまつ毛パーマを美容専門学校で学べるようになり、美容師になるよりも肉体的に楽で初任給もいいと人気の授業の一つとなっています。
それ以前は学校での基準が定まっておらず、サロンで学ぶというのが一般的でした。
現在ではスクールや協会なども整い、アイリストになるために美容専門学校に通う人が増えました。
最新のまつ毛パーマ「LEAcurl」とは?
以前に次世代まつ毛パーマとして「夢をかなえるまつ毛パーマ!「パリジェンヌラッシュリフト」とは?」でパリジェンヌラッシュリフトについて解説しましたが、さらに最新のまつ毛パーマ「LEAcurl」(レアカール)が誕生しました。
次世代まつ毛パーマの特徴とは、まつ毛やまぶた、目に優しい薬剤を使用して極力ダメージを抑えているという点です。
そして、まつ毛を根元から立ち上げることができるというのが特徴です。
目に優しい、根元からまつ毛を立ち上げることができるという点ではパリジェンヌと共通ですが、レアカールでは毛先のデザイン性やバリエーションが豊富であるという点で違いがあります。
パリジェンヌラッシュリフトとの違い
毛先のカールが可能
パリジェンヌは根元から80度まつ毛を持ち上げるまつ毛パーマであり、毛先にカールがないので丸みがありません。
根元からほぼ垂直に立ち上げるため、まつ毛の長さを最大限長く見せることができます。
一方、レアカールはパリジェンヌ同様まつ毛を根元から持ち上げ、さらに毛先にカールを付けることができるようになりました。
パリジェンヌはロッドの形が2種類しかないのに対して、レアカールは数種類のロッドを使用し、目の形やまつ毛の状態に合わせて希望の仕上がりにすることができます。
デザインバリエーションの違い
パリジェンヌはまつ毛に丸みを持たせることができないため、まつ毛の長さを最大限引き出すことができますが、デザインに幅を持たせることはできません。
一方、レアカールは毛先にカールを付けることが可能であり、お客様の目の形やまつ毛の生え方に合わせて、毛先のカールや立ち上げを組み合わせることが可能です。
パリジェンヌとLEAcurl、結局どっちがいいの?
まつ毛を最大限引き出すことができるパリジェンヌに対して、デザインが豊富でナチュラルからぱっちり目元まで、長さの調節も可能なのがレアカールです。
「結局どっちがいいの?」と思う人も多いと思いますが、その人に似合うかどうかなので、明確な答えはありません。
仕上がりの好みや、それぞれの良さがあるため、どちらが良くてどちらが似合うというのは人それぞれです。
「パリジェンヌは似合わなかったけど、レアカールはしっくりくる」という人もいるため、まつ毛パーマをする際は、アイリストさんとしっかり相談して自分に合った仕上がりにしてもらうのがオススメです。
まとめ
マツエク・アイラッシュサロンの歴史はまだまだ浅く、ここ20年程度で発達してきた美容施術です。
パリジェンヌラッシュリフトに加え、レアカールが誕生し、アイラッシュの技術は日々進歩しています。
アイラッシュについてのスクールも増えてきているため、アイリストを目指す人は今回の記事を参考にしてみてください。