「未経験で美容業界に転職したいけど、お金をかけてまで資格を取るのは気が引ける…」
「美容業界で働くのに、手軽に取れるの資格を知りたい」
美容業界に未経験で転職したいと思っている方の中には、このように感じている方もいるのではないでしょうか。
実は、美容系の資格の中には無料で取れるものもあります。
今回は、美容系の資格の中でも無料で取れる資格について紹介していきます。
また、色彩に関する検定など、直接美容業に関係なくても生かせる無料資格もあります。
「美容業界で働く前に、何か勉強してみたい」
という方も、参考にしてみてください。
本記事を書いた筆者が、実際に取った資格も紹介しています。
美容系無料資格を取るメリットとは
無料で取れる美容系の資格でも、履歴書に記入することができます。
また、美容系の無料資格を取ることで、自身の生活にも役立てることができます。
美容業界は、美容師や看護師などの国家資格が必要な職以外では、資格がなくても働きやすい業界です。
しかし、「未経験で美容業界に転職するのに、資格が一つもないのは不安」という方もいるようです。
このような方は、無料で取れる美容系資格を取ってみるのもいいかもしれません。
無料で取れる美容系資格は、手軽なものが多いです。
オンラインで自宅でも受けることができる、受験時間も短く受けやすい、落ちても何度でも無料で挑戦できるなど、かなり手軽です。
しかし、美容業界で本気で働きたいと思っている方が、無料資格をとってもあまり意味がないかもしれません。
手軽に取れる反面、内容が薄く比較的誰でも受かる資格のため、転職の際の強みやアピールポイントにはならない可能性もあるからです。
美容業界の面接官は、無料の美容系資格の上位の資格を持っている方も多くいます。
面接官からすると、簡単に取れる資格だとバレてしまい「本気で勉強する気はないのかな?」など、マイナスに捉えられてしまうこともあります。
美容業界以外で働くのであれば面接官との話のネタにはなるかもしれませんが、本気で美容業の資格を取りたいなら有料の資格を目指しましょう。
無料の資格をいくつか受けてみて、興味のあった資格を深堀して上位の資格に挑戦するのもオススメです。
美容業界は、美容師や理容師、美容クリニックのドクターやナース、アイリスト以外は、資格がなくても働きやすい業界です。
美容業界への転職が決まってから資格を取っても、遅すぎるということはありません。
なぜ無料の美容資格があるの?
一般的な資格は、勉強に時間を要し有料の資格がほとんどです。
資格を有料で受験者に受けてもらうことで、法人を経営していることも多くあるからです。
では、なぜ無料の資格があるのでしょうか?
その理由は、興味付けのためです。
無料の資格を受けてもらうことで、その上の級を取ってもらいたいという狙いがあります。
また、協会や企業のPRとして、認知度を上げるためなどの理由により、資格を発行しているところもあります。
資格を受験するのは無料でもディプロマや合格証は有料の資格もあるため、受験前によく確認することをオススメします。
美容に関する無料資格4選
本章では、美容に関する無料資格4つを紹介します。
また、直接美容に関係がなくても、間接的に美容業界に生かせる無料資格も取り上げています。
日本化粧品検定3級
一般社団法人 日本化粧品検定協会の発行する『日本化粧品検定3級』は、無料で取れる美容系資格の1つです。
美容の歴史や法律、スキンケア、ヘアケア、ネイルケア、オーラルケアなど、美容に関する広い範囲で出題されます。
美容業界で働く多くの方が受験しており、メディアでも取り上げられている美容業界ではメジャーな資格です。
2020年開催の「化粧品開発展」で行ったアンケート調査では、化粧品・美容業界での「日本化粧品検定」の認知度は89%という非常に高い結果に。
検定は無料で受けることができますが、会員登録が必要です。
合格してSNSでシェアすると、合格証を無料でもらうことができます。
シェアしない場合でも、3,300円で合格証をもらえます。
受験時間は20分で、オンラインで受験が可能です。
20問中、16問以上の正解で合格となります。
日本化粧品検定3級は後援ではありませんが、1・2級は化粧品・美容関連の資格の中で唯一文部科学省が後援している美容系資格です。
日本化粧品検定3級を受けることで、エビデンスに基づく正しい美容知識を身に着けることができます。
筆者も2021年3月に受験したため、以下の記事も参考にしてみて下さい。
化粧品成分検定3級
一般社団法人 化粧品成分検定協会が発行する『化粧品成分検定3級』も、無料で受験することができます。
化粧品成分検定は、化粧品業界への転職を希望している方、化粧品成分の選択肢を広げたいという方、サロン開業などを目指す方にオススメの資格です。
化粧品成分検定を受けることで、第三者への化粧品の提案力を高めることができます。
『日本化粧品検定3級』と混同されやすい資格ですが、全く別の資格です。
スキンケア、ボディケアに配合されている成分などについて、出題されます。
ヒアルロン酸、エタノール、サリチル酸などの配合目的等が出題されています。
無料で受けれる資格の中でも、難易度は高めです。
オンラインで受験可能であり、受験時間は約10分間です。
10問中、9問以上正解すると合格で、3肢1択の問題が出題されます。
日常生活で役立つ化粧品成分について、知識を身に着けることができます。
CILA 化粧品成分検定協会 | CILA 化粧品成分検定協会
コスメマイスター・ライト
コスメマイスター・ライトは、別名『化粧品基礎検定』と呼ばれ、一般社団法人 日本コスメティック協会が発行している、無料で受けられる資格です。
化粧品と医薬部外品の違い、パッケージの読み方、スキンケアなどの基礎知識を身に着けることができます。
また、化粧品の効果の違いや、保管方法についても学べます。
2肢1択の問題で、25問中20問以上正解すると合格となります。
受験は無料ですが、合格証の発行に1,100円、認定カードの発行に3,300円かかります。
美容を学問として学びたい、科学的根拠に基づいてコスメの知識を身につけたい、という方に適した資格です。
スキンケア、化粧品、ネイルケア、エステ、サプリメント、光老化、美・理容や美容医療など、美容について広範囲に出題されてます。
ダイエット美ボディ検定
『株式会社 フィッツプラス』が発行している、無料資格です。
スキンケアに関する問題は出題されませんが、運動や食事など、ダイエットに関する問題が出題されます。
株式会社 フィッツプラスは、特定保健指導サービスや食生活コーディネートサービスをおこなう会社です。
フィッツプラスに在籍する管理栄養士監修のアプリや、企業向けサービスを提供しています。
幅広いダイエットの知識を身に着けることができます。
受験の制限時間は15分、合格ラインは不明ですが、筆者は30問中、24問正解で合格できました。
気軽に受けることができる無料資格です。
ダイエットに関する資格について、以下の記事も参考にしてみて下さい。
番外編
美容と直接関係ありませんが、美容業界で使える無料資格についても紹介します。
美腸検定
前述の『ダイエット美ボディ検定』をおこなっている、株式会社 フィッツプラスの無料資格です。
ダイエット美ボディ検定より問題数も少なく、さらに気軽に受けることができます。
日本美腸協会の監修する美腸検定は、腸の働きに関する問題が出題されます。
日常生活で腸に与える影響や、腸に関するホルモン、大腸がんについても出題され、健康に関する問題が多いです。
制限時間は10分間で、合格ラインは不明です。
筆者は3回挑戦しましたが、15問中11問正解でも不合格、1問不正解で合格しました。
意外と難しい資格でした…。
美腸検定|ダイエットプラス公式検定 (dietplus.jp)
Color Master色彩士検定4級
全国美術デザイン教育復興会(ADECアデック)が発行している『Color Master色彩士検定4級』も、無料で取ることができます。
色彩に関する知識や技術、用語を問われ、色の認知や心理を理解する検定です。
デザイナーやアーティストとして活躍したい方に、人気の資格です。
5分で受験でき、オンライン上で受けることができます。
資格は無料ですが、合格証の発行には2,000円かかります。
試験は全15問で2肢または3肢一択です。
80%以上の正解で合格できます。
3級以降は文部科学省後援の資格ですが、4級は後援ではありません。
広く色彩に興味のある方や、ネイリストやカラーリストなど、色に関わる美容業を目指す方にはオススメの資格です。
美容系無料資格を美容業界の転職で生かすには?
美容業界以外でも、上記の資格は簡単に取得でき、面接の話のネタや自分らしさをアピールすることができます。
しかし冒頭でも説明しましたが、美容業界に未経験で転職したい方の履歴書が無料の美容資格で埋まってしまうと、面接官にマイナスの印象を与えかねません。
面接時に美容系の無料資格を生かすのであれば、
「無料資格をとって興味が出たため、その上の級を目指しています」
とアピールすることも可能です。
アピールの仕方次第で、未経験の美容業界でも十分に無料資格を生かすことができます。
まとめ
今回は、美容系の無料で取れる資格について紹介しました。
無料の資格ばかりが履歴書に並ぶのはマイナスの印象を与えてしまうかもしれませんが、伝え方次第で十分にアピールすることができます。
無料で取れる美容資格はどれも手軽なので、腕試しに受けてみるのもオススメです。