美容医療を受けるメリットは、ホームケアではなかなか解決しない美容トラブルを早く根本的に解決できる点です。
一方で、エステやホームケアに比べてお金がかかる、というデメリットもあります。
「せっかくお金をかけのに、全然効果がなかった……」
という施術があるのも事実です。
今回は、美容好きの筆者が実体験を元に、満足感の高い美容医療とイマイチ効果だった美容医療を3つずつ紹介していきます。
該当する施術を受けたいという方は、本記事を参考にしてみて下さい。
また「お金を無駄にしない美容医療の受け方」についても解説していきます。
美容医療がお金の無駄になる原因
美容医療では、全てが納得のできる効果だったというものはありません。
人によって合う・合わないもあり、目に見えなくても効果が出ているものもあります。
美容医療がお金の無駄だったと感じてしまうのには、
- 安すぎる施術を受けている
- 金銭的・時間的余裕がなく継続できない
- 劇的な効果を期待しすぎている
という3点があげられます。
安すぎて効果が低い
美容医療は基本的に自由診療であることが多いため、クリニックによって金額にばらつきがあります。
「A病院では20,000円の施術が、Bクリニックでは5,000円で施術ができる」といったように、同じ施術でも金額が違うことがあります。
これは、使用する薬剤の違いや医師の経験や知識不足による金額の差です。
安いからと美容医療に飛びつくのではなく、安いのには理由があると心得ておきましょう。
継続できない
美容医療はホームケアやエステよりも即効性が高く、1回の施術で効果が出るものも多いですが、継続して治療が必要であったり継続することで効果を発揮する施術も多いです。
また、メンテナンスが必要な美容医療もあります。
そのため、思っていたより高額になった、回数を重ねると高額になってしまうという場合も多くあります。
金銭的に継続ができないのであれば最初からその施術はやらないというのも一つの方法です。
施術を受ける前に、お財布と相談することは大切です。
効果の期待値が高すぎる
美容医療はエステやホームケアよりも結果が出やすいものが多いですが、劇的な変化を求めると期待はずれであることも。
どのくらいの結果が出れば満足なのか、実際にどのくらい継続すれば満足のいく施術となるのか、カウンセリングをしっかり受ければ、期待外れという事は少なくなります。
お金の無駄と感じた美容医療3選
ここでは、筆者が実際に受けてみた実体験や、周りの施術経験者の意見を元に、お金の無駄だと感じる美容医療を3つ紹介します。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射とは、脂肪溶解作用のある薬剤を注射することによって脂肪を減らす美容医療です。
脂肪細胞の数自体を減らすことができるため、セルフケアでは難しい部分痩せが可能であり、リバウンドしにくい痩身美容医療として人気です。
メスを使わずにできるお手軽な脂肪除去施術としても、注目が集められています。
また、エイジングケアとしてのほうれい線の予防、脂肪だけでなく肌の引き締め効果があると言われています。
脂肪分解注射の1本当たりの相場は25,000円〜80,000円程度、ダウンタイムは1〜2週間ほどです。
料金は使用する薬剤の種類と量によって変わります。
1〜3ccでは効果を感じられないことが多く、10cc以上を3回以上継続しておこなうことで効果をやっと感じられるようになりました。
施術を受けた方の中には、100本打っても効果を感じられなかったという方もいるようです。
脂肪溶解注射の効果が感じられず、お金が無駄だったと感じる原因として「使用する製剤が良くなかった」という点が上げられます。
一般的に、施術後のダウンタイムで腫れが少ないものは効果が低いといわれています。
また、広い面に対して施術をおこなうと効果を感じにくく、ボディよりは頬や顎などの少量で賄える場所にするのがオススメです。
「痩せる」というよりは「ラインを整える」という気持ちで施術を受ければ、後悔が少ないかもしれません。
トーニング
トーニングは、レーザーを低出力で肌に照射し肌の新陳代謝を促します。
毛穴ケアやシミ、肌のハリ感をアップさせるなど、エイジングケアとして人気がある美容医療の一つです。
値段相場は10,000〜30,000円ほど、ダウンタイムはなく2〜4週間に1回のペースで5〜10回ほど受けると効果があると言われています。
しかし、肝斑にはトラネキサム酸やシスぺラの方が効果があります。
また、1〜2回程度の施術では効果を感じにくく、通えないのであれば施術はオススメできません。
「シミを消す」というより「シミを目立たなくする」くらいの気持ちで受ければ、後悔は少なくるでしょう。
シミの治療としてであれば、ピコスポットや炭酸レーザーの方が効果を感じる方も多いです。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、ジェット水流でピーリングをおこなう美容医療です。
ピーリング、毛穴汚れの吸引、美容液の導入と3つの工程を同時におこなうことができると、人気のある美容医療施術です。
薬剤を使用しないことも多く、比較的肌の弱い方でも副作用が少ないため人気があります。
肌に優しいのが特徴です。
そのため、ダウンタイムもほとんどありません。
しかし、1回では効果を感じにくく持続性が低いため、特別な日の為のスペシャルケアとしておこなうのであればオススメです。
他の美容施術と併用することで効果を感じることはできますが、ハイドラフェイシャルだけでは美容効果を感じにくいと思う方も多くいます。
無駄な美容医療施術にしないために
せっかくお金と勇気を出して美容医療を受けたのに、効果が感じられないのでは意味がありません。
美容医療が無駄だったと感じないようにするためには、どのような点に気を付けて美容医療を受けるべきなのでしょうか。
「安いから」で選ばない
医療行為である美容医療が他のクリニックに比べて安いのには、必ず理由があります。
料金が安い主な原因は、薬剤の質や使用する製品の質が悪いということが多いです。
安かろう悪かろうでは、美容医療を受ける意味がありません。
また、美容医療には必ずリスクが伴うということを忘れないようにしましょう。
長期スパンで考える
美容医療の中には、継続して施術を受けなければ効果を感じにくいものも多くあります。
脂肪溶解注射、トーニング、ハイドラフェイシャルに限らず、ハイフやエイジングケアなども施術を継続しなければ効果を感じにくい、やめると元に戻ってしまう美容医療も多くあります。
ライフスタイルやお財布事情に合わせた施術を受けることが大切です。
ドクター選びも慎重に
美容医療のメリットだけを伝えてくるドクターの元で施術を受けるのは、オススメできません。
美容医療はメリットだけではなく、リスクも必ず伴います。
また、希望の施術だけでなく他の施術も勧めてくるドクターには特に注意が必要です。
実績のあるドクターを選んで施術を受けるのが安心です。
施術のキャッチコピーにつられない
最近の美容医療には「簡単」「手軽」「最新」などのキャッチコピーをよく見かけます。
これは、技術のないドクターでも手軽に、簡単に、経験がなくても施術が出来てしまうということです。
副作用がどのように出るか、人によって効果の感じ方が違うということが加味されていない場合が多いので、これらの言葉につられて施術を受けるのは危険です。
やってよかった美容医療3選
美容医療のデメリットや後悔した施術ばかりを取り上げましたが、「医療はやっぱり凄い」「エステやホームケアとは効果が違う」と思える施術が多いのも事実です。
ここからは、満足度の高かった美容医療を3つ紹介します。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングとは、皮膚に製剤を塗布し人工的にターンオーバーを促す美容医療です。
角栓、ニキビ、シミ、小じわに効果があり、美白効果やデコボコのない滑らかな一枚肌になれるといわれています。
製剤によって、肌の表面の角質層から深部まで効果がある層も変わってきます。
ケミカルピーリングで使用される製剤にはグリコール酸、サリチル酸、アルファトドロキシン酸、トリクロロ酢酸などが使用され、これらの製剤を組み合わせて施術をおこなうこともあります。
低刺激で美容医療初心者の方にもオススメの施術です。
脇ボトックス
脇ボトックスは、脇にボトックスを注射し発汗やニオイを抑える効果があります。
1度施術をすると半年ほど効果が持続し、夏場の脇汗が気になる方に人気があります。
夏場に向けて5〜6月に施術をするのがオススメで、脇がサラサラの状態が続くためノースリーブの服でも安心して着ることができます。
脇だけでなく、手の平や背中、足裏にも施術できます。
糸リフト
糸リフトとは、皮膚内に糸を仕込みたるみを改善する美容医療です。
肌内部のコラーゲンが糸によって生成され、リフトアップだけでなくハリ感もアップさせることができます。
現在気になるたるみだけでなく、将来のたるみ予防も期待できます。
糸リフトは効果も満足度の高い施術ですが、全ては医師の技術力次第と言われています。
糸リフトの施術は料金ではなくベテランドクターにお願いするのが一番です。
まとめ
美容医療はエステやホームケアよりも即効性や効果が高いと人気ですが、全ての施術が当てはまるとは限りません。
無駄な美容施術を受けてお金を無駄にしないために
- 安いからという理由で選ばない
- ライフスタイルに合わせて継続できる施術かどうか考える
という点も考慮して美容医療を利用する事が大切です。
そして、副作用や効果は人によって個人差があります。
美容医療の施術を考えている方は、今回の記事を参考にいろいろと調べてみて下さい。